過積載強要！悪質運送会社社長への対処法｜トラックドライバーのためのQ&A

過積載を強要する悪質な違法営業を営む馬鹿社長について。私はトラックドライバーをしています、小さな運送会社社員です。ある荷主の会社に専属（月極め）で入っています。その荷主会社は昔から過積載で積ませる常習で、馬鹿なスーパーワンマン社長が「４トン車は４トンまで積むのが当たり前」という考えでした。うちの会社も今までは長年の付き合いでナーナーでやっていましたが、規制や取り締まりが強化されてきた事もあり、荷主会社に１割ぐらいのオーバーしか積めないと伝えました。渋々ではありますが、とりあえず納得はしたのですが、馬鹿社長の機嫌が悪い時や売上があまり上がらなかった日は、やはり強要してきます。先日は直接我々運転手に言ってこないで配車係に「売上も上がってないのになんでそんな配車くんでんだ！もっと積ませろ！お前は運転手に甘いんだ！」などと怒鳴り、配車係が「でも法律で決まった重量があるので、罰金や減点もありますし、最悪営業停止なども・・・。」と答えると、馬鹿社長は「その時は罰金ぐらい俺が払ってやるよ！営業停止なんてのは何回か注意されたあとだから大丈夫だ！」と。配車係が、「そんな事を言われても、先方の運送会社も運転手さんも納得しませんよ」と言うと、「なんかゴチャゴチャ言ってきたら俺の所に直接言ってこさせろ！」と、こんなザマです。その他にも、「月極め契約の車は１ヶ月の運賃を渡して契約しているんだから、重量オーバーだろうが二回戦だろうが引き取りだろうが、奴隷のように使ってやっていいんだ！」などという発言もしているようです。とにかくこの馬鹿社長のワンマンぶりは凄く、地方の田舎から関東に出てきて１から自分一人で立ち上げた会社だという思いが強いらしく、社員たちは誰一人としてまともに意見を言えません。実の息子でさえです。配車係も辞めるのを覚悟して意見したそうです。こういう馬鹿な会社や社長に対してどのように対応すればよいでしょうか？

過積載は、道路交通法違反であり、重大な事故につながる危険性が高いだけでなく、会社自体も営業停止などの厳しい罰則を受ける可能性があります。社長の強要に屈せず、安全運転と法令遵守を最優先すべきです。この記事では、悪質な社長への対応策を、具体的なステップと法的根拠を交えて解説します。

１．証拠の収集と記録

まず、社長の違法行為を証明する証拠をしっかりと集めることが重要です。社長の発言や、過積載を指示された事実を記録しましょう。具体的な方法としては、以下の通りです。

録音・録画：社長の暴言や過積載指示をスマートフォンなどで録音・録画します。ただし、秘密裏に行う必要があるため、事前に法律の範囲内で可能な方法を弁護士などに相談することをお勧めします。違法な録音・録画は証拠として認められません。
メモ：日付、時間、場所、状況、発言内容などを詳細に記録します。証言として使えるよう、客観的な事実を正確に記述することが大切です。複数人で証言できる内容であれば、より信頼性が高まります。
メール・メッセージ：社長からの指示や、配車係とのやり取りを記録に残しておきましょう。証拠として提出できるよう、重要なやり取りはスクリーンショットを保存するなどして、確実に保管してください。
運行記録簿：運行記録簿は、運行状況を記録する重要な書類です。過積載による運行記録は、後々の証拠として非常に有効です。正確に記録し、保管しましょう。

これらの証拠は、後述する労働基準監督署や警察への相談、弁護士への相談、さらには裁判においても重要な役割を果たします。証拠の信憑性を高めるために、複数種類の証拠を集め、日付や時間などを正確に記録することが重要です。証拠が不十分な場合、対応が難しくなる可能性があるため、徹底的に証拠を集めることを心がけましょう。

２．社内での対応

まずは、社内での解決を目指しましょう。ただし、社長のワンマンぶりから、社内での解決が難しい可能性が高いことは認識しておくべきです。それでも、以下のステップを試みる価値はあります。

