車検で追加された「メタルトリートメント」は本当に必要？ディーラーとの上手な付き合い方
車検で追加された「メタルトリートメント」は本当に必要？ディーラーとの上手な付き合い方
車検時に、依頼していない「メタルトリートメント」という部品（オイル添加剤）が追加され、5,229円の費用が加算されたとのこと。トヨタ系のディーラーでの出来事で、担当者の方の対応も良かっただけに、モヤモヤした気持ちを抱えている、というご相談ですね。誠実な対応と、仕事上のお付き合いもあるディーラーだからこそ、言いづらい気持ちもよく分かります。
結論から言うと、メタルトリートメントは車検に必須ではありません。 車検は法律で定められた保安基準を満たすことが目的であり、メタルトリートメントは保安基準に関係ありません。つまり、追加料金を支払って施工する必要はないのです。
メタルトリートメントとは何か？
メタルトリートメントは、エンジンオイルに添加することで、エンジンの摩耗を抑制し、エンジン性能を向上させる効果が謳われているオイル添加剤です。効果の有無については、賛否両論ありますが、必ずしも車検に必要なものではありません。
ディーラーが車検時にこのような追加作業を行うのは、顧客満足度向上や売上向上といった目的が考えられます。親切な営業担当者であっても、販売ノルマや目標達成といった業務上の圧力もあるかもしれません。
車検費用11万円は妥当？相場をチェック！
コンパクトカーの車検費用が約11万円とのことですが、これは相場と比較して妥当か否かを判断する必要があります。 車検費用は、車種、整備内容、ディーラーか民間整備工場かによって大きく変動します。インターネットで「車検費用 コンパクトカー」などと検索し、複数の見積もりを比較してみましょう。地域差も考慮するとより正確な相場感がつかめます。
見積もりを比較する際には、以下の点に注意しましょう。
- 点検項目：どのような点検が行われるのか、詳細な項目を確認しましょう。
- 交換部品：交換が必要な部品とその価格が明記されているか確認しましょう。消耗品（ワイパー、バッテリーなど）の交換が必要な場合は、事前に確認し、予算を立てておきましょう。
- 工賃：工賃の内訳が明示されているか確認しましょう。不明な点があれば、担当者に確認しましょう。
- 追加料金：メタルトリートメントのような追加料金が発生する可能性があるか、事前に確認しましょう。
ディーラーとの上手な付き合い方
仕事上のお付き合いのあるディーラーだからこそ、直接的なクレームを言いづらい気持ちは理解できます。しかし、不明な点や納得できない点があれば、きちんと伝えることが重要です。 それは、良好な関係を維持するためにも必要です。
以下のような方法で、穏やかに問題点を伝えましょう。
- 事実を淡々と伝える：感情的にならず、「車検の見積もりと異なる費用が発生したので、内容を確認したい」と、事実を冷静に伝えましょう。
- 質問形式で確認する：「メタルトリートメントは車検に必須ですか？」「この部品の必要性について、もう少し詳しく教えていただけますか？」といった質問形式で確認することで、相手を非難するような印象を与えずに済むでしょう。
- 代替案を提示する：「今回はメタルトリートメントは不要なので、次回以降に検討させてください」など、代替案を提示することで、建設的な話し合いを進めることができます。
- 感謝の気持ちを伝える：「いつも親切な対応ありがとうございます」など、感謝の気持ちを伝えることで、良好な関係を維持することができます。
専門家の意見：整備士の視点
整備士の立場から見ると、メタルトリートメントは必ずしも必須ではありません。エンジンの状態や走行距離、使用状況によっては効果がある場合もありますが、必ずしも必要というわけではありません。 むしろ、適切なオイル交換と定期的なメンテナンスの方が、エンジンの寿命を延ばす上で重要です。
ディーラーによっては、売上目標達成のために、このような追加作業を勧めるケースがあります。顧客が理解した上で同意しているかどうかを確認する責任がディーラーにはあります。今回のケースでは、事前に説明が不足していた可能性が高いでしょう。
成功事例：穏やかなコミュニケーションで解決
過去に、同様のケースで、顧客が冷静に事実を伝え、質問形式で疑問点を解消することで、ディーラー側が追加料金を返金した事例があります。このケースでは、顧客が感情的にならず、ディーラーとの良好な関係を維持することに重点を置いたことが成功の鍵となりました。 相手を尊重し、冷静なコミュニケーションを心がけることが、問題解決への近道です。
まとめ：納得のいく車検を受けましょう
車検は、安全運転を確保するための重要な手続きです。しかし、不必要な追加料金を支払う必要はありません。今回のケースでは、メタルトリートメントは必須ではありません。 車検費用や整備内容について、疑問点があれば、ディーラーに確認し、納得のいく車検を受けましょう。 冷静に事実を伝え、質問形式で疑問点を解消することで、問題をスムーズに解決できる可能性が高いです。 また、複数の見積もりを比較することで、より適正な価格で車検を受けることができます。
今回のような経験を通して、次回以降の車検では、事前に見積もりをしっかりと確認し、追加作業について明確な説明を求めることが重要です。 また、信頼できる整備工場を見つけることも大切です。 インターネットや口コミなどを活用して、自分に合った整備工場を見つけてみましょう。
車検前に、複数の整備工場に見積もりを依頼し、比較検討することをおすすめします。 また、車検の内容について、専門的な知識がない場合は、整備士に相談することも有効です。