【人事のプロが徹底解説】ES・履歴書の志望動機と自己PRの書き方完全ガイド
【人事のプロが徹底解説】ES・履歴書の志望動機と自己PRの書き方完全ガイド
人事のプロが明かす、ESと履歴書の真実
皆さん、こんにちは！キャリア支援を専門とする転職コンサルタントの山田です。企業の人事担当者として長年、数えきれないほどの応募書類を見てきました。今回は、就活生にとって非常に重要な「志望動機」と「自己PR」について、人事の視点から徹底的に解説します。多くの就活生が悩んでいるこの2つの項目を、具体的な事例を交えながら、効果的な書き方、そしてよくある失敗例まで、余すことなくお伝えしていきます。
１．志望動機の欄に「志」がなく、応募動機だけを書いている人はいますか？
はい、残念ながら非常に多く見かけます。応募動機と志望動機は違います。応募動機は「なぜこの会社に応募したのか」という、いわば表面的な理由です。一方、志望動機は「なぜこの会社で働きたいのか」という、あなたの内面的な「志」を表現する必要があります。企業は、応募動機だけではあなたの本気度や将来性を見極めることができません。
例：応募動機だけの志望動機
「貴社の求人広告を見て応募しました。貴社の事業内容に興味があり、スキルを活かしたいと思いました。」
例：志望動機（「志」を含む）
「幼少期から抱いていた、地域社会に貢献したいという強い思いから、貴社の『地域密着型サービス』に共感し、応募いたしました。貴社の理念である『人々の笑顔のために』という精神に深く共感し、私のスキルと経験を活かし、貢献したいと考えています。」
違いがお分かりいただけたでしょうか？後者の例では、「地域社会に貢献したい」という「志」が明確に示されています。企業は、あなたの「志」に共感し、将来性を感じて採用を決定します。
２．自己PRをちゃんと書けていない人を見たことはありますか？
これも非常に多いです。自己PRは、あなた自身の強みや個性、経験を効果的に伝えるための重要なツールです。しかし、多くの就活生は、単なる経歴の羅列や、抽象的な表現に終始してしまい、企業が求める情報が伝わっていません。
例：良くない自己PR
「大学では、サークル活動に励み、リーダーシップを磨きました。アルバイトでは、責任感と協調性を養いました。」
この自己PRでは、具体的なエピソードがなく、抽象的な表現ばかりです。企業は、あなたの具体的な能力や経験、成果を知りたいのです。
例：効果的な自己PR
「大学時代のサークル活動で、メンバー15名と協力し、新企画イベントを立案・実行しました。当初は目標参加者数に届かず、課題を分析し、新たな広報戦略を策定。結果、目標を120％達成し、イベントは大成功を収めました。この経験を通して、課題発見力、問題解決能力、そしてチームをまとめるリーダーシップを磨きました。」
このように、具体的なエピソードと、そこから得られた学びを明確に示すことが重要です。数字やデータを用いて成果を客観的に示すことも効果的です。
３．志望動機と自己PRの両方がしっかり書けている人は全体の何割ですか？
企業によって異なりますが、私の経験上、両方がしっかり書けている就活生は全体の10％にも満たないでしょう。多くの就活生は、志望動機と自己PRのどちらか一方、もしくは両方とも不十分な状態で応募してきます。
４．一流大学に通っている就活生でも、志望動機と自己PRがかけていないのを見たことはありますか？
はい、あります。学歴は一つの指標ですが、志望動機や自己PRの出来不出来とは直接関係ありません。一流大学に通っていたとしても、自己分析が不足していたり、企業研究が浅かったりすると、魅力的な応募書類を作成することはできません。
【成功事例】志望動機と自己PRで採用を勝ち取った就活生
以前、地方大学出身のAさんという学生がいました。彼女は、大手企業ではなく、ベンチャー企業を志望していました。彼女の志望動機は、単なる企業理念への共感だけでなく、自身の経験と将来のビジョンを明確に結びつけており、非常に説得力がありました。自己PRでは、大学時代にボランティア活動で培ったコミュニケーション能力や問題解決能力を、具体的なエピソードを交えながら効果的にアピールしていました。その結果、彼女は多くの応募者の中から選ばれ、見事内定を獲得しました。
効果的な志望動機と自己PR作成のためのチェックリスト
- 自己分析は徹底的に行っていますか？ 自分の強み、弱み、経験、価値観を明確に理解していますか？
- 企業研究は十分ですか？ 企業理念、事業内容、社風などを深く理解していますか？企業の課題や将来展望についても調べていますか？
- 志望動機は「志」を明確に表現できていますか？ 「なぜこの会社で働きたいのか」を具体的に説明できていますか？企業への貢献をどのように考えていますか？
- 自己PRは具体的なエピソードに基づいていますか？ STAR法（Situation, Task, Action, Result）を用いて、経験を具体的に説明できていますか？数字やデータを用いて成果を客観的に示せていますか？
- 誤字脱字、文法ミスはありませんか？ 丁寧に校正し、読みやすい文章になっていますか？
- 第三者に見てもらっていますか？ 客観的な視点からフィードバックを得ていますか？
まとめ
志望動機と自己PRは、あなたの能力や人となり、そして企業への熱意を伝えるための重要なツールです。企業は、応募書類を通してあなたの「人となり」を見極めようとしています。単なるテンプレートに当てはめるのではなく、あなた自身の経験や考えに基づいて、誠実に、そして魅力的に表現することが重要です。今回の解説を参考に、あなた自身の個性と強みを最大限に活かした、効果的な志望動機と自己PRを作成し、自信を持って就職活動に臨んでください。
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人事担当者からのアドバイス
最後に、人事担当者として、就活生へのアドバイスを一つ。企業は、あなたのスキルや経験だけでなく、あなたの「人となり」や「成長力」にも注目しています。応募書類は、あなた自身をアピールするための最高の機会です。自信を持って、あなた自身の魅力を存分に見せてください。そして、企業との相性をしっかり見極め、あなたにとって最適な企業を選択してください。