配車係との連携：配車係と協力し、社長への対応を統一しましょう。複数人が同じ主張をすることで、社長への圧力となります。また、配車係が既に辞める覚悟で意見しているとのことですので、その勇気を尊重し、協力体制を築くことが重要です。
他の従業員への相談：社長の行為に問題を感じている従業員は、あなただけではないかもしれません。他の従業員と相談し、共同で対応することで、より効果的な解決策が見つかる可能性があります。ただし、社長の報復を恐れる従業員もいるかもしれませんので、慎重に進める必要があります。
内部通報制度の活用：もし会社に内部通報制度があれば、活用してみましょう。匿名で通報できる制度であれば、より安全に問題を報告できます。ただし、内部通報制度の有効性や、通報後の対応について、事前に確認しておくことが重要です。

３．外部機関への相談

社内での解決が困難な場合は、外部機関に相談することを検討しましょう。以下の機関が相談窓口として有効です。

労働基準監督署：過積載強要は、労働基準法違反に該当する可能性があります。労働基準監督署に相談することで、是正勧告や指導を受けることができます。労働時間、賃金、安全衛生など、労働条件全般に関する相談も可能です。具体的な相談内容としては、過積載による労働災害の危険性、長時間労働の強要、賃金未払いなどがあります。
警察：過積載は道路交通法違反です。警察に相談することで、捜査が行われ、社長が罰則を受ける可能性があります。特に、事故につながる可能性のある危険な行為であることを強調して相談しましょう。
弁護士：弁護士に相談することで、法的観点からのアドバイスを受けることができます。証拠の収集方法、法的措置、労働問題に関する相談など、専門家の視点から適切な対応策を提案してもらえます。弁護士費用はかかりますが、法的リスクを最小限に抑え、より効果的な解決策を得られる可能性が高まります。

４．具体的なアドバイス

過積載強要に直面した場合、以下の点を意識しましょう。

断固として拒否する：過積載は違法行為であり、安全運転を脅かす行為です。自分の身を守るためにも、断固として拒否することが重要です。曖昧な対応は、かえって社長の要求を助長する可能性があります。
記録を残す：社長とのやり取り、過積載指示、拒否した事実などを詳細に記録しましょう。証拠として活用できるよう、日付、時間、場所などを正確に記録することが大切です。
専門家に相談する：一人で抱え込まず、労働基準監督署、警察、弁護士などの専門家に相談しましょう。専門家のアドバイスを受けることで、適切な対応策を講じることができます。
転職も視野に入れる：会社が改善されない場合、転職も視野に入れるべきです。安全な職場環境で働く権利は、労働者にとって非常に重要です。自分の安全と健康を最優先し、より良い職場環境を探しましょう。

５．成功事例と専門家の視点

過去には、過積載を強要する運送会社に対して、労働基準監督署が是正勧告を行い、会社が改善策を講じた事例があります。また、警察が捜査を行い、社長が罰金刑を受けた事例もあります。これらの事例は、過積載強要が違法行為であり、厳しく取り締まられることを示しています。

弁護士の視点から見ると、過積載強要は、労働者の安全を軽視する重大な行為であり、労働基準法違反、道路交通法違反に該当する可能性があります。証拠をしっかりと集め、適切な機関に相談することで、法的措置をとることが可能です。また、労働契約に基づく権利を主張することもできます。

６．結論

過積載強要は、あなた自身の安全と会社の存続を脅かす重大な問題です。社長の強要に屈せず、証拠を収集し、適切な機関に相談することで、問題解決への糸口を見つけることができます。一人で抱え込まず、専門家の力を借りながら、安全で安心して働ける環境を確保しましょう。これは、単なる「馬鹿社長」の問題ではなく、あなたの権利と安全を守るための闘いです。勇気を持って行動を起こすことが大切です。

重要なポイント：

証拠は確実に保存する
一人で抱え込まず、相談窓口を活用する
自分の安全と権利を最優先する

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