エントリーシートの「最も力を入れて取り組んだこと」の書き方｜自己PRと繋げる効果的な方法

エントリーシートの記入についてです。「あなたがこれまでの人生において最も力を入れて取り組んだことについて、取り組んだ（取り組み続けた）理由を含めて書く」って欄があります。自分が担当したことを書き、最後に「以上より・・・・・・・・・・・ということを学びました」と、記入すれば自己PRとにもつながりますか？

結論から言うと、単に「自分が担当したことを書き、最後に学びを記述する」だけでは、効果的な自己PRには繋がりません。企業は、あなたの経験そのものよりも、その経験を通して何を学び、どのように成長し、企業にどう貢献できるかを評価したいと考えています。そのため、単なる業務報告ではなく、あなたの主体性、課題解決能力、そして企業が求める人物像との整合性を示すことが重要です。この記事では、エントリーシートにおける「最も力を入れて取り組んだこと」の書き方について、具体的な事例を交えながら解説します。

自己PRと繋げるための3つのステップ

「最も力を入れて取り組んだこと」は、あなたの能力や個性、価値観を端的に示す絶好の機会です。自己PRと効果的に繋げるためには、以下の3つのステップを踏むことが重要です。

ステップ1：具体的なエピソードを選択する
ステップ2：STAR法を用いて詳細に記述する
ステップ3：企業の求める人物像と結びつける

ステップ1：具体的なエピソードを選択する

まず、あなたがこれまでの人生で最も力を入れて取り組んだことを選びます。アルバイト、部活動、ボランティア活動、研究活動など、どのような経験でも構いません。ただし、単なる業務報告にならないよう、あなたが主体的に取り組み、困難を克服し、結果を出した経験を選びましょう。例えば、「大学時代のゼミ活動で、チームリーダーとしてプロジェクトを成功させた経験」や「アルバイト先で、顧客満足度向上に貢献した経験」などが考えられます。単発の出来事ではなく、継続的に取り組んだ経験を選ぶことで、あなたの粘り強さや継続力をアピールできます。また、その経験を通して、あなたがどのようなスキルや能力を身につけることができたのかを明確に意識しておきましょう。

ステップ2：STAR法を用いて詳細に記述する

次に、STAR法を用いてエピソードを詳細に記述します。STAR法とは、状況（Situation）、課題（Task）、行動（Action）、結果（Result）の4つの要素を明確にすることで、経験を効果的に伝える手法です。

Situation（状況）：どのような状況下で、どのような課題に直面したのかを具体的に記述します。例えば、「チームメンバーとの連携がうまくいかず、プロジェクトの進捗が遅れていた」といった状況を記述します。
Task（課題）：どのような課題を解決する必要があったのかを明確に記述します。例えば、「チームメンバーのモチベーションを高め、プロジェクトを期日までに完了させる」といった課題を記述します。
Action（行動）：課題を解決するために、どのような行動をとったのかを具体的に記述します。例えば、「定期的なミーティングを実施し、メンバーの意見を聞きながら、役割分担を見直した」「メンバーの得意分野を生かした役割分担を行い、モチベーション向上に努めた」といった行動を記述します。
Result（結果）：あなたの行動によって、どのような結果が得られたのかを具体的に記述します。数値データなどを用いると効果的です。例えば、「プロジェクトは期日までに無事完了し、顧客からの評価も高かった」といった結果を記述します。

これらの要素を明確に記述することで、あなたの行動力や問題解決能力を効果的に伝えることができます。

ステップ3：企業の求める人物像と結びつける

最後に、あなたの経験と企業の求める人物像を結びつけます。企業の求める人物像は、求人情報や企業ホームページなどに記載されていることが多いので、事前にしっかりと確認しましょう。例えば、企業が「コミュニケーション能力の高い人材」を求めている場合、チームワークを重視したエピソードを選び、その中であなたがどのようにコミュニケーションを図り、チームを成功に導いたのかを具体的に記述します。また、「責任感の強い人材」を求めている場合、困難な状況でも諦めずに努力を続けたエピソードを選び、その中であなたがどのように責任を果たしたのかを具体的に記述します。このように、企業の求める人物像とあなたの経験を結びつけることで、企業への貢献意欲を効果的にアピールできます。

成功事例：顧客満足度向上に貢献したアルバイト経験

例えば、飲食店でアルバイトをしていたAさんは、顧客満足度向上に力を入れていました。 Aさんは、接客マニュアルに沿った対応だけでなく、お客様一人ひとりのニーズを丁寧に聞き取り、そのニーズに合わせた提案を行うことで、顧客満足度を向上させました。具体的には、以下のようなSTAR法に基づいた記述が考えられます。

Situation（状況）：アルバイト先の飲食店では、顧客満足度が低く、リピーターが少ないという課題がありました。
Task（課題）：顧客満足度を向上させ、リピーターを増やす必要がありました。
Action（行動）：お客様一人ひとりのニーズを丁寧に聞き取り、そのニーズに合わせた提案を行いました。例えば、アレルギー対応のメニューを提案したり、好みに合わせたドリンクを勧めるなどしました。また、お客様との会話を積極的に行い、親近感を抱いてもらえるよう努めました。
Result（結果）：これらの取り組みの結果、顧客満足度が15%向上し、リピーター数も20%増加しました。また、お客様からの感謝の声も多く寄せられました。

Aさんは、単に業務をこなしただけでなく、主体的に課題を発見し、解決策を考案し、実行することで、具体的な成果を上げました。この経験を通して、Aさんは顧客志向の姿勢や問題解決能力を身につけることができました。

よくある間違いと改善策

よくある間違いとして、「学び」を羅列するだけの記述があります。「～ということを学びました」で終わってしまうと、企業はあなたの具体的な行動や成果、そしてそれによって得られた能力を理解できません。例えば、「責任感」を学んだと記述するならば、どのような状況で、どのような行動を取り、どのような結果を得て、その結果から責任感の重要性をどのように理解したのかを具体的に記述する必要があります。

専門家の視点：企業が求めるもの

転職コンサルタントとして、多くのエントリーシートを見てきましたが、企業は「経験」そのものよりも「経験を通して何を学び、どのように成長したか」を重視しています。単なる業務報告ではなく、あなたの主体性、課題解決能力、そして企業が求める人物像との整合性を示すことが、選考突破の鍵となります。「最も力を入れて取り組んだこと」は、あなたのポテンシャルを示す重要な機会です。この機会を最大限に活かし、企業にあなたの魅力を伝えましょう。

もっとパーソナルなアドバイスが必要なあなたへ

この記事では一般的な解決策を提示しましたが、あなたの悩みは唯一無二です。
AIキャリアパートナー「あかりちゃん」が、LINEであなたの悩みをリアルタイムに聞き、具体的な求人探しまでサポートします。
今すぐLINEで「あかりちゃん」に無料相談する

無理な勧誘は一切ありません。まずは話を聞いてもらうだけでも、心が軽くなるはずです。

まとめ

エントリーシートの「最も力を入れて取り組んだこと」欄は、あなたの能力や個性、企業への貢献意欲をアピールする絶好の機会です。単なる業務報告ではなく、STAR法を用いて具体的なエピソードを記述し、企業の求める人物像と結びつけることで、効果的な自己PRに繋げることができます。この記事で紹介したステップを参考に、あなた自身の経験を魅力的に表現し、選考突破を目指しましょう。自信を持って、あなたのストーリーを書きましょう！

コメントするコメントをキャンセル

お役立ちコンテンツ

転職体験談

転職ノウハウ

転職コラム