契約社員から「社員」とされ、実際は社員ではなかった…どうすれば良い？

今まで騙されてたかもしれないです。今の会社に４月で三年間のお世話になります。最初の一年目は保険がなく、契約社員ということで働いてました。二年目からは保険に入れてもらえるようになり、社長からは口頭でですが社員という事を言われていました。それからというもの、「社員なんだから」という理由でいろんな責任を背負ったり、仕事量も増えたりしたのですが、今年度から契約書を交わす体制になり、その話し合いでもともと社員ではなかったというような言葉を言われて呆然としました。うちの会社はおそらくブラックで、正社員でもボーナスなし・退職金なし・有給休暇はとれない・というふうに、正社員のメリットがないので契約社員との差はほとんどないと思っていましたので、保険加入の契約社員でも構わないのですが、二年間正社員だと騙されて、働いてた事に悲しみを覚えました。騙される側が悪いといえばそれまでですが、威圧的な社長なので口頭で言われることに従うしかなかったのです。退社する覚悟はあるので、有利な状況（仕事量を減らしたり等）にもっていければと思います。お知恵をお貸しください。補足回答ありがとうございます!そうですね…会社都合の退職に出来ませんか？

１．状況の整理と法的観点からの検討

まず、ご自身の状況を整理し、法的観点から検討することが重要です。 口頭での「社員」発言と、契約書がない状態での労働、そして労働条件の不備（ボーナス、退職金、有給休暇の欠如）は、労働問題として深刻な事態です。二年間にわたって「社員」として扱われ、実際には社員としての権利が保障されていなかったという点で、不当労働行為に該当する可能性があります。これは、労働基準法違反に当たる可能性があり、労働基準監督署への相談が有効な手段となります。

労働基準監督署への相談： 労働条件の不備や不当労働行為について、労働基準監督署に相談しましょう。彼らは専門家であり、あなたの権利を擁護する立場です。相談は無料で行えます。
弁護士への相談： 状況によっては、弁護士に相談することも有効です。弁護士は法的観点から状況を分析し、適切な対応策を提案してくれます。特に、損害賠償請求などを検討する場合は、弁護士の助言が不可欠です。

２．退職交渉と条件の改善

退職を希望されているとのことですが、いきなり退職を申し出るのではなく、まずは交渉の余地を探ることをお勧めします。威圧的な社長とのことですが、冷静に、そして証拠となる資料を準備して交渉に臨むことが重要です。

証拠の収集： これまでの労働状況、給与明細、メールのやり取りなど、証拠となる資料を全て集めましょう。これらは交渉の際に強い武器となります。
退職交渉の練習： 交渉は、事前に練習しておくと落ち着いて臨めます。どのような点を主張したいのか、どのような条件を提示したいのか、事前に整理しておきましょう。
穏やかな態度で交渉： 感情的にならず、冷静に、そして明確に自分の主張を伝えましょう。威圧的な社長に対しても、毅然とした態度で対応することが重要です。必要であれば、労働組合や弁護士に同行してもらうことも検討しましょう。

交渉においては、「会社都合退職」を交渉のカードとして利用することも考えられます。会社都合退職であれば、失業給付の受給が容易になります。しかし、会社都合退職を認めさせるためには、会社側に責任があることを明確に示す必要があります。例えば、労働条件の不備や、不当な扱いを受けたことなどを根拠として主張します。

３．会社都合退職の可能性と注意点

会社都合退職は、会社側の都合によって退職せざるを得ない状況であることを証明する必要があります。今回のケースでは、「社員」と誤認させて労働させたこと、労働条件の不備などが、会社都合退職の根拠となり得る可能性があります。しかし、会社都合退職を認めさせるのは容易ではありません。会社側は、あなたの責任を主張してくる可能性があります。そのため、証拠の収集と弁護士への相談は非常に重要です。

労働条件の不備の明確化： 契約書がない状態での労働、ボーナス・退職金・有給休暇の欠如などを明確に示す必要があります。これらは、会社側の責任を明らかにする重要な証拠となります。
「社員」と誤認させた経緯の明確化： 社長から口頭で「社員」と言われた経緯、その発言を信じて業務に従事した経緯などを明確に説明する必要があります。
労働時間や業務内容の記録： 過剰な労働時間や業務内容を記録しておきましょう。これは、会社都合退職を主張する際の重要な証拠となります。

４．具体的なアドバイスと成功事例

弁護士のアドバイスを基に、労働基準監督署に相談し、会社に改善を要求するケースは多くあります。成功事例としては、未払い賃金や残業代の請求、不当解雇に対する損害賠償請求などが挙げられます。これらの事例では、証拠の明確さが成功の鍵となっています。例えば、ある企業では、従業員が長年「正社員」として働いていたにも関わらず、実際は契約社員であったことが発覚し、未払い賃金や損害賠償を請求する訴訟を起こしました。この訴訟では、従業員が長年勤続し、会社から「正社員」として扱われていたこと、そして会社側にその事実を隠蔽する意図があったことが認められ、従業員が勝訴しました。この事例からもわかるように、証拠をしっかりと準備することが重要です。

５．専門家の視点

労働問題に詳しい弁護士や専門家によると、今回のケースは、労働契約法や労働基準法に抵触する可能性が高いと言われています。特に、口頭での契約や、労働条件の不備は、法律違反となる可能性があります。専門家のアドバイスを受けることで、より適切な対応策を立てることができます。 重要なのは、諦めずに、自分の権利を主張することです。 一人で抱え込まず、労働基準監督署や弁護士などの専門機関に相談し、適切なサポートを受けながら、問題解決に臨みましょう。

６．まとめ

今回のケースは、多くの労働者が経験する可能性のある問題です。口頭での約束や曖昧な労働条件は、後々大きなトラブルにつながる可能性があります。そのため、労働契約は必ず書面で交わすこと、労働条件を明確に確認することが重要です。また、何かおかしいと感じた場合は、すぐに専門機関に相談することをお勧めします。あなたの権利を守るために、積極的に行動を起こしましょう。

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