トライアル雇用における労働条件と権利：飲食店勤務のケース
トライアル雇用における労働条件と権利：飲食店勤務のケース
トライアル雇用 至急お願いします 初めまして。解りにくい説明ですが、お付き合いください。僕は6月21日からトライアル雇用として飲食店に勤め始めました。ですが、毎日10時間勤務は当たり前。休憩は1時間あったら良い方。最近では休憩なしで10時間勤務。長い時で12時間勤務もありました。残業手当や深夜手当は一切なしです。こんな所あって良いのでしょうか ちなみに、うちは市内に系列の店が４つあり、あちこち行かされます。例6:00～15:00まで○○で、15:00～19:30まで○○。のように、不可能な事を言われたりするので、15:00になったら休憩なして急いで移動します 給料はというと 求人票には１５万～と書いてあったのに、１２万しかもらえてません。『トライアル雇用実施計画書』の『トライアル雇用期間中の労働条件』には１５万と書いてあります。就業時間も10:00～19:00までと書いてあります。そして、雇用に関する書類は何一つ渡されていません。トライアル雇用期間中は契約社員だとしても、なんらかの書類は見せてもらったりしますよね これは違反ぢゃないですか あと、9月13日に社長に「辞めたいです」と言いました。社長は「一般的には１ヶ月前だから、10月20日まで」という風に言われました。よく考えてみると、今月の20日でトライアル雇用期間が終わるので、その時点で僕が「辞めます」と言ったら辞められますか 最後に、うちの店はシフトが社長しかわからず、次の日は自分が何時からどこの店に行けば良いのか、その日の仕事が終わって、社長に電話しないと教えてくれません。そんなのありですか 補足補足します。僕は社会保険に入れてもらってません。僕を含め、社員さん全員です。給与明細を見て、あるのは『雇用保険』『所得税』だけです。これは普通ですか？
トライアル雇用における違法な労働条件と対応策
ご相談ありがとうございます。お話しされている状況は、労働基準法に違反している可能性が高いです。具体的に見ていきましょう。
- 過剰な労働時間と休憩時間：労働基準法では、1日の労働時間を原則8時間、週40時間と定めています。10時間以上の勤務が当たり前で、休憩時間も不十分な状況は、明らかに法令違反です。残業代や深夜手当の未払いは、さらに深刻な問題です。
- 給与の未払い：求人票やトライアル雇用実施計画書に記載されている給与と、実際に支払われている給与に差がある場合、賃金未払いとなります。これは労働基準法違反です。
- 雇用契約書等の未交付：トライアル雇用であっても、労働条件を明確にした契約書（雇用契約書、トライアル雇用に関する合意書など）を交付する義務があります。契約書がない状態は、労働条件を明確化しておらず、労働者の権利保護が不十分な状態です。
- 社会保険未加入：従業員数に関わらず、一定の要件を満たせば社会保険（健康保険、厚生年金保険）への加入が義務付けられています。社会保険未加入も重大な法令違反です。
- 不当なシフト管理：シフトを直前まで知らせない、連絡手段が電話のみなど、従業員の生活を著しく阻害するようなシフト管理は、労働契約上の信頼関係を著しく損なう行為と言えます。
これらの問題は、個別に、そして複合的に労働基準法違反に該当する可能性があります。
具体的な対処方法
まず、労働基準監督署への相談が重要です。労働基準監督署は、労働基準法違反を取り締まる機関であり、相談は無料です。証拠となる資料（給与明細、求人票、トライアル雇用実施計画書など）を準備して相談しましょう。
- 証拠の収集：給与明細、勤務時間記録（可能な範囲で記録しましょう）、求人票、トライアル雇用実施計画書、勤務シフトの記録などを集めてください。これらの資料は、労働基準監督署への相談、または弁護士への相談に役立ちます。
- 労働基準監督署への相談：労働基準監督署は、相談者の個人情報を守秘義務で保護します。安心して相談できます。監督署は、企業に対して是正勧告を行い、法令違反があれば罰則を科すことができます。
- 弁護士への相談：労働基準監督署への相談と並行して、弁護士への相談も検討しましょう。弁護士は法律の専門家であり、より具体的な法的アドバイスや、必要であれば企業との交渉、訴訟などをサポートしてくれます。
トライアル雇用の期間と解雇
トライアル雇用期間中でも、解雇には正当な理由が必要です。単に「1ヶ月前」という理由では解雇できません。トライアル雇用期間満了をもって契約が終了する場合は、特に解雇の申し立ては必要ありません。しかし、雇用主が期間満了後も雇用継続を望まない場合は、その旨を事前に通知する必要があります。
成功事例と専門家の視点
過去には、労働時間超過や賃金未払い、社会保険未加入などを理由に、労働基準監督署が企業に是正勧告を行い、従業員への未払い賃金の支払いや、社会保険への加入を命じた事例が多数あります。弁護士を代理人として訴訟を起こし、未払い賃金や損害賠償を請求することに成功した事例もあります。 労働問題に詳しい弁護士や専門機関に相談することで、より適切な対応策を講じることが可能です。
まとめ
現在の状況は、労働基準法に抵触する可能性が高いです。まずは、証拠を集め、労働基準監督署や弁護士に相談することを強くお勧めします。あなたの権利を守るため、積極的に行動を起こしましょう。一人で抱え込まず、専門家の力を借りることが大切です。早めの対応が、より良い解決につながります。