自営業の社長である父親がピック病…会社と家族を守るための具体的な対応策
自営業の社長である父親がピック病…会社と家族を守るための具体的な対応策
この記事では、自営業の社長である父親がピック病と診断され、会社経営と家族生活の両立に苦悩されている方に向けて、具体的な対応策を提示します。病状の進行に伴い、会社経営、家族関係、そしてご自身の心身に深刻な影響が出ていることと思います。この記事が、少しでもあなたの助けになることを願っています。
父親（自営業の社長でもある）がピック病です。どうやって病院を受診させたり、対応したら良いでしょうか？初めて質問させていただきます。（長文です）
父親は約２０年ほど前に事故で脳挫傷しております。近年、暴力を振るったり、暴言、物忘れが多くなり当初、認知症かアルコール依存症かと身内で色々調べてもらいましたが結果、認知症は長谷川式でほぼ満点（認知症ではない）、体調崩してアルコール外来に行くも本人が入院の意思が無いと無理と拒否。やっと約束を取り付けた病院も当日行かないと大暴れの上ドタキャン。
その後、水面下で身内の病院相談で、おそらくピック病だろうとの診断まできました。本人は精神科もしくは精神病の有名病院はかなりの拒否反応を示します。（１度無理に連れて行こうとして警察沙汰になりました）
そのあいだ身内への暴力、会社のお金は使いたい放題、会社関係会社とのトラブル（裁判）など次々と問題を起して会社、家庭は崩壊寸前まできています。（崩壊後かもしれませんが）
飲酒運転もやめないので警察に取り締まりを求めましたが、生憎のスカぶりで警察も「また何かあれば、、」程度。本人は全く素知らぬ顔です。疲れました、、。
病気の際に総合病院に連れて行っての方法はしましたが、次回アルコールによる内臓疾患の場合は強制アルコール入院（監禁）と本人は思っているため病院にもいき辛くなっています。病院も事前に家族で相談していても内臓系からの精神課等の連携をできない場合や家族が相談していることをそのまま本人に話してしまう感じの病院が多いです。（相談にのってくれるケースが稀）
どこに相談したらよいか分からなくなりました。このままでは車で人様をまきこんでしまうかもしれません。住んでいる場所は八王子ですが、なにか良い病院、相談場所などありますでしょうか。本人はまだ力も強く、頭も冴えることが有るので強制的に何かをしようとすると返って身内が大ダメージを受けます。もう、穏やかに事を進めることは無理なのでしょうか。今、ワラにもすがる気持ちで記入しています。皆様の経験や知識をお借りできましたら幸いです。何卒宜しくお願いいたします。
ご相談ありがとうございます。自営業の社長であるお父様がピック病と診断され、会社経営と家族生活の両立に苦悩されているとのこと、心中お察しいたします。病状の進行に伴い、様々な問題が複雑に絡み合い、どこから手をつければ良いのか途方に暮れてしまう状況かと思います。しかし、諦めずに、一つ一つ問題に向き合い、適切な対応をすることで、状況を改善させることは可能です。以下に、具体的な対応策と、専門家への相談について解説します。
1. 病状の理解と、専門医との連携
まず、ピック病について正しく理解することが重要です。ピック病は、前頭側頭型認知症の一種であり、人格や行動の変化、言語能力の低下などが主な症状として現れます。認知症の中でも、比較的若年で発症することが多く、進行も緩やかな場合から急速な場合まで個人差が大きいです。
1-1. 専門医の選定
精神科医、神経内科医、認知症専門医など、ピック病の診断と治療に精通した専門医を探しましょう。可能であれば、脳神経内科医と精神科医の両方に診てもらうのが理想的です。セカンドオピニオンも積極的に活用し、複数の専門医の意見を聞くことで、より適切な治療方針を見つけることができます。
1-2. 病院選びのポイント
- 認知症専門外来の有無: 認知症の専門知識を持った医師がいるかどうかを確認しましょう。
- 家族へのサポート体制: 家族教室や相談窓口など、家族をサポートする体制が整っている病院を選びましょう。
