生命保険告知義務違反と契約解除：専門家による徹底解説と解決策

生命保険の告知義務違反に関する質問です。契約者は父親の私、被保険者は息子20才です。H24.1月、担当の保険外交員から、息子の保険加入を推められ契約。そしてH25.5月、また薦めで継続型の新契約に切り替え。そして2ヶ月してから、唐突に保険会社の契約業務課より、告知義務違反により、契約解除の通知が届きました。その内容はH24年の旧の契約から転換の際に、新たに作成した告知書と旧の内容が違うため、約款の規定により、契約は解除、1年半支払いした保険金の返金も、不可とのこと。ただ、この告知内容の違いというのは、大まかに記すと、H24時⇒外交員から告知書類をもらい、こちらで預かり書く。この際、過去5年以内に入院・手術等がなければ、全て「無し」として、何も記さず提出するよう促される。H25時⇒保険会社の面接官が直接息子本人と面し、告知書類を作成したいと言われる。この時、息子は質疑の中で、心臓に産まれついての軽疾患があり、年1回の検査を受けていること、そして7年ほど前に指の骨折で手術・入院(1日)した事実を、面接官の促しで書面に記する。そしてこの2つの告知内容に差異があるとして、義務違反により解除と通達を受けたわけですが、全く納得いきません。1回目は担当者から5年以内に何もなければ、何も書くなと言われ、今回2回目は、全く別の人間と本人だけの面談で、細かなことでも全て記すようにと促され、このことも今回、解除通知が届いてからの初めて説明を受けたわけで。そのあたりのいいかげんさを担当に直訴しましたが、本人はそういう対応が出来ないとかで、その後はその営業所の上司(営業部長)が応対するのですが、とにかく「告知義務違反に相当します」、「約款の規定なので、どうしようもない」、そればかり。完全にこちらに落ち度があるという説明に納得もいかず、あとその息子が書いた告知書類の控え(コピー)を要求しても、もう1週間経つんですが、すぐにお渡しできないという、不可解な説明。「義務違反」と言い渡しされましたが、こちらとしては、その担当の女性外交員、そしてその責任者という上司にも、大きな非があるとしか思えないのですが、どうでしょう?それかどうにもならないものなのでしょうか?あと、本当に義務違反であるなら、掛け金の返還が無しなのも仕方ないと思いますが、今回は絶対納得いかない所存です。ちなみにこちら府下にあるその保険会社の一番大きな支社の窓口に行きましたが、同じく応じかねるという対応で。向こうはまだご不満なら、弁護士もしくは、金融庁、財務局に相談してもらってよいから・・という、半ば投げやりな態度(それも腹立たしい)で。現状況で、どのような訴え、もしくはどこに申し立てすれば良いか、詳しい方は是非、お教えいただけたら幸いです。長文失礼いたしました。

結論：今回のケースは、保険外交員の不適切な説明と情報開示不足が告知義務違反の疑いを生んでいる可能性が高いです。まずは、弁護士への相談、そして金融庁への相談を検討することをお勧めします。

ケーススタディ：不適切な説明による告知義務違反の疑い

今回のケースは、保険外交員の不適切な説明が大きな問題となっています。最初の契約時、「5年以内に何もなければ何も書かなくて良い」という説明は、告知義務に関する重要な情報を欠落させています。これは、保険会社が告知義務違反を主張する際に不利に働く可能性があります。

専門家の視点：

告知義務違反は、保険契約の重要な要素です。保険会社は、契約締結前に必要な情報を正確に開示する義務があります。外交員の不適切な説明は、保険会社にも責任があることを示唆しています。契約者であるあなたは、外交員の不適切な説明によって不利益を被ったと主張できる可能性があります。

問題点の整理

外交員の不適切な説明：「5年以内に入院・手術がなければ何も書かなくて良い」という説明は、告知義務の範囲を狭く解釈させる誤解を招く表現です。告知義務は、健康状態に関する重要な事実を全て開示することを求めます。
情報開示の不透明さ：息子さんの告知書控えが提供されないことは、不透明な対応と言えます。保険会社は、契約者に対して必要な情報を提供する義務があります。
契約内容の変更：契約の変更時に、告知内容の差異が明確に説明されなかった点も問題です。契約変更の際には、変更点やその影響について、契約者に対して十分な説明を行う必要があります。
保険会社の対応：保険会社の対応は、顧客対応として不適切です。「弁護士もしくは金融庁、財務局に相談してもらってよい」という発言は、問題解決への意欲が感じられません。

具体的なアドバイス：あなたの取るべき行動

1. 弁護士への相談

まず、弁護士に相談することを強くお勧めします。弁護士は、あなたのケースを詳細に検討し、法的観点からのアドバイスを提供してくれます。告知義務違反の有無、保険会社への対応策、損害賠償請求の可能性などを検討できます。

2. 保険会社への書面での抗議

弁護士に相談後、保険会社に対して、外交員の不適切な説明と情報開示不足について、書面で抗議することを検討しましょう。具体的な証拠（外交員とのやり取りの記録など）を添付し、契約解除の撤回と保険金の返還を求める内容にしましょう。

3. 金融庁への相談

保険会社の対応に納得できない場合は、金融庁に相談することもできます。金融庁は、保険会社の業務監督を行っており、あなたの相談を受け付けてくれます。金融庁への相談は、保険会社に圧力をかける効果も期待できます。

4. 証拠の収集

保険契約書、告知書、外交員とのやり取りの記録など、全ての関連資料を大切に保管してください。これらの資料は、今後の対応において重要な証拠となります。

成功事例：告知義務違反に関する裁判例

過去には、保険外交員の不適切な説明を理由に、告知義務違反の主張が退けられた裁判例があります。これらの裁判例は、保険外交員の責任を問う上で重要な参考資料となります。弁護士は、これらの裁判例を参考に、あなたのケースにおける法的戦略を立案します。

よくある質問（FAQ）

Q：告知義務違反と認められた場合、どのようなペナルティがありますか？

A：契約解除、保険金の返還拒否、将来の保険加入への影響などが考えられます。

Q：告知義務違反を主張する際に、どのような証拠が必要ですか？

A：契約書、告知書、医療記録、外交員とのやり取りの記録など、関連する全ての資料が証拠となります。

Q：金融庁への相談は、どのような方法で行えば良いですか？

A：金融庁のホームページから相談窓口を確認し、必要事項を記入して相談することができます。

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まとめ

今回のケースは、保険外交員の不適切な説明と保険会社の不誠実な対応が問題となっています。告知義務違反の責任の所在は、必ずしも契約者にあるとは限りません。弁護士に相談し、証拠を収集し、必要に応じて金融庁に相談することで、あなたの権利を守ることができます。焦らず、冷静に、適切な対応を取ることで、解決への道筋が見えてくるはずです。大切なのは、あなたの権利を主張し、不当な扱いを受けないことです。専門家の力を借りながら、積極的に行動を起こしましょう。

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