エントリーシート・履歴書の自己PR添削｜目標達成型人材の魅せ方
エントリーシート・履歴書の自己PR添削｜目標達成型人材の魅せ方
エントリーシート、履歴書の自己ＰＲについて。添削をお願いできますか？ 私は現在大学３回生で就職活動をしています。何を自己アピールするか迷ったあげく、自分は「目標を高く設定し、達成までの過程を楽しみながら努力することができる」と考えました。 そこで私が自己ＰＲとして考えた文章が、果たして自己ＰＲとして成立しているのか、添削して頂けないでしょうか？ 自慢に終わっていないか、強みとエピソードが一致しているか…等々、チェックをお願いします。（200字前後の文字数で考えています） 【過程を愉しむ】 私は目標を高く設定し、達成への過程を愉しむことができます。大学２年時からトリリンガルを目指し１年間台湾へ留学しました。単調な語学学習において、継続すること以外に、中国語がただの音から「ことば」として聞こえた瞬間や自分の気持ちが少し表現できた瞬間など常に小さな事に喜びを感じ、原動力にしてきました。結果、中国語スピーチ大会での佳作賞、英語のエッセイが大学のＨＰに掲載されるなど大きな喜びも掴むことができました。（２１２字）
自己PR添削と改善ポイント：目標達成への過程を楽しむあなたを効果的にアピール
ご自身の自己PR、拝見いたしました。台湾留学という素晴らしい経験に基づいた内容で、ポテンシャルの高さが感じられます。しかし、現状の文章では、企業が求める「あなたを採用するメリット」が明確に伝わっていない点が課題です。 企業は、単に「目標達成能力が高い」人材を求めているのではなく、「その能力を活かして、どのように会社に貢献できるのか」を知りたいと考えています。
以下、添削版と改善ポイントを解説します。
添削版（約200字）
私は目標を高く設定し、その達成過程を楽しみながら努力を継続できる点が強みです。大学2年次にトリリンガルを目指し、1年間台湾へ留学しました。語学学習は単調な作業ですが、中国語が「音」から「言葉」へと変化していく過程、自分の想いが表現できるようになる喜びを原動力に、粘り強く学習に取り組みました。その結果、中国語スピーチ大会で佳作を受賞、英語のエッセイが大学HPに掲載されるなど、成果を上げることができました。この経験から、困難な課題にも前向きに取り組み、着実に成果を出し続けることができる自信があります。貴社においても、高い目標を設定し、その達成過程を楽しみながら、チームに貢献できるよう尽力いたします。
私は目標を高く設定し、その達成過程を楽しみながら努力を継続できる点が強みです。大学2年次にトリリンガルを目指し、1年間台湾へ留学しました。語学学習は単調な作業ですが、中国語が「音」から「言葉」へと変化していく過程、自分の想いが表現できるようになる喜びを原動力に、粘り強く学習に取り組みました。その結果、中国語スピーチ大会で佳作を受賞、英語のエッセイが大学HPに掲載されるなど、成果を上げることができました。この経験から、困難な課題にも前向きに取り組み、着実に成果を出し続けることができる自信があります。貴社においても、高い目標を設定し、その達成過程を楽しみながら、チームに貢献できるよう尽力いたします。
- 改善ポイント1：抽象的な表現を具体的に
「目標を高く設定し、達成までの過程を愉しむことができる」という表現は抽象的です。 留学経験を具体例として示すことで、説得力が増します。 例えば、「トリリンガルを目標に1年間台湾に留学」と具体的な目標と行動を記述することで、読者の理解を深めます。 - 改善ポイント2：「過程を楽しむ」を具体的な行動に落とし込む
「過程を楽しむ」という表現は、企業にとって分かりにくい部分です。 どのような努力を継続できたのか、どのような困難を乗り越えたのか、具体的なエピソードを盛り込みましょう。例えば、「中国語が理解できるようになった瞬間」「自分の想いが表現できた瞬間」といった具体的なエピソードを記述することで、あなたの努力と熱意が伝わりやすくなります。 単なる「努力」ではなく、「どんな努力をしたのか」「その結果どうなったのか」を明確に示すことが重要です。 - 改善ポイント3：企業への貢献を明確にする
