レビー小体型認知症の父と、疲弊する母への対応策：専門家による具体的なアドバイス

介護について。レビー小体型認知症と言われて一年半。２ヶ月前に入院したために、それから、気質が激しくなりました。家が大好きで、家で昼夜逆転の生活。デイサービス出して、お風呂に入れてもらうだけと言って行くと、「どうして俺をそんな所に出したんだ」と、叩いたり、叩く真似をしたり。おしっこ、ウンチをどこでもしたり、茶筒の中、急須にイカの塩辛を入れたり、と仕返しをしてきます。母は、その仕返しが怖くて、「もうデイサービスはいかないで良いわ」と、元気がありません。外には出ない父だったので、今日は、母が買い物をするちょっとの間に、裏から抜けて、家に戻った母は、探しに行くと、近所の人に「お父さん、火事だ、火事だ。と叫んで、走っていた」と言われたそうです。探したけど居なくて、一時間後に、手足、傷だらけ、洋服土だらけ、で帰ってきました。二人暮らしで、私達子供達は、家庭があり遠方に暮らしております。母も、夜は眠れず、蕁麻疹、帯状疱疹など出て、ストレス、睡眠不足と診断されました。今後どうしたらよいかわかりません。可哀想ですが、神経精神病院に入院させたら、とも思いますが、母が３日もそんな所にいたら、お父さんは死ぬといいます。どうしたらよいかわかりません。教えて下さいませ。

大変な状況ですね。レビー小体型認知症の介護は、症状の変動が激しく、ご家族の負担も非常に大きくなります。ご両親、そしてご自身の精神的な健康を守るためにも、具体的な対策を一緒に考えていきましょう。まずは、現状を整理し、段階的に解決策を探っていくことが重要です。

1. 現状の分析と課題の整理

まず、お父様の症状と、お母様の負担を具体的に整理してみましょう。現状の課題は以下のようにまとめられます。

お父様：レビー小体型認知症による行動・心理症状（BPSD）の悪化（徘徊、暴力傾向、破壊行為など）
お母様：介護による過度なストレス、睡眠不足、身体症状（蕁麻疹、帯状疱疹など）
ご家族：遠隔地居住による介護の困難さ

これらの課題を解決するために、以下のステップで進めていきましょう。

2. 専門機関への相談と連携

現状を打破するために、まずは専門家の力を借りることが不可欠です。以下の機関に相談することをお勧めします。

地域包括支援センター：介護に関する相談窓口として、様々なサービスの情報提供や、ケアプラン作成の支援を受けられます。介護保険サービスの利用についても相談できます。
精神科医または神経内科医：お父様の症状の評価と、適切な薬物療法の検討、認知症ケアに関するアドバイスを受けられます。BPSDに対する薬物療法は、症状の軽減に効果的な場合があります。
ケアマネージャー：介護サービスの計画立案、調整、そして利用手続きを支援します。デイサービスだけでなく、訪問介護、ホームヘルプサービス、ショートステイなどの利用も検討できます。
精神保健福祉士：ご家族の精神的なサポートや、介護に関する相談に応じてくれます。ストレスマネジメントのアドバイスも受けられます。

3. 具体的な対策：段階的なアプローチ

専門機関の協力を得ながら、段階的に対策を進めていきましょう。

デイサービスの見直し：現在のデイサービスが合っていない可能性があります。お父様の状態に合わせた、より適切なデイサービスを探しましょう。例えば、定員が少ない小規模デイサービスや、認知症専門のデイサービスなどが考えられます。また、送迎サービスの有無も確認しましょう。
在宅介護サービスの活用：訪問介護やホームヘルプサービスを利用することで、お母様の負担を軽減できます。家事援助、身体介護、排泄介助など、必要なサービスを選択できます。また、一時的に施設に入所できるショートステイも有効です。
徘徊対策：徘徊防止のためのGPS機器や見守りシステムの導入を検討しましょう。また、家の中の環境を安全に整備することも重要です。例えば、鍵のかけ忘れを防ぐ工夫や、危険な場所へのアクセス制限などです。
お母様のケア：お母様のストレス軽減のため、定期的な休息や趣味の時間を確保しましょう。必要であれば、精神科医への相談や、カウンセリングの利用も検討してください。介護者支援団体への参加も有効です。
家族間の連携：遠方に住むご家族と、情報共有や役割分担を明確にしましょう。定期的な連絡や、ビデオ通話などを活用し、お互いを支え合う体制を作りましょう。

4. 成功事例：専門家の視点

以前、同様のケースで、ご家族が地域包括支援センターの相談員とケアマネージャーの協力を得て、デイサービスを小規模な認知症専門の施設に変更し、訪問介護を導入した事例がありました。その結果、お父様の落ち着きが戻り、お母様の負担も軽減されました。また、ご家族間の情報共有を強化することで、介護負担を分散し、精神的な支えにもなりました。

5. 神経精神病院入院について

神経精神病院への入院は、最終手段として検討すべきです。お母様の不安を理解した上で、医療機関と相談し、入院の必要性とメリット・デメリットを慎重に判断しましょう。一時的な入院で、お父様の状態が落ち着き、在宅復帰できる可能性もあります。

重要なのは、お母様と、そしてお父様の状態を常に観察し、適切な対応を柔軟に変更していくことです。

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結論（まとめ）

レビー小体型認知症の介護は、大変な道のりですが、決して諦めないでください。専門機関との連携を密にし、段階的に対策を進めることで、ご家族の負担を軽減し、より良い生活を送ることが可能になります。まずは、地域包括支援センターに相談し、そこから適切なサポート体制を構築していきましょう。お母様と、そしてご自身の心身の健康を第一に考え、一歩ずつ進んでいきましょう。

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