契約外の業務と労働条件：あなたの権利と対処法
契約外の業務と労働条件：あなたの権利と対処法
ご自身の状況、大変お辛いですね。契約にない業務を強いられ、しかも手当もなくなり、退職を申し出た後も更に負担が増えているとのこと。これは労働条件の変更にあたり、違法の可能性があります。この記事では、あなたの状況を踏まえ、法律的な観点から解説し、具体的な対処法を提案します。
1. 契約外の業務を強いられるのは違法？
結論から言うと、契約にない業務を一方的に指示され、従う義務はありません。雇用契約は、労働者と使用者間の合意に基づいて成立します。その契約の内容を超えた業務を強制されるのは、労働契約法違反の可能性があります。特に、あなたのケースでは、当初「事務職」として採用され、後から「現場業務」が追加され、しかも手当が削減された点が問題です。
- 当初の雇用契約書を確認しましょう。業務内容、労働時間、賃金などが明確に記載されているはずです。契約書と現状の業務内容を比較し、相違点を明確にしましょう。
- 就業規則を確認しましょう。就業規則にも業務内容に関する規定があるはずです。契約書と就業規則を合わせて、あなたの業務範囲を改めて確認しましょう。
- 「職務専念義務」の範囲を超えている可能性があります。職務専念義務とは、従業員が会社のために働く義務のことですが、それは契約された範囲内での義務です。契約外の業務は、この義務の範囲を超えています。
2. 退職申し出後の業務指示：嫌がらせの可能性
退職を申し出た後に、更に負担の大きい業務を割り当てられるのは、退職妨害や嫌がらせと捉えることもできます。これは労働基準法に違反する可能性があります。特に、他の従業員と同じ給与で、あなただけが過剰な業務を強いられている点は、不当な扱いと言えます。
3. 具体的な対処法
あなたは既に労基署への相談を検討されていますが、その前に以下のステップを踏むことをお勧めします。
- 証拠を収集する：雇用契約書、就業規則のコピー、勤務シフト表（変更前・変更後）、給与明細などを保管しましょう。メールやチャットの履歴なども証拠として有効です。これらは、あなたの主張を裏付ける重要な証拠となります。
- 会社との交渉：まずは会社の上司や人事部と話し合い、現状の問題点を伝え、改善を求めましょう。具体的な改善策（例えば、手当の復活、業務量の調整など）を提案し、記録を残すことが重要です。この際、証拠となる書類を提示しましょう。
- 労働基準監督署への相談：会社との交渉がうまくいかない場合、労働基準監督署に相談しましょう。労働基準監督署は、労働者の権利を守る機関です。あなたの状況を説明し、適切なアドバイスを受けましょう。相談は無料です。
- 弁護士への相談：労働問題に詳しい弁護士に相談することも有効です。弁護士は、あなたの権利を法的観点から守り、会社との交渉や裁判などをサポートします。
4. 成功事例と専門家の視点
過去には、契約外の業務を強制され、精神的苦痛を受けた従業員が、会社を訴え、損害賠償を勝ち取った事例があります。このような事例では、契約書や就業規則、勤務記録などの証拠が重要になります。弁護士は、これらの証拠を元に、会社側の責任を立証します。
専門家（弁護士）の視点から見ると、あなたのケースは、労働契約法違反、パワーハラスメント、退職妨害などの可能性があります。特に、退職申し出後の業務指示は、嫌がらせと解釈される可能性が高く、法的措置を取ることも検討すべきでしょう。
5. バイトの活用について
あなたは「バイトの子に入ってもらえば良い」と考えていますが、それは会社側の責任です。人件費削減のために、あなたに過剰な業務を押し付けている現状は問題です。バイトの活用は、あなたの業務負担軽減のための手段であって、あなたの代わりに業務をさせるための手段ではありません。
6. まとめ
あなたは、決して一人で抱え込まず、積極的に行動することが重要です。まずは証拠を収集し、会社と交渉し、それでも解決しない場合は、労働基準監督署や弁護士に相談しましょう。あなたの権利を守るために、積極的に行動することをお勧めします。あなたの状況は決してあなただけの問題ではありません。多くの労働者が同様の悩みを抱えています。勇気を持って、一歩踏み出しましょう。
最後に、明日は遅出とのことですので、まずは落ち着いて、証拠となる書類を収集し、労基署への相談を準備してください。