PCメモリ増設で失敗しない！204pinと通常メモリの違いを徹底解説
PCメモリ増設で失敗しない！204pinと通常メモリの違いを徹底解説
この記事では、PCのメモリ増設を検討しているものの、204pinメモリと通常メモリの違いや価格差に疑問を感じているあなたに向けて、具体的な情報と実践的なアドバイスを提供します。PCのパフォーマンス向上を目指すあなたの疑問を解消し、最適なメモリ選びをサポートします。
PCのメモリで204pin用というのは、通常のメモリと、どこが異なるのですか。
私は、TOSHIBAのdynabook R730 R730/26A PR73026ARFB を所有しており、最近少しPCが遅くなってきたので、このノートPCの最大メモリの8GBにメモリを増設しようと思っています。
BuffaloのHPに行き、調べたところ、「BUFFALO PC3-10600(DDR3-1333)対応 204Pin用 DDR3 SDRAM S.O.DIMM8GB(4GB×2枚組) D3N1333-4GX2」が対応していることが分かりました。
ただ、もうこの204pin用というのが、気になります。実は、Amazon価格で、通常用だと「3980円」に対し、この204pin用だと、14500円します。4倍以上も値段が違ってくるので、この違いを伺いたいと思い、質問させていただきます。
よろしくお願いいたします。
1. なぜ204pinメモリが必要なのか？PCメモリの基礎知識
PCのメモリ増設を検討する際に、まず理解しておくべきは、メモリの種類とPCの互換性です。204pinメモリと通常メモリの違いを理解することで、適切なメモリ選びができるようになります。
1.1. メモリの種類と役割
PCのメモリ（RAM: Random Access Memory）は、PCが作業を行う際に一時的にデータを保存する場所です。CPUが処理を行うために必要なデータは、ハードディスクやSSDからメモリに読み込まれ、CPUが高速にアクセスできるようになります。メモリ容量が大きいほど、多くのデータを同時に処理できるため、PCの動作がスムーズになります。
1.2. 204pinメモリとは？
204pinメモリは、主にノートPCや小型デスクトップPCに使用されるメモリ規格です。正式名称は「DDR3 SO-DIMM」または「DDR4 SO-DIMM」で、SO-DIMMは「Small Outline Dual Inline Memory Module」の略で、小型化されたメモリモジュールのことです。204pinという数字は、メモリモジュールに搭載されているピンの数を表しています。
204pinメモリは、省スペース設計が求められるノートPCや小型PC向けに開発されており、通常サイズのデスクトップPC用メモリ（DIMM）よりも小型で、消費電力も抑えられています。
1.3. 通常メモリ（DIMM）との違い
通常メモリ（DIMM: Dual Inline Memory Module）は、デスクトップPCで一般的に使用されるメモリ規格です。DIMMは、SO-DIMMよりも大きく、ピン数も多くなっています。例えば、DDR3 DIMMは240ピン、DDR4 DIMMは288ピンです。
主な違いは以下の通りです。
- サイズ: SO-DIMMはDIMMよりも小型です。
- 用途: SO-DIMMはノートPCや小型PC、DIMMはデスクトップPCで使用されます。
- ピン数: SO-DIMMは204pinまたは260pin、DIMMは240pinまたは288pinです。
- 価格: 一般的に、SO-DIMMはDIMMよりも高価になる傾向があります。
2. なぜ204pinメモリは高いのか？価格差の理由
204pinメモリが通常メモリよりも高価である理由はいくつかあります。価格差の背景を理解することで、納得して購入することができます。
2.1. 生産コスト
204pinメモリは、小型化された設計であるため、製造プロセスが複雑になる場合があります。また、ノートPC向けのメモリは、デスクトップPC向けのメモリに比べて生産量が少ないため、生産コストが高くなる傾向があります。
2.2. 需要と供給
ノートPCの需要が高く、204pinメモリの需要もそれに伴って増加しています。一方、204pinメモリの供給は、デスクトップPC用メモリに比べて限られているため、価格が上昇しやすくなります。
2.3. 特殊な用途
一部の高性能ノートPCや、特定の用途（例：クリエイティブワーク、ゲーミング）向けの204pinメモリは、高い性能が求められるため、価格も高くなる傾向があります。
2.4. ブランドと品質
信頼性の高いブランドのメモリは、品質が高く、価格も高めに設定されています。メモリを選ぶ際には、ブランドの評判や保証期間なども考慮に入れることが重要です。
3. メモリ増設の具体的な手順と注意点
dynabook R730 R730/26A PR73026ARFBにメモリを増設する際の具体的な手順と、注意すべきポイントを解説します。正しい手順で作業を行うことで、PCのパフォーマンスを最大限に引き出すことができます。
3.1. 事前準備
- PCの型番と対応メモリの確認: dynabook R730 R730/26A PR73026ARFBの仕様を確認し、対応しているメモリの種類（DDR3 SO-DIMM）、最大容量、クロック周波数などを確認します。Buffaloのウェブサイトで確認した情報が正しいか、再度確認しましょう。
- 必要な工具の準備: プラスドライバー、静電気防止手袋、ピンセット（あると便利）を用意します。
- 安全な作業環境の確保: 静電気を帯びやすい環境での作業は避け、PCを安定した場所に置き、電源を切ってから作業を開始します。
3.2. メモリ増設の手順
- PCの電源を切る: PCの電源を完全に切り、電源ケーブルを抜きます。
- PCの分解: dynabook R730 R730/26A PR73026ARFBの底面にあるネジを外し、カバーを開けます。取扱説明書を参照するか、インターネットで分解方法を検索すると、よりスムーズに進められます。
