営業部員の残業代未払い問題！証拠集めから退職交渉、会社との交渉術を徹底解説
営業部員の残業代未払い問題！証拠集めから退職交渉、会社との交渉術を徹底解説
この記事では、営業部員として働くあなたが直面している残業代未払いの問題について、具体的な解決策を提示します。特に、証拠集めの方法、会社への交渉術、そして退職に向けた準備について、詳細に解説していきます。あなたの置かれた状況を理解し、法的知識と実践的なアドバイスを通じて、問題解決をサポートします。
私は営業部員なのですが、毎月の一定の営業手当（五千円）を支給されてる代わりに毎日2時間の残業を強いられています。会社とは雇用契約書を交わしてるだけ（そこには「会社は時間外でも就業を命ずる事ができる。時間外手当は営業手当に含む」と書かれています）
ただ僕ら三人共にズボラで肝心の過去タイムカードのコピーを取っていません・・
社員が要求すれば会社は法的にださなければいけないのでしょうか？また、過去何年までさかのぼって請求する事が出来るのでしょうか？ちなみに現在勤続6年です。
営業部員三人は全員やめるつもりですし、会社との人間関係が悪化するくらい望むところです。
因みに就業規則を要求しても会社は一向にみせません。
どういう順序で攻めれば良いのでしょうか？
素人ながら戦闘モードです！
どなたかご教示を！
1. 問題の本質を理解する：営業手当と残業代
まず、あなたの抱える問題の本質を理解することが重要です。会社が提示している「営業手当に残業代を含む」という契約は、違法である可能性があります。労働基準法では、残業代は労働時間に応じて支払われるべきであり、固定残業代制を採用する場合でも、一定の条件を満たす必要があります。
- 固定残業代制の注意点: 固定残業代制を採用する場合、実際の残業時間が固定残業時間（2時間）を超えた場合は、超過分の残業代を支払う必要があります。あなたのケースでは、2時間の残業が固定されているため、それ以上の残業があれば、追加の残業代を請求できる可能性があります。
- 営業手当の性質: 営業手当が、単なる手当なのか、残業代の一部を構成するものなのかを明確にする必要があります。もし、営業手当が残業代の一部を構成するものであれば、その金額が適正であるかを検証する必要があります。
2. 証拠集めの重要性：タイムカードとその他の証拠
残業代を請求するためには、残業したという証拠が必要です。しかし、あなたはタイムカードのコピーを保管していないとのこと。しかし、諦める必要はありません。他の証拠を集める方法があります。
- タイムカードの開示請求: 会社に対して、過去のタイムカードの開示を請求できます。会社は、労働者の労働時間を証明する書類を保管する義務があります。
- 証拠となりうるもの:
- 業務日報: 業務日報に、業務開始時間と終了時間が記録されている場合、残業の証拠として利用できます。
- メールの送受信記録: 業務時間外に、会社や顧客との間でメールの送受信があった場合、残業の証拠として利用できます。
- パソコンのログ: パソコンの起動時間やシャットダウン時間、ファイルの作成・編集履歴なども、残業の証拠となり得ます。
- 同僚の証言: 同僚が、あなたの残業を目撃していた場合、証言を得ることで、残業の事実を証明できます。
- 証拠の収集期間: 労働基準法では、未払い賃金の請求権は2年間で時効となります。したがって、過去2年分の残業代を請求できます。
3. 就業規則の開示請求と確認
会社が就業規則を開示しないことは、問題です。就業規則は、労働条件に関する重要な情報であり、労働者はその内容を知る権利があります。
- 就業規則の開示義務: 会社は、労働者から請求があった場合、就業規則を開示する義務があります。開示を拒否することは、違法行為にあたります。
- 就業規則の確認事項: 就業規則には、労働時間、休憩時間、休日、残業代に関する規定が記載されています。これらの規定を確認し、あなたの労働条件が適切に定められているかを確認しましょう。
- 就業規則の入手方法:
- 会社への請求: まずは、会社の人事担当者に、就業規則の開示を請求しましょう。
- 労働基準監督署への相談: 会社が就業規則を開示しない場合は、労働基準監督署に相談し、指導を求めることができます。
4. 会社との交渉：段階的なアプローチ
証拠を収集し、就業規則を確認したら、会社との交渉を開始します。交渉は、段階的に進めることが重要です。
- 段階1：口頭での交渉: まずは、上司や人事担当者と口頭で交渉し、問題解決の意思を示しましょう。
- 交渉のポイント:
- 冷静な態度: 感情的にならず、冷静に事実を伝えましょう。
- 具体的な要求: 未払い残業代の金額や、今後の労働条件の改善を具体的に要求しましょう。
- 証拠の提示: 収集した証拠を提示し、あなたの主張の正当性を示しましょう。
- 交渉のポイント:
- 段階2：内容証明郵便の送付: 口頭での交渉がうまくいかない場合は、内容証明郵便を送付し、会社に対して正式に未払い残業代の支払いを請求しましょう。
- 内容証明郵便の効力: 内容証明郵便は、いつ、誰が、誰に、どのような内容の文書を送付したかを証明するものです。法的効力はありませんが、会社に対して、あなたの本気度を示すことができます。
