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認知症対応型グループホームにおける薬物投与とパワハラ問題:あなたの権利と対処法

認知症対応型グループホームで働いております。ある日利用者の一人が胃が痛いと訴え体調を崩されたため、夜勤の職員が対応に困り、施設長相談の電話を入れました。すると施設長は、何ら医師への確認もないまま、市販薬の胃薬を服用させたらしいのです。私は次の日早番だったため、夜勤者からその旨の申し送りを受け、施設長に『市販薬を勝手に飲ませても大丈夫なのか?』と問いました。すると施設長は、慌てた様子で『私が判断して飲ませた。グループホームではよくあることだ』と私に言い切ったのです。しかし、主治医がいるにも関わらず高齢の認知症の利用者に、薬学の知識もない者が勝手に薬を与える事など、絶対にやってはいけないと思い、これは介護事故であるため事故の報告書の作成をしてくれと求めました。事業所内散々揉めたあげくに、施設長は頑なに非を認めませんでしたが、当日夜勤をしていた職員が結局事故報告書を作成してくれ、結局それに認めの印を施設長は押していました。私は事故対策委員会に所属しているため、会議の場で、他の事業所ではそのような事が日常的に行われているのか?と問いました。するとやはりあり得ないことだと言う意見が出、法人の中で統一して行くべき事で、これから再発せぬようにして行きましょうと話がまとまりました。そして、その話が耳に入ったのか、今まで非を認めもしなかった施設長が、私に『迷惑をかけてすまなかった、私の判断ミスでした』と、やっと謝罪してきたのです。しかし、最近になって、とってつけたように『服用の際には医師には確認したんだけどなぁ』と言いはじめているという噂が聞こえて来た上に、間違いを指摘した私に対して何の報復のつもりか、私の冬のボーナス査定の評価が正職員の中でも一番低く、普段から仕事を半端にして携帯ばかりいじっている職員よりも、基本的にやらなければならない事すら出来ない職員と評価が一緒だったのです。その評価のコメント欄には、利用者に対する優しさが足りない、笑顔が足りない、対応に多少の難がある。と書かれていました。私はこの評価には納得できておりません。施設長は、自分のあやまちを隠したり、遅刻しても上司に報告をしなかったり、自分の仕事を部下に押し付けてきます。そのような人に、なぜそんな評価を受けなければならないのかと思うと、怒りがこみ上げてきて仕方ありません。これはパワハラの1つなのではないのでしょうか?

認知症対応型グループホームにおける薬物投与とパワハラ問題:あなたの権利と対処法

認知症対応型グループホームで働くあなたは、施設長の不適切な行為と、それに続く不当な評価に直面し、悩んでいることでしょう。本記事では、高齢者介護における薬物投与のルール、事故報告書の重要性、そしてパワハラへの対処法について解説します。あなたの状況を改善するための具体的なステップと、専門家のアドバイスを紹介します。

1. 高齢者への薬物投与:何が問題だったのか?

施設長が医師の確認なく、利用者へ市販薬を投与した行為は、重大な介護事故です。高齢者、特に認知症の利用者への薬物投与は、医師の指示が必須です。薬の副作用や、既往症との相互作用によるリスクを考慮する必要があるため、専門家の判断なしに薬を与えることは、利用者の安全を著しく脅かす行為となります。これは、医療行為の越権行為であり、法的に問題となる可能性もあります。

  • 医師の指示がない薬物投与は絶対に避けましょう。
  • 緊急時であっても、まずは医師または救急医療機関に連絡することが重要です。
  • 薬の服用記録は正確に記録し、保管しましょう。

あなたの行動は、適切な事故報告書の作成を促し、施設内の安全管理体制の改善に貢献したと言えるでしょう。これは、介護職員としての高い倫理観と責任感の表れです。

2. 介護事故報告書の作成と事故対策委員会の役割

介護事故が発生した場合、正確な報告書の作成は不可欠です。報告書には、事故の発生日時、場所、状況、対応、そして再発防止策などを詳細に記述する必要があります。あなたのケースでは、施設長が当初は事故を認めなかったものの、事故報告書の作成と事故対策委員会での議論を経て、最終的に謝罪に至ったことは、報告書の重要性を示す好例です。

  • 事故報告書には、事実関係を正確に記述しましょう。感情的な表現は避け、客観的な事実のみを記載することが重要です。
  • 写真や動画などの証拠があれば、添付しましょう。
  • 事故対策委員会では、積極的に発言し、再発防止策の提案を行いましょう。

事故対策委員会は、介護事故の再発防止に重要な役割を果たします。委員会での議論を通じて、施設全体の安全管理体制の改善に繋がる提案を行うことができます。あなたの積極的な参加は、施設の安全向上に大きく貢献しています。

3. パワハラと評価:あなたの権利と対処法

施設長の行為は、パワハラに該当する可能性が高いです。あなたの評価が不当に低く評価されたこと、そしてその理由が曖昧であること、さらに施設長の過去の行為を考慮すると、報復的な人事評価であると推測できます。

  • パワハラは、労働基準法で禁止されています。
  • 不当な評価に対しては、異議を申し立てる権利があります。
  • 証拠を収集し、労働組合や専門機関に相談しましょう。

具体的には、あなたの評価に関する記録、施設長の過去の行為に関する証言などを証拠として集めましょう。労働組合があれば、相談し、支援を求めることができます。また、弁護士などの専門家への相談も有効です。一人で抱え込まず、周囲の協力を得ながら対処することが重要です。

4. 専門家の視点:介護現場における倫理と安全管理

介護現場では、倫理的な問題と安全管理が常に課題となります。特に認知症対応型グループホームでは、利用者の意思決定能力が低下しているため、職員の倫理観と専門性が問われます。今回のケースは、適切な教育と研修の不足を浮き彫りにしています。施設長は、医療行為に関する知識や、介護倫理に関する理解を深める必要があります。

専門家である医師や薬剤師との連携は、高齢者介護において不可欠です。緊急時だけでなく、日頃から医師や薬剤師と相談し、適切な対応を検討することが重要です。また、定期的な研修を通じて、職員の知識とスキルを向上させる必要があります。

5. 具体的な行動計画

現状を打破するために、以下の具体的な行動計画を立てましょう。

  1. 証拠の収集:あなたの評価に関する書類、施設長の過去の行為に関する証言などを集めましょう。メールやメモなども有効な証拠となります。
  2. 相談窓口への連絡:労働組合、人事部、または外部の専門機関(弁護士、労働相談窓口など)に相談し、適切なアドバイスを受けましょう。
  3. 記録の保持:今後の対応のために、すべてのやり取りを記録しておきましょう。日付、時間、内容を明確に記録することが重要です。
  4. 冷静な対応:感情的な対応は避け、冷静に事実を伝えましょう。証拠に基づいて主張することで、説得力を増すことができます。
  5. 自己防衛:パワハラ行為がエスカレートする可能性も考慮し、必要に応じて、録音や記録を残すなどの対策を検討しましょう。

成功事例:過去には、同様のパワハラ被害を訴えた介護職員が、労働審判や裁判を通じて、正当な評価を受け、損害賠償を獲得した事例があります。諦めずに、適切な手段で権利を主張することが大切です。

あなたは、利用者の安全を守るために正しい行動を取りました。その勇気を持ち続け、適切な対応を取ることで、この問題を解決し、より働きやすい環境を築き上げることが可能です。一人で抱え込まず、周囲の協力を得ながら、前向きに取り組んでいきましょう。

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