西日本の上場企業を中心に、自社で販売しているITシステムの運用ツールやデータ連携ツールの販売、およびITシステムを活用した業務効率化やクラウドサービスの提案を行っていました。

入社した会社は創立約40年のIT会社で、グループ会社を含めて300人以上の組織でした。

初めは介護士を3年勤めましたが、体力のことを考えて営業の仕事に転職しました。
IT業界は未経験でしたが、会社の給与や福利厚生が整っている点に魅力を感じて入社しました。

入社当初はわからないことだらけでしたが、先輩方に助けてもらいながら業務をこなし、不安ながらも仕事を続けていけました。

入社3年目からは営業チームが編成されました。編成前はフレンドリーで気さくな営業マンが担当でしたが、編成後は冷静で成果主義の営業マンが私の上司となりました。

以前はなんでも気さくに話せる環境でしたが、上司が変わったことで業務連絡と結果重視の考え方のチームとなり、相談しにくいと感じる環境になりました。

定期的な人事面談はありましたが、声のみのWEB面談で主に従業員の生産性だけを見た内容が多く、
結果を残せていない時期が続いていく中で『結果を残せない自分はダメだ』と感じるようになり、
次第に体の倦怠感や不眠、食欲不振が続きました。

1年ほど体調不良が続きおかしいと感じたため病院を受診すると、医師からうつ状態だと診断され
3カ月休職をしました。

また会社内は営業と技術部門のみのため、部署配置の変更が難しく、同じ環境では働けないと思い転職することにいたしました。

続けたかった業務ではありませんが、契約が進んでいた企業があり、成約まで業務を続けたかったという思いがあります。

また別の企業ではITシステムを活用した業務効率化の大型プロジェクトが始まる前だったので最後まで担当をしたかったです。

また自社のオウンドメディアでブログを始めていたところだったので、SEOやブログのノウハウを活かしたいと思っていました。

20人規模の小さな会社ですが、人間性や人柄を大切にする社長の姿勢に感動し、また社員さんも気さくで丁寧な方だったので、ここで働けば人間関係を大切にしながらのびのびと仕事が出来ると思い、入社を決めました。

業務内容は温室効果ガスの排出権取引の資産運用となり、主に資産を持つ経営者へ投資提案の営業を行っています。
認知度はまだ低いですが、新しい先物取引の市場として注目されています。

資産運用という言葉から、株や不動産といったイメージで面接に挑みましたが、実際は温室効果ガスやエネルギーを取り扱った資産運用でした。
扱うものは違いましたが、商材の違いだけなのですんなりと受け入れられました。

主に電話でアポイントを取るお仕事ですが、排出権取引の資産運用はまだ認知度が低く、「資産運用」「先物取引」というイメージでお断りの言葉を頂くことが多くあります。

同時に、商談で排出権取引の背景やメリット、運用の説明をしたあと、「興味深い」「こんな投資があるのか」と喜んでもらえることがあるため、
まずはお客様へ良い情報提供をすると切り替えて克服しました。

あまり知られていない市場だからこそ、お客様にお伝えできることが嬉しいです。
プレゼン前は「いらない」とお話されたお客様が、プレゼン後に「こんな面白い話があるのか」「今まで知らなかった」といった言葉を頂くとお伝え出来れ嬉しいと感じます。

営業は人と会い、対話するお仕事なので、お客様や業務を通じて知見が広がります。
新しい発見にワクワクする気持ちを持つことが営業を楽しむ秘訣です。

現時点では成功だと思っています。

入社後間もないのですが、特に失敗と感じる点がないからです。

前職は上場企業で福利厚生など社員が働きやすい仕組みやシステムがそろっていました。
仕事を続けたい想いがありましたが、大きな企業だからこそ、密なコミュニケーションが少ないと仕組みを使っても精神的につらい状況から抜け出すも人次第だと感じました。

転職では福利厚生や業務内容も大切ですが、社内ではどんな人間が働いているのか？一緒に上手にやっていけるのか？といった視点も大切なので、実際に働いている人を知る大切さを学びました。