職場異動におけるトラブルと対応策：突然の命令と正当な権利の行使

こういう異動の辞令ってあるのでしょうか？こういう異動の辞令ってあるのでしょうか？職場での異動にまつわるトラブルなんですが。昨年４月内勤から営業への異動の辞令が出ました。その時期家庭の事情（介護している）などさまざまなことが重なっていて営業職は難しいということを伝えたのですが、『異動は、本店指示なので覆せない。断るのなら辞めろ』と言われました。その後、（昨年秋）左手の神経を痛めてしまって、手の手術をしたのですが、昨年の１１月から、ほとんど左手が麻痺して使えない状態に。手術の前に支店長にも相談し、本店に掛け合ってくれたのですが、本店からの仕事の異動の話はなく、２ヶ月間の休職となりました。今年の１月復職した際も内勤への仕事の辞令はなし。上司から『せめて３月まではしのいでくれ。４月の定期異動の際には考えるから』と言われ、車の運転も大変な中でなんとか３ヶ月無事に乗り切ることができました。この３月定期異動の辞令が出て４月１日からは内勤扱いにしていただく辞令がおりたのですが、今日（３月３０日）の昼になって上司から『なんとかあと半年、営業をやってくれないか。こんな状態でも頑張ってこれたので、あと半年くらいは大丈夫だ。後任の人の手配がつかず上半期だけで構わないので』と言われたのです。（後任の人は私より在籍年数があり、ベテランですが、まだ若く、小さなお子さんを抱えていることを理由にあと半年辞令をのばしてくれないか･･･と相談したそうです。）異動日２日前の突然の命令。こういうことってありうるのでしょうか。ちなみに、休職前と復帰後２回医師による診断書を提出し、本店でも営業職は難しいという判断をしているはずなのですが。半年後、なし崩し的に（あるいは左手の回復など）を理由にまた「あと半年・・・」とまた言われそうな気がして、どうしても納得することができないのですが。

１．突然の異動命令：法的観点と会社側の責任

ご質問にあるような、異動決定後、直前に再び異動命令を出すことは、労働契約法の観点から問題となる可能性があります。労働契約法は、使用者（会社）に誠実義務を課しており、一方的な変更は認められません。特に、健康状態や家庭の事情を会社側が把握しているにも関わらず、一方的に不利な異動を命じることは、誠実義務違反に当たる可能性があります。今回のケースでは、既に内勤への異動が決定し、辞令も出ているにも関わらず、直前に営業職への継続を要請している点に問題があります。会社側は、従業員の健康状態や家庭環境を考慮し、適切な配置転換を行う義務を負っています。医師の診断書を提出しているにもかかわらず、その内容を無視した異動命令は、使用者責任の問題に発展する可能性も否定できません。

２．具体的な対応策：労働組合や弁護士への相談

このような状況では、以下の対応策を検討することをお勧めします。

労働組合への相談：もし所属している労働組合があれば、まずは相談することをお勧めします。組合は、労働者の権利擁護を目的としており、会社との交渉や助言を行うことができます。
弁護士への相談：労働組合に所属していない場合や、組合による解決が困難な場合は、弁護士に相談することをお勧めします。弁護士は、法的観点から状況を判断し、適切な対応策をアドバイスしてくれます。労働問題に詳しい弁護士を選ぶことが重要です。
書面による異議申し立て：上司からの要請を口頭で断るだけでなく、書面で異議を申し立てることが重要です。その際、これまでの経緯、医師の診断書の内容、そして会社側の誠実義務違反を主張しましょう。書面に残すことで、後の証拠となります。
証拠の収集：上司とのやり取り、メール、診断書など、状況を証明する全ての証拠を大切に保管しましょう。これらは、今後の交渉や訴訟において重要な証拠となります。

３．成功事例と専門家の意見

労働問題に詳しい弁護士によると、このようなケースでは、会社側の誠実義務違反を主張することで、裁判で勝訴する可能性が高いと言われています。過去の判例では、会社の事情だけで従業員の異動を一方的に決定し、従業員の健康状態や家庭環境を考慮しなかったケースにおいて、会社側に損害賠償を命じる判決が出ています。例えば、ある企業では、従業員が病気療養中にも関わらず、会社が一方的に異動を命じたため、従業員が精神的苦痛を受けたとして損害賠償請求訴訟を起こしました。その結果、裁判所は会社側の行為を違法と認め、従業員に損害賠償を支払う判決を下しました。この判決は、会社の事情だけで従業員の異動を決定することは許されないことを明確に示しています。

４．具体的なアドバイス：自分の権利を主張する

今回のケースでは、既に内勤への異動が決定しているにも関わらず、直前に営業職への継続を要請されていることから、会社側の対応は不当である可能性が高いです。

冷静に状況を整理する：感情的にならず、客観的に状況を整理しましょう。証拠となる資料を整理し、自分の主張を明確にしましょう。
会社との交渉に臨む：弁護士や労働組合の協力を得ながら、会社と交渉を行いましょう。自分の権利を主張し、正当な対応を求めましょう。書面でのやり取りを徹底しましょう。
最悪の事態も想定する：交渉がうまくいかない場合、裁判を視野に入れることも必要です。弁護士に相談し、適切な対応を検討しましょう。

自分の健康状態や家庭環境を考慮せず、一方的に異動を命じる会社は、決して許されるべきではありません。 自分の権利を主張し、正当な処遇を求めることをためらわないでください。

５．まとめ：労働者の権利を守るために

職場での異動は、会社にとって必要な措置である場合もありますが、従業員の権利を侵害するような一方的な異動は許されません。今回のケースのように、健康状態や家庭環境を考慮せずに、一方的に不利な異動を命じることは、労働契約法に違反する可能性があります。もし、あなたも同様のトラブルに遭遇した場合は、すぐに専門家（弁護士や労働組合）に相談し、自分の権利を守ることが重要です。一人で抱え込まず、適切なサポートを得ながら、問題解決に臨んでください。そして、自分の権利を主張することを恐れないでください。それは、あなた自身の健康と幸せを守るためにも必要です。

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