業務委託契約トラブルと告訴状：未払い報酬と精神的苦痛への対処法

家族が知り合いの社長（A社）から仕事を一緒にしてほしいと言われ、給料等の詳細も了承の上、3ヶ月ほど業務委託で仕事をしました。契約書を出してくれない等問題が発生したため3ヶ月で終了しましたが、その後一切の給与の支払はありません。A社は資本金が200万ほどなので、下請け法にも値しません。他のB社の業務を手伝っていたため、B社からは勤務状況、売り上げ等の証明書をもらっています。労働基準局にも行きましたが、雇用関係がないことを理由にまったく動いてくれないため、民事訴訟するようすすめられましたが、弁護士を頼むお金がありません。またお金が返ってくることより、本人から受けた精神的苦痛の方が大きいため、告訴状を提出したいと考えていますが、このような事案での取り扱いはしてもらえるものなのでしょうか？内容は詐欺罪、もしくは派遣法に違反していると考えています。できれば詳しい方からの解答をお待ちしています。補足・だます意図ですが、契約書を請求したが出さなかった、契約金額をたびたび言い換えてきた、金額を支払う段で音信不通になったことから、だます意図があったと判断しています。・契約の有無ですが、B社の証明書があり、A社との仕事のメールや書類はすべて保存、A社とB社にも社員を派遣して役務を提供する旨の契約があります。

業務委託契約における未払い報酬と刑事告訴の可能性

ご家族がA社との業務委託契約で未払い報酬に苦しんでいる状況、そして精神的苦痛を受けているとのこと、大変お辛い状況だとお察しします。 契約書がない、報酬の支払いがされない、脅迫めいた言動があったなど、深刻な問題を抱えていることがわかります。労働基準局では雇用関係がないとして対応してもらえなかったとのことですが、刑事告訴という選択肢も検討できる可能性があります。しかし、告訴状の提出が必ずしも成功するとは限りません。以下、詐欺罪と派遣法違反の観点から、可能性と具体的な対策を解説します。

詐欺罪の成立要件と証拠

詐欺罪が成立するには、相手を欺く意思（詐欺の意思）と、財産上の不利益（損害）が必要です。ご質問の内容から、以下の点が詐欺罪の成立に繋がる可能性があります。

契約書を提出しない：契約内容を曖昧にしたまま業務を依頼し、報酬支払いを回避しようとした可能性があります。これは、相手を欺く意思を示唆する証拠となりえます。
契約金額の変更：契約金額をたびたび変更したことは、報酬支払いの意思がないことを示唆する可能性があります。メールやメッセージの履歴などを証拠として保存しておくことが重要です。
音信不通：報酬支払いの時期になって音信不通になったことは、支払いを拒否する意思の表れと解釈できる可能性があります。
脅迫：契約書を出すまで仕事しないと言った場合、損害賠償をちらつかせる脅迫行為は、詐欺罪の成立に影響を与える可能性があります。

これらの証拠を総合的に判断し、検察官が詐欺の意思を認定できるかが重要です。 メール、メッセージ履歴、業務記録、B社の証明書などは重要な証拠となります。これらの証拠をしっかりと整理し、提出することが重要です。

派遣法違反の可能性

派遣法違反の可能性についても検討が必要です。ご家族がA社とB社両社で業務に従事していたとありますが、A社がB社からの業務を下請けとしてご家族に委託していた場合、派遣法に抵触する可能性があります。ただし、A社の資本金が200万円と少ないため、派遣法の適用除外となる可能性も考慮しなければなりません。派遣法違反を主張するには、A社がB社から業務を請け負い、それをご家族に再委託していた事実を明確に示す必要があります。これも、メール、契約書（もしあれば）、業務記録などを証拠として提出する必要があります。

弁護士費用と無料相談

弁護士に依頼したいが費用が心配とのことですが、法律扶助や無料法律相談を利用する方法があります。法律扶助は、経済的に困難な方が弁護士費用を国から援助してもらえる制度です。また、多くの弁護士会や法律事務所では、無料法律相談を行っています。まずは、お近くの弁護士会や法律事務所に相談することをお勧めします。弁護士に相談することで、ご自身のケースが詐欺罪や派遣法違反に該当するかどうか、告訴状の作成方法、勝訴の可能性などを詳しく知ることができます。

告訴状作成と刑事手続き

告訴状を作成する際には、事実関係を明確に、具体的に記述することが重要です。感情的な表現は避け、客観的な事実を淡々と記述しましょう。証拠となる資料は全て添付し、証拠番号を付けるなど、整理して提出しましょう。告訴状は、事件を捜査する警察署に提出します。警察は捜査を行い、検察に送致します。検察は捜査結果を基に、起訴するかどうかを判断します。起訴されれば裁判となり、裁判所の判決によって罪状が確定します。

成功事例と専門家の視点

類似のケースでは、明確な証拠と詳細な記録によって、詐欺罪や派遣法違反が立証され、加害者側に損害賠償が命じられた事例があります。しかし、刑事事件は民事事件とは異なり、立証のハードルが高いことを理解しておく必要があります。弁護士のアドバイスを受けながら、証拠を整理し、告訴状を作成することが重要です。

具体的なアドバイス

全ての証拠を保存する：メール、メッセージ、契約書（仮に断片的なものも含む）、領収書、業務記録など、関連する全ての資料をデジタルと紙媒体の両方で保存しましょう。
タイムラインを作成する：事件の経緯を時系列で整理したタイムラインを作成すると、事実関係を明確に説明するのに役立ちます。
弁護士に相談する：無料法律相談などを利用し、弁護士に相談しましょう。専門家のアドバイスを受けることで、より効果的な対応ができます。
冷静さを保つ：感情的な行動はかえって事態を悪化させる可能性があります。冷静に、客観的に状況を判断し、行動しましょう。

今回のケースは、証拠の有無が勝敗を大きく左右します。ご家族が受けた精神的苦痛は計り知れませんが、冷静に証拠を収集し、専門家の助言を得ながら、適切な対応を進めていくことが重要です。諦めずに、一歩ずつ進んでいきましょう。

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