2ヶ月で2度も解雇…正社員採用後、解雇予告なしの即時解雇は違法？内容証明郵便の送付について解説
2ヶ月で2度も解雇…正社員採用後、解雇予告なしの即時解雇は違法？内容証明郵便の送付について解説
正社員として採用され、短期間で解雇されたとのこと、大変なご経験をされたことと思います。2社連続で解雇予告のない即時解雇をされたとのことですので、まずは状況を整理し、法的観点から解説します。そして、内容証明郵便の送付についても検討しましょう。
解雇の法的根拠と解雇予告手当について
ご質問にある「労基法第20条」は、労働基準法第20条のことで、解雇予告に関する規定です。この条文は、30日以上の雇用期間がある労働者に対して、解雇する場合には、最低14日前に予告しなければならないと定めています。予告がない場合は、14日分の平均賃金に相当する解雇予告手当を支払う必要があります。
しかし、「14日以上の雇用期間」という点が重要です。採用期間が14日未満の場合は、この規定は適用されません。また、解雇事由によっては、解雇予告手当の支払いが免除されるケースもあります。例えば、労働者の重大な責に帰すべき事由（業務上の重大な過失など）による解雇の場合は、解雇予告手当の支払いが免除される可能性があります。
ご自身のケースでは、2社とも採用期間が2ヶ月と比較的短期間であったため、解雇予告手当の請求が認められるかは、解雇理由と雇用契約の内容によって大きく変わってきます。解雇理由が「仕事に慣れない」という理由のみであれば、不当解雇の可能性が高いです。しかし、会社側が正当な理由を提示できる場合もあります。
内容証明郵便を送付すべきか？
内容証明郵便を送付することは、証拠を残すという意味で有効な手段です。解雇の事実、解雇理由、解雇予告の有無などを明確に記載し、解雇予告手当の請求や慰謝料の請求を行うことができます。ただし、内容証明郵便を送付したからといって、必ずしも請求が認められるとは限りません。
- 内容証明郵便に記載すべき事項
- 会社名、住所、電話番号
- あなたの氏名、住所、電話番号
- 雇用契約の開始日と終了日
- 解雇された日付
- 解雇理由
- 解雇予告の有無
- 請求内容（解雇予告手当、慰謝料など）とその根拠
- 期日（いつまでに回答を求めるか）
成功事例と専門家の視点
過去に同様のケースで、労働審判や裁判で労働者側に有利な判決が出た事例があります。特に、解雇理由が曖昧であったり、会社側に客観的な証拠が不足している場合、労働者側の勝訴の可能性が高まります。例えば、能力不足を理由とした解雇の場合でも、会社側が適切な教育や指導を行わず、能力向上のための機会を与えていなかったことが証明できれば、不当解雇と認められる可能性があります。
弁護士に相談することを強くお勧めします。弁護士は、あなたの状況を詳しく聞き取り、法的観点から適切なアドバイスをしてくれます。内容証明郵便の作成や、必要であれば裁判での代理人となってくれます。初期相談は無料の弁護士事務所も多いので、まずは相談してみることを検討しましょう。
具体的なアドバイス
- 証拠を収集する：雇用契約書、給与明細、解雇通知書など、関連する書類を全て保管しましょう。
- 状況を整理する：解雇に至った経緯を時系列で整理し、客観的な事実を記録しましょう。
- 専門家に相談する：弁護士や労働相談窓口に相談し、法的アドバイスを受けましょう。ハローワークにも相談できます。
- 内容証明郵便を送付する：弁護士のアドバイスを参考に、内容証明郵便を作成し、送付しましょう。
- 冷静に対処する：感情的にならず、冷静に状況を判断し、適切な行動を取りましょう。
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免責事項：本記事は一般的な情報提供を目的としており、法律的なアドバイスではありません。個々の状況は複雑なため、具体的な法的措置を講じる前に、必ず弁護士などの専門家にご相談ください。