40代会計事務所経験者からの転職：一般企業経理への道
40代会計事務所経験者からの転職：一般企業経理への道
会計事務所で8年以上正社員として務めましたが、2か月前に退職しました。一般企業経理への転職活動をやっておりますが、年齢が４０歳を超えたせいか、事務所の経験を認められず、行き詰ってます。。困ってます。。一応、日商簿記2級を持ち、今年、BATIC国際会計検定でAccounant Level 称号取得しましたが、実際英語はまだまだ初級程度です。今、英会話教室に通って、勉強してます。なかなか正社員として採用されませんので、派遣で探そうかを迷っている。一体どうしたらいいですか？何かいいアドバイスをぜひ聞かせてください。
40代からの経理転職：壁と突破口
40歳を超えての転職活動、特に会計事務所からの一般企業経理への転職は、想像以上に困難な道のりかもしれません。多くの企業は、若い人材を求める傾向があり、年齢がネックになるケースは少なくありません。しかし、ご自身の経験と資格は大きな武器です。8年間の会計事務所勤務、日商簿記2級、そしてBATIC国際会計検定 Accountant Level 称号取得は、企業にとって魅力的なスキルセットです。現状の行き詰まりを感じているのは、転職活動の方法やアプローチに改善の余地がある可能性が高いです。
転職活動の課題と解決策
現状の課題を整理し、具体的な解決策を検討しましょう。
- 課題1：年齢による選考落ち：多くの企業は、年齢とともに給与やキャリアパスへの期待が高まるため、コスト面や将来的なキャリアプランとの整合性を考慮します。そのため、年齢がネックになるケースはあります。しかし、経験とスキルを適切にアピールすることで、年齢をデメリットではなく、経験豊富な人材としてのメリットに変えることができます。
- 課題2：会計事務所経験が活かしきれていない：一般企業の経理業務は、会計事務所とは異なる側面があります。会計事務所では、複数のクライアントの会計処理を幅広く担当する一方、一般企業では、自社業務に特化した経理業務が中心となります。転職活動では、会計事務所での経験を一般企業の経理業務にどう活かせるのかを具体的に示す必要があります。例えば、「多様な業種の会計処理経験から、迅速かつ正確な処理能力を習得」「複数のクライアント対応を通して、コミュニケーション能力や問題解決能力を向上」といったアピールが効果的です。
- 課題3：英語力：BATIC国際会計検定取得は素晴らしい実績ですが、英語力はあくまで「初級」とのこと。企業によっては、英語スキルが必須条件となるケースもあります。現状の英語力を正直に伝えつつ、継続的な学習努力をアピールすることで、将来的な英語力向上への期待感を持たせることができます。英会話教室に通っていることを積極的に伝えることで、学習意欲の高さを示すこともできます。
具体的な転職活動のアドバイス
- 履歴書・職務経歴書の書き方を見直す：これまでの経験を、一般企業の求めるスキルと結びつけて記述しましょう。例えば、会計事務所での経験を「複数クライアントの会計処理経験から、効率的な業務遂行能力を習得」「様々な業種・規模の企業に対応してきたため、多様なニーズに対応できる柔軟性を持つ」のように、具体的な成果を数値データと共に記述することで、説得力を高めることができます。また、自己PRでは、年齢をデメリットではなく、責任感や安定感といった経験豊富な人材ならではの強みとしてアピールしましょう。
- 求める企業・職種を絞り込む：全ての企業に応募するのではなく、自分のスキルや経験に合った企業を選びましょう。中小企業であれば、年齢による壁が低く、経験を活かせる可能性が高いです。また、経理だけでなく、財務部門や管理部門など、経理経験を活かせる幅広い職種を探してみるのも良いでしょう。業界も限定せず、幅広く検討してみましょう。例えば、安定した大企業や、成長著しいベンチャー企業など、自身のキャリアプランに合う企業を選択することが重要です。
- 派遣会社を活用する：正社員採用が難しい状況であれば、派遣社員として働くことも一つの選択肢です。派遣社員として経験を積むことで、企業の内部事情を理解し、正社員登用への道が開ける可能性があります。また、派遣会社を通じて、企業の求めるスキルや社風を把握することで、今後の転職活動にも役立ちます。さらに、派遣社員としての経験は、あなたのスキルと経験の証明となり、次の正社員への転職活動に有利に働くでしょう。
- 転職エージェントの活用：転職エージェントは、あなたのスキルや経験に合った企業を紹介してくれるだけでなく、履歴書・職務経歴書の添削や面接対策など、転職活動全般をサポートしてくれます。特に40代からの転職では、エージェントのサポートは非常に有効です。年齢や経験を考慮した上で、適切な企業を紹介してくれるでしょう。
- ネットワークを活かす：これまでの仕事関係者や友人、知人などに、転職活動の状況を伝え、求人情報の提供や紹介を依頼してみましょう。人脈は、思わぬチャンスを生み出す可能性があります。
成功事例と専門家の視点
40代で一般企業経理へ転職に成功した方の事例として、会計事務所での経験を活かし、中小企業の経理部門責任者として活躍している方がいます。この方は、中小企業が求める「経営に貢献できる経理」という視点で自己PRを行い、年齢をデメリットと捉えることなく、経験に基づく高い業務効率と安定性をアピールすることに成功しました。 転職支援のプロであるキャリアコンサルタントによると、「40代からの転職では、年齢よりも経験とスキルが重視されます。自信を持って自分の強みをアピールし、企業が求めるニーズを的確に捉えることが重要です。また、継続的な学習への姿勢を示すことも、採用担当者の印象を大きく左右します。」とのことです。
まとめ
40代からの転職は決して容易ではありませんが、不可能ではありません。ご自身の経験と資格を活かし、適切な転職活動を行うことで、必ず道は開けます。焦らず、一つずつ課題を解決しながら、自信を持って転職活動を進めていきましょう。そして、派遣という選択肢も有効に活用し、キャリアアップを目指してください。