正社員として転職後、職場環境に馴染めず退職…給料の支払いについて
正社員として転職後、職場環境に馴染めず退職…給料の支払いについて
10月3日に転職し、新しい職場で正社員として働き始めたものの、職場環境になじめず、肉体的にも精神的にも限界を感じてしまったとのこと。12月3日から仕事に行かなくなり、給料の支払いについて不安を抱えているというご相談ですね。特に、11月の給与が支払われるか、支払われない場合の対処法についてご説明します。
1. 11月分の給与は支払われる？
まず、ご質問の核心である「11月分の給与は支払われるのか」についてですが、原則として支払われる可能性が高いです。
- 月末締めの12日払いという給与体系であること。
- 11月1日～30日まで勤務したという事実。
これらのことから、会社側は11月分の給与を支払う義務を負っていると考えられます。労働基準法では、賃金の支払いは、遅滞なく行わなければいけないと定められています。勝手に退職したとしても、実際に勤務した期間分の給与は支払われるべきです。
ただし、会社によっては、退職届の提出がなかったり、業務上の重大なミスがあったりした場合、給与の支払いを拒否する可能性もゼロではありません。しかし、あなたのケースでは、12月2日に店長に連絡済みであり、業務上の重大なミスがあったとは書かれていないため、給与が支払われない可能性は低いと考えられます。
2. 給与が支払われなかった場合の対処法
万が一、12月12日になっても給与が支払われなかった場合は、以下のステップで対応しましょう。
- まずは会社に直接連絡を取りましょう。給与の支払いが遅れている理由を聞き、支払いの期日を確認します。電話やメールで問い合わせ、状況を把握することが重要です。記録として残しておきましょう。
- それでも支払われない場合は、労働基準監督署に相談しましょう。労働基準監督署は、労働者の権利を守るための機関です。給与未払いなどの問題について、相談・指導・監督を行っています。相談は無料で、匿名での相談も可能です。相談窓口は、お住まいの地域の労働基準監督署です。インターネットで検索すれば簡単に検索できます。
- 必要であれば、弁護士に相談しましょう。労働基準監督署への相談で解決しない場合、弁護士に相談することを検討しましょう。弁護士は、労働問題に精通しており、法的措置を含めた適切なアドバイスをしてくれます。弁護士費用はかかりますが、給与未払いの請求をスムーズに進めることができます。
3. 職場環境への対処法と今後のキャリアプラン
給与の問題とは別に、職場環境への適応が困難だったという点も重要です。 魚をさばく仕事は高度な技術と体力が必要であり、未経験者にとって最初のうちは苦労するのは当然です。しかし、1ヶ月も経つと「自分で考えてやれ」などと言われるのは、指導方法として適切ではありません。パワハラやモラルハラスメントに該当する可能性もあります。
今後のキャリアプランを考える上で、以下の点を考慮しましょう。
- 自分のスキルや適性を見つめ直す：魚をさばく仕事が本当に向いているのか、他の仕事に挑戦したいのか、じっくりと検討しましょう。ハローワークや転職サイトを活用し、自分のスキルや経験を活かせる仕事を探してみましょう。
- 転職活動の計画を立てる：転職活動は、時間と労力を要します。事前に計画を立て、求人情報の収集、応募書類の作成、面接対策などをしっかりと行いましょう。転職エージェントの利用も有効です。
- メンタルヘルスのケア：転職活動や新しい仕事への不安、職場でのストレスは、メンタルヘルスに悪影響を及ぼす可能性があります。必要であれば、産業医や精神科医に相談しましょう。また、家族や友人にも相談し、サポートを得ることも大切です。
- 労働条件の確認：次の仕事を探す際には、労働時間、休日、給与、福利厚生などをしっかり確認し、自分に合った職場を選びましょう。契約書をよく読んで、不明な点は質問するようにしましょう。
4. 専門家のアドバイス
キャリアカウンセラーの視点からアドバイスすると、転職活動は慎重に行うべきです。今回の経験を活かし、次の職場では、企業文化や社風、職場の雰囲気を事前にしっかりと確認することが重要です。面接時に、職場環境について積極的に質問し、自分の疑問を解消しましょう。また、トライアル期間がある企業を選べば、お互いのミスマッチを早期に発見し、修正できる可能性があります。
5. 成功事例
以前、私のクライアントに、似たような状況で転職活動に成功した方がいました。彼女は、前職で人間関係に悩んで退職し、転職活動中にキャリアカウンセリングを受けました。自分の強みや弱みを分析し、自分に合った仕事を見つけることができました。彼女は、転職エージェントを利用し、複数の企業からオファーを受け、最終的に、働きやすい環境とやりがいのある仕事を見つけることができました。彼女は、転職活動は大変でしたが、自分のキャリアプランを明確にすることで、自信を持って活動できたと言っていました。
今回の経験は、今後のキャリアを考える上で貴重な学びとなります。焦らず、しっかりと休養を取り、今後のキャリアプランを立て、新たな一歩を踏み出しましょう。不安なことがあれば、一人で抱え込まず、専門機関や信頼できる人に相談してください。