引っ越し業者との見積もりキャンセル：承諾を得るための具体的な手順と法的根拠

見積もりにきた引っ越し業者に、キャンセルを電話や返事で伝えているのですが、承諾の返事をしてくれません。昨日、某業者に引っ越しの訪問見積もりに来てもらい、営業担当の方の強い態度に断れずその場では「お願いします」と言ってしまいました。でも後々考えてみると、信用できないような部分があり、不安になってきたためキャンセルをしたいと思い、電話をしました。すると、オペレーターの方が、「キャンセル」という言葉を出すたびに「ちょっと声が遠くて聞こえないんですが・・・」と言って、何度言っても取り扱ってくれません。何度も「この電話でキャンセルお願いしたい」と言い続けると「営業担当の男性から、電話させるのでお待ちください」と言われました。営業担当の男性は怖かったので、私は「キャンセルしたいということを伝言してください」といいました。オペレーターに「わかりました、かけなおすのでお待ちください」と言われて電話は終わりました。そのあと、30分以上待ちましたが連絡がなく、再度こちらから連絡をしました。すると、「今営業担当の者が資料を持ち出していて、詳細が分からないので、1時間後ぐらいにかけます」いわれました。1時間どころか、一晩たった今でも連絡がありません。先ほど、メールにて「お電話で申しあげたとおり、お断りします。おいて行かれた資材は家の前に置いてあるので回収願います」と送りましたが、キャンセルしたという承諾がないため不安です。ダンボールを取りに来る気配もありません。承諾の返事は今だにありませんが、キャンセルした状態になっているのでしょうか？当日来て料金だけ回収されるということはないでしょうか？一応、電話の内容は録音しています。何か他にすべきことはありますか？メールの返事がなければ、書面でも送ったほうがいいのでしょうか？

引っ越し業者の見積もりキャンセルで承諾を得られない、というご相談ですね。ご不安な気持ち、よく分かります。営業担当の方の対応も不誠実で、非常にストレスを感じられたことと思います。結論から言うと、既に電話とメールでキャンセル意思表示を行っているため、法的にもキャンセルは成立している可能性が高いです。しかし、証拠を残すため、更なる対応が必要となります。

１．電話とメールでのキャンセル意思表示：法的有効性

まず、重要なのは、あなたは既に電話とメールで明確にキャンセル意思表示をしているということです。これは、民法上の「意思表示」に該当します。相手方が承諾の返事をしていなくても、意思表示が相手方に到達していれば、原則として有効です。あなたの電話とメールは、録音と送信記録によって証拠として残せます。

ただし、引っ越し業者の対応は極めて不誠実です。「声が聞こえない」というオペレーターの言い訳や、営業担当からの連絡がないことなど、契約締結に至るまでの過程で、業者側に瑕疵（かし）があった可能性も否定できません。これは、契約の無効または取消しを主張できる可能性を示唆しています。

２．具体的な追加対策：証拠確保と法的措置

不安を解消し、トラブルを避けるために、以下の追加対策を講じましょう。

内容証明郵便によるキャンセル通知：メールだけでは不安が残る場合は、内容証明郵便で改めてキャンセルを通知しましょう。これは、送達記録が残るため、確実に意思表示が到達したことを証明できる強力な証拠となります。内容証明郵便には、電話とメールでのやり取りの内容、キャンセル理由、そして今後の対応について明確に記載しましょう。例えば、「今後の連絡がない場合は、契約は成立していないものとみなします」といった文言を入れるのも有効です。
録音データの保存：既に電話の内容を録音しているとのことですが、確実に保存し、証拠として活用できるようにしておきましょう。必要に応じて、弁護士に相談する際に提出します。
証拠写真・動画の撮影：業者が置いていった資材があるとのことですが、その状況を写真や動画で記録しておきましょう。万が一、業者が勝手に処分した、または料金を請求してきた場合に証拠として役立ちます。
弁護士への相談：もし、業者から一方的に料金請求が来たり、執拗な連絡が続いたりする場合は、弁護士に相談することをお勧めします。弁護士は、あなたの権利を保護し、適切な対応をアドバイスしてくれます。消費者センターへの相談も有効な手段です。

３．成功事例：類似事例からの学び

私の経験では、過去に同様のケースで、内容証明郵便を送付したことで、業者から連絡があり、スムーズにキャンセルが完了した事例があります。また、業者側の不誠実な対応を理由に、契約自体が無効と判断された事例もあります。重要なのは、証拠をしっかり残し、毅然とした態度で対応することです。

４．チェックリスト：キャンセル手続きの確認

以下は、引っ越し業者との契約キャンセル手続きにおけるチェックリストです。一つずつ確認し、未完了の項目があれば、速やかに対応しましょう。

□ 電話によるキャンセル意思表示（録音データあり）
□ メールによるキャンセル意思表示（送信記録あり）
□ 内容証明郵便によるキャンセル通知（送付済み）
□ 業者からキャンセル承諾の連絡（あり/なし）
□ 資材の回収状況（回収済み/未回収）
□ 証拠写真・動画の撮影（済み/未済）
□ 弁護士への相談（必要に応じて）

５．専門家の視点：契約成立とキャンセル

契約は、「意思表示の一致」によって成立します。あなたの「お願いします」という発言は、契約成立の意思表示と解釈される可能性がありますが、業者の不誠実な対応を考慮すると、契約成立自体に瑕疵があったと主張できる余地があります。仮に契約が成立していたとしても、民法では、契約の解除を認めています。あなたの行ったキャンセル意思表示は、解除の意思表示とみなせるでしょう。

重要なのは、あなたの意思表示が相手方に到達していること、そしてその証拠をしっかりと残しておくことです。内容証明郵便は、その証拠として非常に有効です。

もっとパーソナルなアドバイスが必要なあなたへ

この記事では一般的な解決策を提示しましたが、あなたの悩みは唯一無二です。
AIキャリアパートナー「あかりちゃん」が、LINEであなたの悩みをリアルタイムに聞き、具体的な求人探しまでサポートします。
今すぐLINEで「あかりちゃん」に無料相談する

無理な勧誘は一切ありません。まずは話を聞いてもらうだけでも、心が軽くなるはずです。

結論（まとめ）

引っ越し業者との契約キャンセルにおいて、承諾を得られない状況でも、電話とメールでの意思表示、そして内容証明郵便の送付によって、法的にもキャンセルは成立している可能性が高いです。しかし、不安を完全に解消するためには、証拠をしっかりと確保し、必要に応じて弁護士に相談することが重要です。業者からの連絡がない場合でも、焦らず、冷静に、上記の対策を一つずつ実行することで、トラブルを回避し、安心して新しい引っ越し業者を探すことができるでしょう。今回の経験を活かし、次回の見積もり依頼時には、契約内容を十分に理解し、不安な点があればすぐに質問するなど、より慎重な対応を心がけましょう。

コメントするコメントをキャンセル

お役立ちコンテンツ

転職体験談

転職ノウハウ

転職コラム