隔週土曜日出勤と月毎休日出勤対応表：違法性と対策
月毎に休日出勤対応表がだされます。隔週で土曜日をあらかじめ出勤割り振りされてます。これは違法ではないですか？年間休日カレンダーは別途年度初めに配られています。祝日休み関係なしの完全土日週休二日制が原則です。ですが、月毎に休日出勤対応表がだされます。だいたい一人が月に二回、土曜日出勤するように割り振りされています。当初は本人の意向なども聞いていたのですが、３回目からは何も言わずに勝手に割り振りされて出されるようになりました。土曜に出た分は法定外休日出勤分（２５％）が出されています。土日対応のためと称して６０年配の方が一人、アルバイトできています。ですが、実際には人出が足りないという理由でかりだされてます。会社の基本方針として土日も操業は止めないと社長から言われてます。ですが、やりくりして休めるようなら休むのでこれらはあくまで予定であって決定ではないと休日対応表の末尾にただし書きがあります。しかし、実際には取引先の関係で土日にかかってくることがほとんどであり、さらにこれらを管理する工場長が仕事を半ば放棄しているため出勤対応表のまま出勤していることが７～８割を超えています。オートメーションのため土日操業は人出が無くてもできるのでやりくりすれば従業員も休めるし、会社としても人件費がかからないのでそのように努力して休ませてほしいと何度も工場長、社長と話しました。工場長は前述のとおりに放棄して無視。社長は現場管理の工場長に強く言えない理由があるため（経営上違法行為をしている）これも黙殺状態です。ただ、金曜、月曜にもアルバイトがきているのでその日をあえてこちらが選んで有休なり、代休といった形で休みをとることがあります。（会社からの指示はなにもなし）月～金はAM８：００～PM５：００が定時です。ある一定の期間を区切ってのことではなく、今後もこのような業態でいくことを示唆する発言が社長からもでています。だとしたらこのような一カ月ごとの休日出勤表を会社側がだすことは違法ではないでしょうか？お答えおねがいいたします。
隔週土曜日出勤と月毎休日出勤対応表：違法性と対策
この状況は、労働基準法に抵触する可能性があります。具体的に、問題点と対策を解説します。
1. 問題点：労働基準法違反の可能性
質問の内容から、以下の点が労働基準法違反の可能性を示唆しています。
- 事前承諾のない休日出勤：労働基準法では、休日の労働は原則として労働者の事前承諾が必要とされています。3回目以降、一方的に休日出勤が割り当てられている点は、重大な問題です。単なる「対応表」として提示されているだけでは、承諾を得たとはみなされません。
- 休日労働の常態化：隔週土曜日の休日出勤が「原則」となっている状態は、週休2日制を事実上侵害しています。休日出勤が例外ではなく、常態化している点が問題です。年間休日カレンダーがあるとはいえ、実際は休日出勤が頻繁に発生しており、実質的な休日数が確保されていない可能性が高いです。
- 工場長の管理不行き届き：工場長が業務を放棄し、休日出勤対応表が事実上の強制労働となっている点は、企業側の責任が問われます。管理監督者の責任を問うことも可能です。
- 社長の無策：社長が工場長の怠慢を放置している点も問題です。経営者として、労働基準法を遵守する責任があります。経営上の違法行為があるとしても、労働者の権利侵害を放置することは許されません。
2. 違法性の判断基準
休日出勤の違法性を判断する上で重要なのは、以下の点です。
- 労働者の意思：休日出勤は、労働者の自由な意思に基づいて行われる必要があります。強制や強い圧力があれば、違法となります。
- 事前に承諾を得ているか：休日出勤を指示する際には、労働者から明確な承諾を得ている必要があります。単なる通知や対応表の提示だけでは不十分です。
- 休日労働の頻度：休日出勤が頻繁に繰り返される場合、週休2日制が確保されていないと判断される可能性があります。
- 代休や割増賃金の支給：休日労働に対しては、法定の割増賃金（通常賃金の25％以上）を支払う必要があります。また、代休の取得を保障する必要があります。
3. 具体的な対策
現状を変えるためには、以下の対策を検討しましょう。
- 労働基準監督署への相談：まず、労働基準監督署に相談することをお勧めします。監督署は、企業の労働基準法違反を調査し、是正指導を行います。相談は匿名でも可能です。
- 証拠の収集：休日出勤対応表、給与明細、メール、メモなど、休日出勤に関する証拠をしっかりと保管しましょう。これらの証拠は、監督署への相談や裁判で役立ちます。
- 労働組合への加入：労働組合に加入することで、団体交渉を通じて労働条件の改善を図ることができます。組合は、労働者の権利を守るための専門的な知識と経験を持っています。
- 弁護士への相談：状況によっては、弁護士に相談することも有効です。弁護士は、法律的な観点からアドバイスを行い、必要であれば裁判などの法的措置を支援します。
- 記録の保持：休日出勤の依頼、承諾、拒否、その理由などを詳細に記録しましょう。これは、後々の証拠として重要です。
4. 成功事例と専門家の視点
過去には、同様の状況で労働基準監督署による是正指導が行われ、企業が違法な休日出勤を改善した事例が数多くあります。専門家（弁護士、労働問題コンサルタント）は、労働基準法の専門家として、適切なアドバイスとサポートを提供してくれます。特に、証拠集めや交渉、裁判などの手続きにおいて、専門家の支援は不可欠です。
5. まとめ
現状の休日出勤体制は、労働基準法に違反する可能性が高いです。まずは労働基準監督署に相談し、専門家のアドバイスを得ながら、適切な対策を講じることを強くお勧めします。自分の権利を守るために行動を起こすことが重要です。放置すれば、将来的な健康被害や経済的な損失につながる可能性もあります。