2つの仕事を掛け持ち中！自己退職後の失業給付金受給について徹底解説
2つの仕事を掛け持ち中！自己退職後の失業給付金受給について徹底解説
本記事では、2つの仕事を掛け持ちしている方が、一方の仕事を自己退職した場合の失業給付金（失業手当）の受給要件について、分かりやすく解説します。雇用保険、離職票、確定申告といったキーワードを交えながら、具体的な事例や専門家の視点も踏まえてご説明します。
失業給付金の受給要件：大きく分けて2つのポイント
失業給付金を受け取るためには、大きく分けて以下の2つの要件を満たす必要があります。
- 離職理由の要件：正当な理由による離職であること
- 受給資格期間の要件：雇用保険に一定期間加入していること
あなたのケースでは、自己都合による退職であるため、離職理由の要件については、「やむを得ない事情」に該当するかどうかが審査のポイントとなります。3年半もの間雇用保険に加入していたこと、そしてもう一つの仕事に就いていることは、審査において有利に働く可能性があります。しかし、具体的な事情をハローワークで丁寧に説明することが重要です。
自己都合退職でも受給できるケースとは？
自己都合による退職であっても、以下の様な事情があれば、失業給付金の受給が認められる可能性があります。
- 健康上の理由：病気や怪我などで、仕事継続が困難になった場合
- 事業所の閉鎖・倒産：勤務先が閉鎖・倒産した場合（会社都合とみなされる場合もある）
- 妊娠・出産：妊娠・出産に伴い、仕事継続が困難になった場合
- 育児・介護：育児や介護が必要となり、仕事継続が困難になった場合
- 家庭の事情：配偶者の転勤など、やむを得ない家庭の事情により退職せざるを得なかった場合
- ハラスメント：パワハラ、セクハラなど、職場環境が悪く、仕事継続が困難になった場合
あなたのケースでは、具体的な退職理由が不明なため、上記に該当するかどうかをハローワークで相談する必要があります。退職理由を明確に説明し、客観的な証拠を提示することが重要です。例えば、職場の状況を説明する際に、具体的なエピソードを交えることで、より説得力が増します。
もう一つの仕事の影響は？
もう一つの仕事（ダンスインストラクターと事務）を継続していることは、失業給付金の受給に影響を与える可能性があります。 ハローワークでは、「求職活動の積極性」を審査します。継続している仕事が、求職活動に支障をきたすほど時間的に負担が大きいか、それとも十分な求職活動ができる時間的余裕があるか、といった点が判断材料となります。 週4レッスン（1時間/レッスン）と事務10時間程度の仕事は、フルタイムの仕事に比べると時間的な余裕があると言えるでしょう。しかし、求職活動に十分な時間を割けることを証明する必要があります。求職活動の履歴（応募書類作成、面接、応募企業への問い合わせなど）を記録しておき、ハローワークの担当者に提示することで、積極的な求職活動を行っていることを示すことができます。
確定申告との関係性
以前、確定申告で2つの仕事を申告していたことは、今回の失業給付金の受給には直接的な影響はありません。しかし、あなたの収入状況を把握する上で参考になります。ハローワークでは、あなたの収入や資産状況を把握し、生活状況を判断します。
専門家への相談
失業給付金の受給に関する手続きや要件は複雑です。不安な点があれば、ハローワークの担当者や社会保険労務士などの専門家に相談することをお勧めします。専門家のアドバイスを受けることで、スムーズな手続きを進めることができます。
成功事例：自己都合退職でも受給できたケース
Aさんは、長年勤めた会社でパワハラに遭い、精神的に追い詰められて退職しました。医師の診断書を提出することで、やむを得ない事情による退職と認められ、失業給付金の受給が認められました。 Bさんは、育児と仕事の両立が困難となり、退職せざるを得ませんでした。育児状況を説明し、積極的に求職活動をしていることを証明することで、失業給付金の受給が認められました。
具体的なアドバイス：受給に向けたステップ
- ハローワークへの相談：まずはハローワークに相談し、あなたの状況を詳しく説明しましょう。離職理由の正当性や受給要件を丁寧に確認してもらいましょう。
- 離職票の取得：退職する会社から離職票を発行してもらいましょう。これは失業給付金を受給するための重要な書類です。
- 求職活動の記録：求職活動の履歴をきちんと記録しておきましょう。応募書類、面接記録、応募企業名などをメモしておくと、ハローワークへの説明がスムーズになります。
- 必要書類の準備：ハローワークから求められた書類をきちんと準備しましょう。提出期限を守り、正確な情報を提供することが大切です。
- 専門家への相談（必要に応じて）：不安な点があれば、社会保険労務士などの専門家に相談しましょう。
まとめ
2つの仕事を掛け持ちしている場合でも、自己都合退職後も失業給付金を受給できる可能性はあります。しかし、受給要件を満たすためには、ハローワークへの適切な説明と積極的な求職活動が不可欠です。不安な場合は、専門家に相談し、スムーズな手続きを進めましょう。