休んだ分の給与について：災害時における休暇と給与の扱い

お給料について、休んだ分を差し引くor有給消化するか選択肢はないのでしょうか？そもそも、好きで休んだわけではないのに…お給料について、休んだ分を差し引くor有給消化するか選択肢はないのでしょうか？そもそも、好きで休んだわけではないのに…私は東京に暮らしておりますが、実家が宮城で海外にいる父が帰国したので家族旅行の為3月10日の夜に新幹線で帰省しました。次の日の11日東日本大地震が発生し、13日の夕方には東京に戻る予定でしたが、交通機関がマヒし帰れなくなりました。山形を経由しやっとのことで18日東京に付き、22日から仕事に復帰できました。給料は20日〆の25日支払いなのですが、11日に有給を取ってはいましたが、14日～18日は災害の為出社できなかったにも関わらず、休んだ分は給料から差し引くor有給消化どっち？？と2択の選択をせまられ、残り5日の有給を全て消化することになりました。これってアリなんですか？労働基準法とかに引っかかったりしないのでしょうか？東京に帰ってくるのにかなり旅費がかかり、給料から差し引くと生活が出来なくなる為、有給消化を選択するほかありませんでした。なんか納得がいきません。知っている人教えて下さい！！宜しくお願いします！補足気仙沼にある家を無くし命こそ無くしませんでしたが、給料まで取られたら生きていけません。宮城から東京に戻る方法は陸か空ですが新幹線や在来線、空港まで被害にあいどうやって東京に戻って来れたでしょう。そのことを踏まえて災害にあったとき、法律では最低限の保障をしていないのかと思い質問しました。私の意図とはそぐわない回答はしないで下さい。知識を持ち合わせた方の回答をお願いします。

災害時における給与の扱いと労働基準法

東日本大震災を経験されたご状況、大変お辛い思いをされたことと思います。まず、お気持ちに寄り添いながら、ご質問にお答えいたします。 企業の対応は労働基準法に則っているべきであり、今回のケースは労働基準法に抵触する可能性があります。具体的に見ていきましょう。質問者様は、災害による交通機関の麻痺で帰京が遅れ、結果的に出勤できなかった期間があります。 これは、質問者様の責に帰すべき事由ではないため、給与から差し引くことは法律上認められていません。会社が「有給消化」という選択肢のみを提示した点も問題です。労働基準法第26条では、使用者は、労働者が出勤できないやむを得ない事由があった場合、賃金を支払う義務を負っています。 災害による交通機関の麻痺は、まさにこの「やむを得ない事由」に該当すると考えられます。

休業補償と有給休暇の適切な運用

会社が「有給消化」を強制した点について、これは労働基準法に違反する可能性があります。有給休暇は、労働者の自由意思に基づいて取得する権利であり、会社が強制的に取得させることはできません。特に、災害によるやむを得ない理由で休業せざるを得ない状況においては、会社は休業補償を行う義務があります。有給休暇は、あくまで労働者が事前に計画的に休暇を取得するための制度です。災害などの緊急事態においては、休業補償制度を適用すべきです。休業補償とは、労働者が会社都合ではなく、やむを得ない事情で休業した際に、会社が給与を支払う制度です。

具体的なアドバイスと解決策

まず、会社に改めて状況を説明し、休業補償の適用を請求することをお勧めします。その際に、以下の点を明確に伝えましょう。

災害による交通機関の麻痺で帰京が遅れたこと
帰京が遅れたことが、質問者様の責に帰すべき事由ではないこと
有給休暇の強制取得は、労働基準法に違反する可能性があること
休業補償の適用を求めること

会社が応じない場合は、労働基準監督署に相談することを検討しましょう。労働基準監督署は、労働基準法違反の企業に対して指導や是正勧告を行います。相談は無料で、匿名での相談も可能です。

成功事例と専門家の視点

過去には、同様の災害時における給与問題で、労働基準監督署が企業に対して是正勧告を出した事例があります。例えば、台風による浸水で出勤できなかった従業員に対し、給与を差し引いた企業に対して、監督署が休業補償の支払いを命じたケースがあります。労働問題に詳しい弁護士や専門家への相談も有効です。弁護士は、労働基準法に基づいた適切なアドバイスを行い、必要であれば会社との交渉や訴訟手続きを支援してくれます。 労働組合に加入している場合は、組合を通して相談することもできます。

まとめ：権利を主張し、適切な対応を求めましょう

災害による休業は、労働者の責に問えるものではありません。会社は、労働基準法に基づき、休業補償を行う義務を負っています。 ご自身の権利を主張し、適切な対応を求めることを強くお勧めします。一人で抱え込まず、労働基準監督署や専門家などに相談し、解決に向けて積極的に行動しましょう。困難な状況ではありますが、諦めずに、ご自身の権利を守ってください。今回の経験が、今後の労働環境改善の一助となることを願っています。