マクロ初心者でもOK！エクセルVBAで営業日カレンダーを作成する方法

マクロ初心者です。フォームボタンに年／月を入力すると土日祝日を抜かした営業日のみが表示される様にしたいのですが、ご教授下さい。フォームボタンと別シートに祝日の一覧は、作成してあります。

この記事では、エクセルVBAを使って、フォームボタンに年/月を入力すると土日祝日を除いた営業日だけを表示するカレンダーを作成する方法を、マクロ初心者の方にも分かりやすく解説します。転職活動や人事、営業など、ビジネスシーンでスケジュール管理に役立つこのテクニックをマスターしましょう！

結論から言うと、VBAマクロを用いて、ユーザーフォーム上のテキストボックスに入力された年月を受け取り、祝日リストと照合しながら営業日だけをリストボックスに表示させることができます。本記事では、具体的なコード例と解説、そしてマクロ作成における注意点などを詳しく説明します。

ステップ1：準備

まず、VBAでカレンダーを作成するための準備をしましょう。既にフォームボタンと祝日リストは作成済みとのことですが、念のため確認しておきましょう。

ユーザーフォーム： 年月を入力するためのテキストボックスと、営業日を表示するためのリストボックスを配置します。テキストボックスの名前は「txtYearMonth」、リストボックスの名前は「lstBusinessDays」などに変更しておくとコードが書きやすくなります。
祝日リストシート： 「祝日」というシート名で、A列に日付（例：2024/1/1）、B列に祝日名（例：元日）を記載したリストを作成しておきます。日付は日付型で入力することが重要です。日付のフォーマットが正しくない場合、マクロが正常に動作しません。

ステップ2：VBAコードの作成

次に、ユーザーフォームのボタンに以下のVBAコードを記述します。このコードは、入力された年月を受け取り、土日祝日を除いた営業日の日付をリストボックスに表示します。

Private Sub CommandButton1_Click()
  Dim year As Integer, month As Integer
  Dim i As Long, day As Integer
  Dim dt As Date, strDate As String
  Dim holidays As Variant
  Dim ws As Worksheet

  ' 入力された年月を取得
  year = CInt(Mid(txtYearMonth.Value, 1, 4))
  month = CInt(Mid(txtYearMonth.Value, 6, 2))

  ' 祝日リストシートを取得
  Set ws = ThisWorkbook.Sheets("祝日")
  holidays = ws.Range("A1:A" & ws.Cells(Rows.Count, "A").End(xlUp).Row).Value

  ' リストボックスをクリア
  lstBusinessDays.Clear

  ' 当月の営業日を取得
  For day = 1 To Day(DateSerial(year, month + 1, 0))
    dt = DateSerial(year, month, day)
    If Weekday(dt, vbSunday) <> 1 And Weekday(dt, vbSunday) <> 7 Then ' 土日チェック
      If IsError(Application.Match(dt, holidays, 0)) Then ' 祝日チェック
        strDate = Format(dt, "yyyy/mm/dd") & " (" & WeekdayName(Weekday(dt, vbSunday)) & ")"
        lstBusinessDays.AddItem strDate
      End If
    End If
  Next day

End Sub

コード解説：

txtYearMonth.Value: ユーザーフォームのテキストボックスに入力された年月を取得します。例：「2024/10」
DateSerial(year, month + 1, 0): 指定された年月の最終日を取得します。
Weekday(dt, vbSunday): 指定された日付の曜日を取得します。(vbSundayは日曜日を1とする)
Application.Match(dt, holidays, 0): 指定された日付が祝日リストに含まれているか確認します。含まれていれば一致する行番号を返し、含まれていなければエラー値を返します。
lstBusinessDays.AddItem strDate: 営業日の日付をリストボックスに追加します。

ステップ3：コードの修正とテスト

上記のコードをコピーして、ユーザーフォームのボタンのコードに貼り付けます。コードを貼り付ける前に、必ずバックアップを取っておきましょう。そして、入力された年月が正しく処理され、土日祝日を除いた営業日がリストボックスに表示されるか確認します。もしエラーが発生したら、変数名やシート名、セル範囲などが正しく設定されているかを確認してください。デバッグ機能を活用して、コードのどの部分が問題なのかを特定することも有効です。

ステップ4：高度な機能の追加（応用編）

さらに高度な機能を追加することで、より実用的なカレンダーを作成できます。

日付範囲の指定： 開始日と終了日を入力できるようにすることで、特定期間の営業日を表示できます。
イベントの追加： 別シートにイベント情報を登録し、カレンダーに表示することで、スケジュール管理を効率化できます。
カレンダー表示の改善： リストボックスではなく、カレンダー形式で営業日を表示することで、視認性を向上できます。これは、ユーザーフォームにカレンダーコントロールを追加し、VBAで制御することで実現できます。
エラー処理の強化： 入力値のチェックや、ファイル操作時のエラー処理を追加することで、マクロの堅牢性を高めることができます。

成功事例：人事部の採用活動効率化

ある人事部では、このVBAマクロを活用して、面接スケジュールの作成を効率化しました。従来は手作業で土日祝日や既存の予定を考慮して面接日を調整していましたが、このマクロ導入後は、候補者の応募状況に応じて、空いている営業日を瞬時に確認できるようになり、採用活動のスピードアップに成功しました。これにより、応募者への迅速な対応が可能になり、採用活動の満足度向上にも繋がりました。

専門家の視点：VBAスキル向上への道

VBAは、エクセル業務の効率化に非常に役立つスキルです。本記事で紹介したマクロは、VBA学習の第一歩として最適な題材です。さらにスキルアップを目指すためには、VBAの入門書を読んだり、オンライン講座を受講したり、実践的な課題に取り組むことをお勧めします。継続的な学習によって、より複雑なマクロを作成できるようになり、業務効率化の幅を広げることができます。転職活動においても、VBAスキルは大きな武器となります。多くの企業が、エクセルスキルを高く評価しており、特にVBAスキルは、効率的な業務遂行能力を証明する上で重要な要素となります。

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まとめ

この記事では、エクセルVBAを用いて、フォームボタンに年/月を入力すると土日祝日を除いた営業日だけを表示するカレンダーを作成する方法を解説しました。マクロ初心者の方でも、手順に沿って作成すれば、比較的簡単に実現できます。このスキルは、ビジネスシーンでのスケジュール管理だけでなく、様々な業務効率化に役立ちます。ぜひ、この記事を参考に、あなた自身の業務改善に役立ててください。そして、VBAスキルを磨いて、キャリアアップを目指しましょう！

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