- 連携体制: 精神科、神経内科、内科など、複数の診療科が連携している病院は、多角的な視点から治療を進めることができます。
1-3. 病院への受診の進め方
本人が病院を拒否する場合、無理強いは逆効果になる可能性があります。まずは、本人の不安を取り除くことが重要です。例えば、
- 本人の話をよく聞く: なぜ病院に行きたくないのか、本人の気持ちを理解しようと努めましょう。
- 信頼できる人に同行してもらう: 普段から親しい人や、本人が信頼している人に同行してもらうことで、受診へのハードルを下げることができます。
- 受診の目的を明確にする: 「体調を良くするため」「物忘れを改善するため」など、本人が納得できる理由を伝えましょう。
- 受診のハードルを下げる: 最初は血液検査や簡単な検査から始め、徐々に慣れてもらうのも良いでしょう。
2. 会社経営への影響と対応
ピック病は、会社経営にも大きな影響を及ぼします。判断力の低下、感情のコントロールの難しさ、人間関係の悪化などにより、経営判断の誤り、従業員とのトラブル、取引先との関係悪化などが起こりやすくなります。
2-1. 経営状況の把握
まずは、会社の経営状況を正確に把握しましょう。売上、利益、資金繰り、負債などを詳細に分析し、問題点を洗い出します。必要に応じて、税理士や会計士などの専門家にも相談し、客観的な視点から現状を評価してもらいましょう。
2-2. 経営体制の見直し
社長であるお父様の病状が進行し、経営判断が困難になる場合は、経営体制の見直しが必要になります。具体的には、
- 役員体制の変更: 役員を増員し、経営判断を分散させる。
- 後継者の育成: 後継者を決め、経営ノウハウを伝授する。
- 専門家の活用: 経営コンサルタントや弁護士など、専門家のサポートを受ける。
2-3. 従業員への対応
従業員に対しては、病状を隠すのではなく、適切な範囲で説明することが重要です。ただし、個人情報保護の観点から、病状の詳細を伝える必要はありません。例えば、「社長の体調が優れないため、経営体制を変更することになりました」といった形で、理解を求めましょう。従業員の不安を解消するために、定期的な面談や説明会を実施することも有効です。
3. 家族関係の維持と、法的措置の検討
ピック病は、家族関係にも大きな影響を及ぼします。暴力、暴言、金銭問題などにより、家族間の信頼関係が損なわれ、家庭崩壊につながることもあります。
3-1. 家族間のコミュニケーション
家族間で、病状や対応について、率直に話し合うことが重要です。それぞれの思いや考えを共有し、協力して問題解決に取り組む姿勢を示しましょう。必要に応じて、家族カウンセリングや、専門家によるアドバイスを受けることも有効です。
3-2. 暴力や暴言への対応
暴力や暴言は、絶対に許容してはいけません。安全を確保するために、
- 避難場所の確保: 暴力が始まった場合に、安全に避難できる場所を確保しておきましょう。
- 警察への相談: 暴力がエスカレートする場合は、警察に相談し、適切な対応をしてもらいましょう。
- 弁護士への相談: 暴力や暴言に対する法的措置（接近禁止命令など）について、弁護士に相談しましょう。
3-3. 金銭管理
本人が金銭管理能力を失っている場合は、家族が代わりに管理する必要があります。具体的には、
- 成年後見制度の利用: 成年後見制度を利用し、後見人を選任することで、本人の財産を保護することができます。
- 預貯金の管理: 本人の預貯金を管理し、不必要な出費を抑制します。
- クレジットカードの停止: クレジットカードの使用を停止し、不正利用を防ぎます。
3-4. 法的措置の検討
状況によっては、法的措置を検討する必要もあります。例えば、
- 成年後見制度の利用: 本人の判断能力が低下している場合、成年後見制度を利用し、財産管理や身上監護をサポートします。
- 接近禁止命令: 暴力や暴言が続く場合、接近禁止命令を申し立て、安全を確保します。
- 刑事告訴: 暴力行為があった場合、刑事告訴を検討します。
4. 地域のリソースの活用
八王子市には、認知症に関する様々な相談窓口や支援サービスがあります。これらのリソースを活用することで、問題解決に向けたサポートを受けることができます。
