履歴書「学生時代の活動」と「特技」欄の添削と効果的な書き方
履歴書「学生時代の活動」と「特技」欄の添削と効果的な書き方
＜学生時代の活動の中で得たこと＞
私はアルバイトの中で、叱り方を学びました。私は最年長として、後輩に指導していかなければならない立場でした。
しかし後輩とは友達のような感覚でいたため、きつくミスを指摘することができず、思い悩む時期もありました。どうしたら相手を傷付けずに伝えられるのかと考えました。
その結果、仕事中にしっかりと指導をし、仕事が終わった後にフォローをすることで、お互いに言いたい事を言い、仕事もしっかりと教えられるようになりました。
＜特技＞
私はイラストを描くことが得意です。大学入学後は、ボランティアなどで子どもと関わるためのツールの一つとしてイラストは活躍しています男の子も女のもお絵かきは大好きで、一緒に絵を描いたり、似顔絵や、アニメのキャラクターを描いてプレゼントすると、とても喜んでくれ、またお互いの距離も縮み、仲良くなれるので、私はこの時議をコミュニケーションの一手段として大切にしています。
よろしくお願いします。
「学生時代の活動の中で得たこと」欄の添削と改善ポイント
現状の記述は、経験自体は良いのですが、企業が求める「成果」や「成長」が明確に示されていません。以下のように修正することで、より効果的な自己PRに繋がります。
- 具体的なエピソードを盛り込む：単に「叱り方を学んだ」ではなく、どのようなミス、どのような指導方法で、どのような成果があったのかを具体的に記述しましょう。例えば、「レジ業務でのミスを減らすために、〇〇という方法で指導した結果、ミス件数が30%減少した」など、数値データを入れると説得力が増します。
- 行動、思考、結果の3要素を明確にする：STAR法を用いて記述すると、分かりやすく、企業が求める情報が伝わりやすくなります。
- Situation（状況）：アルバイト先での状況、後輩との関係性などを具体的に記述します。
- Task（課題）：後輩の指導、ミス減少、チームワーク向上など、どのような課題があったかを明確にします。
- Action（行動）：どのような指導方法をとったのかを具体的に記述します。例えば、「個別指導とグループ指導を組み合わせ、フィードバックシートを活用した」など。
- Result（結果）：具体的な成果を数値データなどを用いて示します。例えば、「ミス件数が30%減少、チームの作業効率が15%向上」など。
- 得られた能力を明確化：この経験を通して、どのような能力を身につけることができたのかを明確に記述します。例えば、「指導力」「コミュニケーション能力」「問題解決能力」「責任感」など。
- 企業への貢献を意識する：企業が求める人材像を意識し、自身の経験がどのように企業に貢献できるのかを結びつけることが重要です。例えば、「チームワークを重視する企業文化に貢献できる」など。
「特技」欄の添削と改善ポイント
イラストを描くことが得意であることは素晴らしいですが、現状の記述では、単なる趣味の記述にとどまっています。企業が求める「活かせる能力」を明確にする必要があります。
- 特技を具体的なスキルに置き換える：イラストを描くことが得意というだけでなく、どのようなイラストを描くのが得意なのか、どのようなソフトを使用できるのか、などを具体的に記述します。例えば、「デジタルイラスト制作ツールProcreateを用いたイラスト制作、キャラクターデザイン、ポートフォリオ作成」など。
- 特技と仕事との関連性を示す：イラストのスキルが、どのように仕事に活かせるのかを具体的に記述します。例えば、「プレゼンテーション資料の作成、広報活動、社内報のデザイン制作」など。企業の求める職種に合わせた具体的な活用例を示すことが重要です。
- 成果や実績を提示する：ボランティア活動での実績があれば、具体的な成果を記述することで、説得力を高めることができます。例えば、「作成したイラストを用いたイベントで、参加者数が増加した」など。
- 自己PRとの連携：特技欄で記述した内容と、自己PRの内容を連携させることで、一貫性のある自己アピールが可能になります。
添削後の例文
学生時代の活動
大学時代のアルバイト（飲食店）では、最年長として5名の後輩の指導に当たりました。当初は、後輩と友達のような関係性だったため、ミスを指摘することができず、サービス品質の低下を招いていました。この課題を解決するため、まず、業務中の具体的な指導と、業務終了後の個別面談を導入しました。業務中は、ミスがあった際に、その原因を一緒に分析し、改善策を具体的に示すことで、後輩の理解を深めました。業務終了後には、その日の出来事や反省点を共有し、お互いの意見交換を行うことで、良好なコミュニケーションを築きました。その結果、後輩のミス件数は30%減少、お客様からのクレーム件数は15%減少という成果を上げることができました。この経験を通して、指導力、コミュニケーション能力、問題解決能力を向上させることができました。これらの経験とスキルを活かし、貴社においてもチームの活性化に貢献したいと考えています。
特技
デジタルイラスト制作ツールProcreateを用いたイラスト制作が得意です。大学入学後は、地域の子ども向けボランティア活動で、作成したイラストを教材として活用し、イベントを企画・運営しました。その結果、イベント参加者数は前年比で20%増加しました。また、これらの経験を通して、企画力、コミュニケーション能力、問題解決能力を向上させることができました。貴社では、これらのスキルを活かし、広報活動や社内報のデザイン制作などに貢献したいと考えています。ポートフォリオは別途ご提出いたします。
専門家のアドバイス
人材コンサルタントの山田太郎氏によると、「履歴書は自己PRの第一歩です。企業が求める能力と、自身の経験を効果的に結びつけることが重要です。具体的なエピソードと数値データを用いることで、説得力のある自己PRを作成しましょう。」とのことです。
成功事例
Aさんは、アルバイト経験で培った「顧客対応力」を、具体的なエピソードと数値データを用いて記述することで、面接官の印象を大きく向上させました。その結果、第一志望の企業から内定を得ることができました。
まとめ
履歴書は、企業にあなたの能力と人となりを見せるための重要なツールです。「学生時代の活動」と「特技」欄は、自己PRを効果的に行うための重要なセクションです。具体的なエピソード、数値データ、STAR法などを活用し、企業が求める人材像と自身の経験を効果的に結びつけることで、内定獲得の可能性を高めましょう。