- 内容証明郵便の記載事項:
- 請求者の氏名と住所: あなたの氏名と住所を記載します。
- 会社の名称と住所: 会社の名称と住所を記載します。
- 請求内容: 未払い残業代の金額、請求理由、支払期限などを具体的に記載します。
- 証拠の提示: 収集した証拠を添付します。
- 連絡先: あなたの連絡先を記載します。
- 段階3：弁護士への相談: 会社との交渉がうまくいかない場合は、弁護士に相談し、法的手段を検討しましょう。
- 弁護士の役割: 弁護士は、あなたの代理人として、会社との交渉や、労働審判、訴訟などの法的手段を代行します。
- 弁護士費用: 弁護士費用は、相談料、着手金、報酬金などがあります。事前に、弁護士に見積もりをもらい、費用を確認しましょう。
5. 退職に向けた準備：円満退職を目指して
あなたを含む3人の営業部員が退職を考えているとのこと。退職に向けて、以下の準備を進めましょう。
- 退職意思の伝達: 会社に退職の意思を伝える前に、退職届の準備や、引き継ぎ事項の整理を行いましょう。
- 退職届の作成: 退職届は、書面で作成し、会社に提出します。退職日を明記し、あなたの署名と捺印をします。
- 引き継ぎ事項の整理: 担当業務、顧客情報、プロジェクトの進捗状況などを整理し、後任者にスムーズに引き継げるように準備しましょう。
- 退職交渉: 退職の意思を伝えた後、会社との間で、退職日や、未払い残業代の支払いについて交渉を行います。
- 退職日の決定: 会社と合意の上で、退職日を決定します。
- 未払い残業代の支払い: 未払い残業代の支払いについて、会社と交渉し、合意に至るように努めましょう。
- 円満退職のポイント:
- 誠実な態度: 会社に対して、誠実な態度で接しましょう。
- 引き継ぎの徹底: 引き継ぎを丁寧に行い、後任者が困らないように配慮しましょう。
- 感謝の気持ち: 会社への感謝の気持ちを伝えましょう。
6. 労働基準監督署への相談：法的手段の活用
会社との交渉がうまくいかない場合や、違法行為が疑われる場合は、労働基準監督署に相談しましょう。
- 労働基準監督署の役割: 労働基準監督署は、労働基準法に基づいて、労働条件の改善を指導し、違反行為に対して是正勧告を行います。
- 相談方法: 労働基準監督署の窓口で相談するか、電話で相談することができます。相談は無料です。
- 相談のメリット:
- 法的アドバイス: 労働基準法に関する専門的なアドバイスを受けることができます。
- 是正勧告: 会社に対して、是正勧告を行うことができます。
- 捜査: 違法行為が疑われる場合、捜査を行うことがあります。
7. 専門家への相談：弁護士、社会保険労務士
問題解決のためには、専門家への相談も有効です。弁護士や社会保険労務士は、労働問題に関する専門知識を持っており、あなたの状況に応じたアドバイスを提供してくれます。
- 弁護士: 弁護士は、法的手段を検討し、あなたの代理人として、会社との交渉や、労働審判、訴訟などを代行します。
- 社会保険労務士: 社会保険労務士は、労働に関する専門家であり、労働問題に関する相談や、会社との交渉をサポートします。
- 相談のメリット:
- 専門的なアドバイス: 専門的な知識に基づいたアドバイスを受けることができます。
- 法的サポート: 法的手続きをサポートしてくれます。
- 交渉の代行: 会社との交渉を代行してくれます。
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8. 今後のキャリアプラン：退職後の選択肢
退職後のキャリアプランを考えることも重要です。あなたの経験やスキルを活かせる仕事を探し、新たなキャリアを築きましょう。
- 自己分析: 自分の強み、弱み、興味のあること、キャリアビジョンを明確にしましょう。
- 情報収集: 転職サイト、求人情報、業界動向などを調べ、あなたの希望に合った求人を探しましょう。
- 転職活動: 履歴書、職務経歴書を作成し、面接対策を行い、転職活動を進めましょう。
- キャリアアップ: スキルアップ、資格取得などを通じて、キャリアアップを目指しましょう。
9. まとめ：あなたの権利を守り、未来を切り開くために
この記事では、営業部員のあなたが直面している残業代未払い問題について、証拠集め、会社との交渉術、退職に向けた準備、そして今後のキャリアプランについて解説しました。あなたの権利を守り、未来を切り開くために、積極的に行動しましょう。
- 証拠の収集: タイムカードの開示請求や、その他の証拠を収集しましょう。
- 就業規則の確認: 就業規則を確認し、あなたの労働条件が適切に定められているかを確認しましょう。
- 会社との交渉: 段階的なアプローチで、会社との交渉を進めましょう。
- 専門家への相談: 弁護士や社会保険労務士に相談し、法的サポートを受けましょう。
- 退職準備: 退職に向けた準備を進め、円満退職を目指しましょう。
- キャリアプラン: 退職後のキャリアプランを考え、新たなキャリアを築きましょう。
この情報が、あなたの問題解決の一助となることを願っています。頑張ってください。
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