仕事中のケガで指を切断…労災の障害補償給付金はもらえる？
仕事中のケガで指を切断…労災の障害補償給付金はもらえる？
労災保険と障害補償給付金について
ご自身の仕事中のケガで、右手人差し指の切断という大変な事態に遭遇され、心よりお見舞い申し上げます。そして、会社からの回答に不安を感じられていることと思います。結論から申し上げますと、ご提示の状況では、労災による障害補償給付金の受給は十分に可能性があります。 会社の回答は、正確な情報に基づいていない可能性が高いです。 労災保険は、業務上の負傷や疾病に対して、治療費や休業補償、そして障害が残った場合の障害補償給付金などを支給する制度です。「それくらいじゃ無理」という会社側の回答は、労災認定の基準を正しく理解していない可能性があります。 指の切断は、明らかに身体機能に重大な障害を及ぼすものであり、軽微な怪我とは判断されません。
障害補償給付金の支給要件
障害補償給付金を受け取るためには、いくつかの要件を満たす必要があります。
- 業務災害であること： ケガが仕事中に発生し、仕事と因果関係があることが証明されなければなりません。今回のケースでは、仕事中にケガをしたと記載されているため、この要件は満たしている可能性が高いです。
- 労働能力喪失： ケガによって、労働能力が一定程度喪失している必要があります。指の切断は、明らかに労働能力に影響を与えるため、この要件も満たしていると考えられます。
- 後遺障害の認定： 医師の診断書に基づき、労働基準監督署が後遺障害の程度を認定します。認定された障害等級によって、給付金の金額が決まります。人差し指の切断は、等級が比較的高いと予想されます。
会社側の対応と具体的な行動
会社は、労災申請の手続きをサポートする義務があります。「それくらいじゃ無理」という発言は、適切な対応とは言えません。会社に再度、労災申請の手続きについて丁寧に説明を求めましょう。 必要であれば、労働基準監督署に相談することも可能です。
具体的なアドバイス
1. **医師の診断書を入手する:** 診断書には、ケガの状態、後遺障害の程度、労働能力喪失の程度などが詳細に記載されている必要があります。診断書の内容が労災認定の鍵となりますので、医師に丁寧に説明し、必要な情報を全て記載してもらうよう依頼しましょう。 2. **労災保険の申請手続きを行う:** 診断書が発行されたら、会社を通じて労災保険の申請手続きを行います。申請に必要な書類は、会社から指示があるはずです。書類作成に不安がある場合は、労働基準監督署や労働組合に相談しましょう。 3. **労働基準監督署に相談する:** 会社が適切な対応をしてくれない場合、または申請が却下された場合は、労働基準監督署に相談しましょう。労働基準監督署は、労災に関する専門機関であり、適切なアドバイスやサポートを受けることができます。 4. **弁護士への相談も検討する:** 複雑なケースや会社との交渉が難航する場合は、労働問題に詳しい弁護士に相談することを検討しましょう。弁護士は、あなたの権利を保護し、適切な手続きをサポートしてくれます。
成功事例と専門家の視点
過去には、指の切断による労災認定が認められた事例が多数あります。特に、仕事内容とケガの因果関係が明確で、労働能力の喪失が客観的に証明できる場合、認定される可能性は高いです。 労働基準監督署や弁護士などの専門家は、労災認定の基準や手続きに精通しています。彼らのアドバイスを参考にすれば、よりスムーズに申請を進めることができます。
休業補償と障害補償給付金の関係
休業補償は、ケガによる休業期間中の賃金補償です。一方、障害補償給付金は、ケガによる後遺障害に対する補償です。両者は別々の制度であり、それぞれ申請する必要があります。 休業補償の請求と並行して、障害補償給付金の申請も進めていきましょう。
まとめ
右手人差し指の切断という深刻なケガを負われたことは大変残念ですが、労災による障害補償給付金の受給は十分に期待できます。 会社の対応に不安を感じている場合は、すぐに労働基準監督署に相談し、適切なサポートを受けましょう。 必要な書類を準備し、落ち着いて手続きを進めることが大切です。 ご自身の権利をしっかりと主張し、安心して治療に専念できるよう願っております。