自己PRは、企業が求める人材像と、あなたの能力・経験を結びつけることが重要です。 「貴社においても、高い目標を設定し、その達成過程を楽しみながら、チームに貢献できるよう尽力いたします。」と、企業への貢献意欲を明確に示すことで、採用担当者に好印象を与えます。 具体的にどのような貢献をしたいのか、あなたのスキルや経験を活かしてどのような仕事に挑戦したいのかを記述しましょう。 - 改善ポイント4：強みとエピソードの一致性を確認する
自己PRの冒頭で述べている「目標を高く設定し、達成までの過程を楽しみながら努力することができる」という強みが、留学経験というエピソードと一致しているかを確認しましょう。 留学経験を通して、この強みがどのように培われたのか、具体的に説明することが重要です。例えば、留学中に直面した困難やそれを乗り越える過程で学んだことなどを記述することで、説得力が増します。 - 改善ポイント5：数字や実績を効果的に活用する
「中国語スピーチ大会での佳作賞」「英語のエッセイが大学のHPに掲載」といった実績を具体的に記述することで、あなたの能力を客観的に示すことができます。 数字や具体的な成果を盛り込むことで、自己PRの説得力が増します。例えば、「TOEIC○○点取得」など、具体的な数値を提示することで、より効果的です。
自己PR作成における成功事例と専門家のアドバイス
多くの企業は、自己PRを通して応募者の「個性」「能力」「企業への貢献意欲」を評価します。 単にスキルを羅列するのではなく、自身の経験を通して得た学びや成長、そして企業への貢献を明確に示すことが重要です。
成功事例： ある学生は、ボランティア活動で培った「コミュニケーション能力」と「問題解決能力」を自己PRで効果的にアピールしました。 具体的なエピソードを交えながら、チームワークを重視する企業文化に共感し、自身のスキルを活かして貢献したいという意欲を明確に示した点が評価され、内定を獲得しました。
専門家のアドバイス： キャリアカウンセラーの山田先生は、「自己PRは、企業が求める人材像を理解した上で、自身の経験と能力を効果的に結びつけることが重要です。 企業のホームページや求人情報などを参考に、企業が重視する価値観や求める人材像を理解し、それに合わせた自己PRを作成しましょう。」とアドバイスしています。
実践的なアドバイス：効果的な自己PR作成のためのステップ
- 企業研究： 応募する企業の事業内容、企業理念、求める人材像を徹底的に調べましょう。企業のウェブサイト、IR情報、ニュース記事などを参考に、企業が重視する価値観やキーワードを把握します。
- 強み・弱みの分析： 自身の強みと弱みを客観的に分析し、強みを活かせる仕事内容を選びましょう。 強みは、具体的なエピソードを交えて説明することで、説得力を高めることができます。
- エピソード選定： 自己PRで伝えたい強みを効果的に示すエピソードを選びましょう。 エピソードは、STAR法（Situation, Task, Action, Result）を用いて、状況、課題、行動、結果を明確に記述することで、分かりやすく説得力のある説明になります。
- 構成作成： 自己PRの構成を考えましょう。 冒頭で結論を述べ、その後、具体的なエピソードを交えながら、結論を裏付ける説明を行います。 簡潔で分かりやすい文章を心がけ、読みやすさを重視しましょう。
- 添削・修正： 作成した自己PRは、友人や先生、キャリアカウンセラーなどに添削してもらいましょう。 客観的な視点を取り入れることで、より効果的な自己PRを作成することができます。
結論：企業が求める「あなた」を明確に示す自己PRを
自己PRは、企業に「あなたを採用するメリット」を伝えるための重要なツールです。 単に自身の経験や能力を羅列するのではなく、企業が求める人材像を理解し、自身の強みを効果的にアピールすることが重要です。 本記事で紹介したポイントを参考に、企業が求める「あなた」を明確に示す自己PRを作成し、就職活動に臨んでください。 多くの企業が、あなたの個性と能力、そして企業への貢献意欲を高く評価してくれることを願っています。 就職活動は大変ですが、頑張ってください！