- 既存メモリの確認: メモリの場所を確認します。通常、ノートPCのメモリは、底面またはキーボードの下に配置されています。
- メモリの取り外し（既存メモリの交換の場合）: メモリの両端にあるクリップを外側に開き、メモリをソケットから取り外します。
- 新しいメモリの取り付け: メモリの切り欠きとソケットの切り欠きを合わせ、メモリを斜め45度の角度でソケットに挿入します。カチッと音がするまで、メモリを押し込みます。
- カバーの取り付け: PCのカバーを元に戻し、ネジを締めます。
- 動作確認: 電源を入れ、PCが正常に起動することを確認します。BIOS画面でメモリ容量を確認し、Windowsが正常に起動することを確認します。
3.3. 注意点
- 互換性の確認: メモリの規格（DDR3、DDR4など）、クロック周波数、容量が、PCの仕様と一致していることを確認してください。
- 最大容量の確認: PCが対応している最大メモリ容量を超えないようにしてください。
- 静電気対策: 静電気防止手袋を着用し、メモリやPCの部品に触れる際は、静電気に注意してください。
- データのバックアップ: メモリ増設作業中に、PCのデータが失われる可能性もゼロではありません。重要なデータは事前にバックアップしておきましょう。
- 無理な力を加えない: メモリをソケットに挿入する際に、無理な力を加えると、破損の原因になります。
4. メモリ増設以外のPC高速化対策
メモリ増設だけでなく、PCのパフォーマンスを向上させる方法は他にもあります。これらの対策を組み合わせることで、より快適なPC環境を実現できます。
4.1. SSDへの換装
ハードディスクドライブ（HDD）からソリッドステートドライブ（SSD）に換装することで、PCの起動時間やアプリケーションの起動速度を大幅に向上させることができます。SSDは、HDDに比べてデータの読み書き速度が格段に速いため、PC全体の動作が軽快になります。
4.2. 不要なファイルの削除とディスククリーンアップ
PC内に溜まった不要なファイルや一時ファイルを削除することで、ストレージ容量を確保し、PCの動作をスムーズにすることができます。Windowsのディスククリーンアップツールを使用すると、簡単に不要なファイルを削除できます。
4.3. デフラグ（HDDの場合）
HDDを使用している場合、デフラグを行うことで、ファイルの断片化を解消し、データの読み書き速度を向上させることができます。SSDにはデフラグは不要です。
4.4. 不要なプログラムのアンインストール
PCにインストールされている不要なプログラムをアンインストールすることで、PCの起動時間や動作を改善することができます。使用していないプログラムは、定期的に整理しましょう。
4.5. ウイルス対策とマルウェア対策
ウイルスやマルウェアに感染すると、PCの動作が遅くなることがあります。セキュリティソフトを導入し、定期的にスキャンを行うことで、PCを保護し、パフォーマンスを維持することができます。
5. メモリ選びのポイントとおすすめ製品
適切なメモリを選ぶためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。ここでは、メモリ選びのポイントと、おすすめの製品を紹介します。
5.1. メモリ選びのポイント
- 互換性: PCの仕様に合ったメモリ規格（DDR3、DDR4など）、クロック周波数、容量を選択します。
- 容量: 4GB、8GB、16GBなど、用途に合わせて適切な容量を選びます。複数のアプリケーションを同時に使用する場合や、動画編集などの作業を行う場合は、大容量のメモリがおすすめです。
- クロック周波数: クロック周波数が高いほど、データの転送速度が速くなります。ただし、PCのマザーボードが対応しているクロック周波数を超えないように注意してください。
- ブランド: 信頼性の高いブランドのメモリを選ぶことで、品質と安定性を確保できます。
- 価格: 予算に合わせて、最適な価格帯のメモリを選びましょう。
5.2. おすすめ製品
以下は、おすすめの204pinメモリの例です。dynabook R730 R730/26A PR73026ARFBに対応しているか、事前に確認してください。
- Crucial (クルーシャル) DDR3L SODIMM 8GB (4GBx2枚) 1600MHz CL11: 安定性と信頼性に定評のあるCrucialのメモリです。
- Kingston (キングストン) DDR3L 8GB 1600MHz SODIMM: 多くのPCで採用されているKingstonのメモリは、互換性が高く、安心して使用できます。
- BUFFALO PC3-10600(DDR3-1333)対応 204Pin用 DDR3 SDRAM S.O.DIMM: 質問者様が調べていたBUFFALOのメモリも、信頼できる製品です。
6. まとめ：PCメモリ増設で快適なPC環境を実現！
この記事では、204pinメモリと通常メモリの違い、価格差の理由、メモリ増設の手順、PC高速化のためのその他の対策について解説しました。PCのメモリ増設は、PCのパフォーマンスを向上させる有効な手段です。適切なメモリを選び、正しい手順で作業を行うことで、快適なPC環境を実現できます。
204pinメモリが高価なのは、生産コスト、需要と供給、特殊な用途など、様々な要因が関係しています。しかし、PCの用途や予算に合わせて、最適なメモリを選ぶことで、費用対効果の高いPC環境を構築することができます。
メモリ増設だけでなく、SSDへの換装、不要なファイルの削除、ウイルス対策など、他の対策と組み合わせることで、さらにPCのパフォーマンスを向上させることができます。この記事で得た情報を参考に、ぜひPCのパフォーマンスアップに挑戦してみてください。
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