61歳、65歳まで働きたいけど仕事がないと言われた…どうすればいい？
61歳、65歳まで働きたいけど仕事がないと言われた…どうすればいい？
60歳を過ぎてからの再就職、そして65歳までの継続雇用は、多くのシニア世代にとって大きな課題です。 就業規則に定めがあるにも関わらず、仕事がないという理由で雇用契約更新を断られた…、非常に辛い状況ですね。しかし、諦めるのはまだ早いです。この状況を打破するための具体的な方法を、法律面、転職活動、スキルアップの観点から解説していきます。
1. 法律的な観点からの確認：年齢差別と解雇の違法性
まず、重要なのは、雇用主の対応が法律に違反していないかを確認することです。年齢差別は、法律で禁止されています。60歳定年制廃止の流れの中で、高齢者の雇用促進は社会的な課題であり、企業は年齢を理由に不当に雇用を打ち切ることができません。 「仕事がない」という理由が、単なる言い訳で、実際には年齢が理由なのではないか、という疑いを持たなくてはいけません。
平成24年4月以降の雇用契約ができないという理由も、詳細な確認が必要です。これは、会社側の都合による解雇の可能性があります。解雇には、整理解雇など、正当な理由が必要となります。正当な理由がない解雇は、違法です。 もし、会社側の説明に納得できない点があれば、労働基準監督署に相談することをお勧めします。
- 会社側の説明を詳細に記録する
- 就業規則を改めて確認する
- 労働組合があれば相談する
- 必要であれば弁護士に相談する
2. 転職活動：60代からの再就職戦略
現在の会社での雇用継続が難しいと判断した場合、積極的な転職活動が重要になります。60代からの転職は容易ではありませんが、経験とスキルを活かせる仕事は必ずあります。 ポイントは、年齢をハンデと捉えず、強みとしてアピールすることです。
成功事例として、長年の経験を活かし、コンサルティングやアドバイザーとして活躍するシニア層が多くいます。また、第二新卒向けの求人サイトではなく、シニア層向けの転職サイトや、人材紹介会社を活用することで、年齢に配慮した求人を見つけやすくなります。
- シニア向け転職サイトの活用：年齢層に特化した求人情報が多い
- 人材紹介会社への登録：キャリアアドバイザーによるサポートを受けられる
- スキルを明確化：これまでの経験を整理し、アピールポイントを明確にする
- 職種・業種の幅を広げる：これまでの経験を活かせる関連職種だけでなく、新たな分野にも挑戦する
- 面接対策：年齢を意識した適切な自己PRと、経験に基づいた具体的なエピソードの準備
3. スキルアップ：市場価値を高めるための努力
転職活動において、スキルアップは大きな武器となります。新しいスキルを習得することで、市場価値を高め、より多くの選択肢を持つことができます。 例えば、パソコンスキル、資格取得、語学学習などが挙げられます。
専門家の視点として、高齢者の再就職支援を行う専門機関では、個々の状況に合わせたスキルアッププランの作成や、研修プログラムの提供を行っています。これらのサポートを活用することで、効率的にスキルアップを図ることができます。
- パソコンスキルの向上：Word、Excel、PowerPointなどの基本操作に加え、高度なスキル習得を目指す
- 資格取得：年齢層に合わせた資格取得を目指す（例：介護職員初任者研修、宅地建物取引士など）
- 語学学習：英語や中国語など、ビジネスで役立つ語学力を磨く
- オンライン講座の活用：時間や場所を選ばずに学習できる
- ハローワークの職業訓練：無料または低価格でスキルアップできる機会がある
4. 相談窓口：一人で抱え込まず、専門家に相談しよう
一人で悩まず、専門家に相談することも重要です。労働問題に詳しい弁護士や、高齢者の再就職支援を行う専門機関などに相談することで、適切なアドバイスを得ることができます。 相談することで、法的観点からのサポートや、具体的な転職活動の戦略を立てることができます。
- 弁護士：法律的な問題点の確認、法的措置の検討
- 労働基準監督署：労働条件に関する相談、違法行為の通報
- ハローワーク：求人情報の提供、職業相談
- 高齢者向け就職支援機関：年齢に配慮した求人情報の提供、転職活動のサポート
65歳まで働くという目標を達成するためには、諦めずに、積極的に行動することが大切です。 法律的な知識を身につけ、転職活動の戦略を立て、スキルアップを図ることで、必ず道は開けます。 一人で抱え込まず、周囲の力を借りながら、前向きに取り組んでいきましょう。