給料未払い請求の手続きと注意点｜病気による退職と未払い賃金
給料未払い請求の手続きと注意点｜病気による退職と未払い賃金
1. 給料未払い請求の手順
会社から給料が支払われない状況は、非常に辛いものです。まずは冷静に、以下の手順で請求を進めていきましょう。未払い賃金請求は、労働基準法に基づく権利です。諦めずに、正当な権利を主張しましょう。
- 書面による請求：内容証明郵便で給料の未払い分を請求しましょう。内容証明郵便は、配達記録が残るため、証拠として有効です。請求書には、以下の情報を明確に記載しましょう。
- 会社名、住所、電話番号
- あなたの氏名、住所、電話番号
- 勤務期間
- 未払い賃金の金額（日額、月額など明記）
- 支払期限
- 未払い賃金計算根拠（給与明細、出勤記録など）
- 連絡先
- 証拠の収集：給与明細、出勤記録（パソコンのログなど）、メールのやり取り、証人など、あらゆる証拠を集めましょう。会社のパソコンに出勤記録が残っているとのことですので、その記録の入手方法を検討しましょう。もしかしたら、人事部などに問い合わせる必要があるかもしれません。
- 労働基準監督署への相談：会社との交渉がうまくいかない場合は、労働基準監督署に相談しましょう。労働基準監督署は、労働者の権利を守る機関です。相談することで、適切なアドバイスや指導を受けることができます。相談は無料です。
- 弁護士への相談：労働基準監督署への相談後も解決しない場合、または、最初から弁護士に相談することも可能です。弁護士は、法律の専門家です。未払い賃金の請求手続きをスムーズに進めることができます。弁護士費用は、場合によっては会社が負担する可能性もあります。
2. 病気による退職と未払い賃金の関係
質問者様は病気のため退職せざるを得ない状況になったとのことですが、病気による退職であっても、それまでの勤務期間分の賃金は支払われるべきです。会社が退職願いの受領を拒否し、連絡を絶ったことは、労働基準法違反の可能性があります。これは、解雇や退職勧奨に該当する可能性もあります。
面接時に健康状態について申告していたことは、今回の未払い賃金請求に直接影響するものではありません。重要なのは、実際に勤務した期間に対して賃金が支払われたかという点です。病気で仕事に支障をきたしたとしても、会社は正当な理由なく賃金を支払わないことはできません。
3. 具体的なアドバイスと成功事例
未払い賃金請求においては、証拠が非常に重要です。前述したように、給与明細、出勤記録、メール、証人証言など、あらゆる証拠を集めましょう。特に、会社のパソコンに残っている出勤記録は、重要な証拠となります。人事部などに問い合わせ、記録の提出を求めましょう。もし、拒否された場合は、その事実も記録として残しておきましょう。
成功事例：ある会社員Aさんは、病気療養のため退職しましたが、会社から未払い賃金を支払われませんでした。Aさんは、労働基準監督署に相談し、内容証明郵便で請求を行いました。さらに、会社のパソコンに残っていた勤怠記録を証拠として提出した結果、未払い賃金全額の支払いを勝ち取りました。
専門家の視点：弁護士のB氏は、「未払い賃金請求は、証拠が全てです。証拠がしっかりしていれば、裁判で勝訴する可能性が高まります。また、早期に労働基準監督署や弁護士に相談することで、スムーズな解決につながります。」と述べています。
4. 今後の対応
まずは、内容証明郵便で未払い賃金の請求を行いましょう。請求書には、具体的な金額と支払期限を明記し、証拠となる資料を添付してください。会社からの回答がない、または不十分な場合は、労働基準監督署に相談し、必要であれば弁護士に相談することをお勧めします。早期の対応が、解決への近道となります。
病院代についても、未払い賃金請求とは別に、医療費の支払いを検討する必要があります。公的医療保険や、民間の医療保険などを活用する方法を検討しましょう。必要であれば、社会福祉協議会などに相談することもできます。
5. まとめ
給料未払いは、労働者の権利を侵害する重大な問題です。諦めずに、正当な権利を主張しましょう。内容証明郵便による請求、労働基準監督署への相談、弁護士への相談など、適切な手段を用いて、未払い賃金の回収を目指しましょう。そして、健康状態の悪化を放置せずに、適切な医療を受けてください。
重要なのは、冷静に、そして確実に証拠を集め、手続きを進めていくことです。 一人で抱え込まず、専門機関に相談することをお勧めします。