4-1. 地域包括支援センター
地域包括支援センターは、高齢者の総合相談窓口です。介護保険に関する相談、介護サービスの利用支援、認知症に関する相談など、様々なサービスを提供しています。お住まいの地域の地域包括支援センターに相談し、必要な情報や支援を受けましょう。
4-2. 認知症カフェ
認知症カフェは、認知症の人やその家族、地域住民が気軽に集い、交流できる場です。情報交換や悩み相談、レクリエーションなどが行われています。認知症カフェに参加することで、孤独感を解消し、情報交換や仲間作りをすることができます。
4-3. 相談窓口
八王子市には、認知症に関する相談窓口がいくつかあります。専門家による相談や、情報提供を受けることができます。
- 八王子市役所 高齢福祉課: 認知症に関する相談や、介護保険に関する手続きなど、様々な相談に対応しています。
- 八王子市社会福祉協議会: 福祉に関する相談や、ボランティア活動の紹介などを行っています。
5. あなた自身のケア
問題解決のためには、あなた自身の心身の健康を保つことが不可欠です。長期間にわたる介護は、心身ともに大きな負担となります。一人で抱え込まず、周囲のサポートを受けながら、自分自身のケアも忘れずに行いましょう。
5-1. 休息とストレス解消
十分な睡眠を取り、休息時間を確保しましょう。趣味やリラックスできる時間を持ち、ストレスを解消することも重要です。友人や家族との交流も、心の支えとなります。
5-2. 相談相手の確保
一人で抱え込まず、信頼できる人に相談しましょう。家族、友人、専門家など、誰でも構いません。話を聞いてもらうだけでも、心が軽くなることがあります。
5-3. 専門家のサポート
専門家のサポートを受けることも有効です。精神科医、カウンセラー、ソーシャルワーカーなど、専門家のアドバイスを受けることで、問題解決の糸口を見つけることができます。
5-4. 介護サービスの利用
介護保険サービスや、民間の介護サービスを利用することで、介護負担を軽減することができます。訪問介護、デイサービス、ショートステイなど、様々なサービスがあります。積極的に利用し、自分自身の時間を確保しましょう。
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6. 成功事例と専門家の視点
6-1. 成功事例
ある自営業の社長のケースでは、ピック病と診断された後、家族と協力して、専門医のサポートを受けながら、会社経営と家族生活の両立を目指しました。経営体制を見直し、後継者を育成することで、会社を安定させることができました。また、家族カウンセリングを受けることで、家族間のコミュニケーションを改善し、良好な関係を築くことができました。
6-2. 専門家の視点
精神科医のA先生は、次のように述べています。「ピック病は、進行性の病気であり、症状が徐々に悪化していく可能性があります。早期に診断し、適切な治療とサポートを受けることが重要です。また、家族の理解と協力が不可欠であり、専門家のサポートを受けながら、問題解決に取り組むことが大切です。」
7. まとめ
自営業の社長であるお父様がピック病と診断され、会社経営と家族生活の両立に苦悩されている状況は、非常に困難なものです。しかし、諦めずに、一つ一つ問題に向き合い、適切な対応をすることで、状況を改善させることは可能です。
まず、ピック病について正しく理解し、専門医と連携しましょう。次に、会社経営への影響を考慮し、経営体制の見直しや、従業員への適切な対応を行いましょう。家族関係の維持のためには、コミュニケーションを密にし、必要に応じて法的措置も検討しましょう。地域のリソースを活用し、あなた自身のケアも忘れずに行いましょう。
このプロセスは、決して容易ではありません。しかし、諦めずに、一つ一つ問題に向き合い、専門家のサポートを受けながら、解決策を見つけていくことが重要です。あなたの努力が、必ず実を結ぶことを願っています。
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