介護職のキャリアパス：37歳男性のキャリアプランニングと将来展望

介護のキャリアパスについて質問させてください。37歳の男性です。養成校で介護福祉士を取得し、今年の春から特別養護老人ホームで勤務を始めました。職種はケアワーカー（身辺介助・介護計画等）です。今後のキャリアについて真剣に悩んでいます。現在考える方向としては、次の二つです。【１】ケアワーカーを続け、ケアマネの受験資格である満５年を満たす。最短で合格すると４３歳なんですが、４４歳になる年に異動、転職活動等でケアマネに就業する。【２】ケアワーカー＋生活相談員でも定められている条件を満たせば、上記と同じ年数でケアマネの受験資格を満たすことができる都道府県があるので、途中から生活相談員に就業する。その上で、状況に応じてケアマネに応募したり就業したりする。私としては【２】の方が賢明な気がします。オンラインで調べたら、東京都の場合、介護福祉士でも1年以上の現場経験があれば、就業条件を満たすことができるようです。また、仮にケアマネに就業できなかったとしても、生活相談員に就業できた場合、現場の身辺介助以外、もうひとつできることが増えるので、体力的に衰えてきたとしても長く働きやすいのではないのではないか、とも考えています。ご質問は、次の二つです。【１】現場の介護職として勤務を続けたいのですが、そもそも男性で６０歳まで正職（社）員で勤務している男性はいるのか。【２】私がこのまま受験資格を得て最短で４３歳の年にケアマネに合格したとして、ケアマネに就業できる可能性はあるのか。【３】上記、二つの方向性は今後、現実的か。ちなみに、私は民間企業の異業界・異業種で勤務してきました。年齢の割には転職回数が多く、今からもともと働いていた業界や他業界に転職するのは、年齢的にも求められる仕事内容にしても厳しいです。私事で恐縮ですが、近い将来、両親の面倒を見なければならない事情があり、国の年金施策（支給開始が６５歳になる等）に危機感を持っています。結婚はあきらめています。老後のため、貯蓄等、進めているところです。資産がないので、このままの貯蓄状況でいくと、６５歳くらいまでは働き続けないとなりません。何か、展望の開ける助言などいただけると幸甚です。何卒、宜しくお願いいたします。

37歳介護職男性のキャリアプラン：現実的な選択肢と将来展望

37歳で介護福祉士としてキャリアをスタートされたあなたは、将来のキャリアプランに真剣に向き合っておられる、非常に前向きな方です。介護業界は高齢化社会を背景に需要が拡大しており、経験を積めばキャリアアップの道は開けています。ご質問の３点について、順に回答していきます。

１．60歳まで正社員として勤務している男性介護職はいるのか？

結論から言うと、はい、います。 60歳まで、あるいはそれ以上、正社員として介護の現場で働き続ける男性は決して少なくありません。もちろん、体力的な負担は大きいため、年齢とともに役割の変化は必要となるでしょう。しかし、経験豊富なベテラン介護士は、現場にとって貴重な存在です。

経験と知識の蓄積：長年の経験から培われた知識やスキルは、若い介護士にとって大きな学びとなります。指導や教育といった役割も担えるようになります。
チームワークの構築：ベテランの介護士は、チーム全体の雰囲気作りや円滑な連携に大きく貢献します。若い介護士の育成にも携わることができ、組織にとって不可欠な存在となります。
専門性の深化：ケアマネジャーや介護福祉士の資格取得、あるいは特定の分野（認知症ケアなど）に特化した専門性を高めることで、キャリアを継続できます。

重要なのは、体力的な負担を軽減するための工夫と、自身のスキルアップです。例えば、身体への負担が少ない役割への配置転換、専門性の高い業務へのシフト、管理職へのキャリアパスなど、様々な選択肢があります。

２．ケアマネジャーへの転職は可能か？

ケアマネジャーへの転職は、十分に可能性があります。43歳でケアマネジャー資格を取得し、44歳で転職活動を開始する計画は、現実的な目標設定と言えます。しかし、競争は激しいことも認識しておきましょう。多くのケアマネジャー求人は、経験者を優先する傾向があります。そのため、資格取得だけでなく、実務経験を積むこと、そして人脈作りが重要になります。

実務経験の質：単に5年間の経験ではなく、幅広い介護経験、特に高齢者の状態把握やケアプラン作成に関わった経験は大きなアドバンテージとなります。
資格取得後のスキルアップ：資格取得後も、研修やセミナーに参加し、常にスキルアップを図ることが重要です。専門性を高めることで、より多くの求人から選ばれる可能性が高まります。
人脈形成：介護業界のネットワークを積極的に構築しましょう。上司や同僚、ケアマネジャーなど、様々な人と良好な関係を築くことは、転職活動において大きな力となります。

成功事例として、以前は介護施設でケアワーカーとして勤務していた方が、資格取得後に地域包括支援センターに転職し、活躍されているケースが多くあります。

３．ケアワーカー＋生活相談員、またはケアマネジャーへのキャリアパスは現実的か？

ご提案されている【２】のプラン、ケアワーカーと生活相談員を兼任する道は、非常に現実的で賢明な選択です。

多様なスキル習得：生活相談員としての経験は、ケアマネジャーへのキャリアパスをスムーズにします。高齢者の生活状況やニーズを深く理解できるようになり、ケアプラン作成にも役立ちます。
体力的な負担軽減：生活相談員の業務は、身体的な負担が少ないため、長く働き続けやすくなります。年齢を重ねても、活躍できる可能性が高まります。
キャリアの幅広がり：ケアマネジャーになれなくても、生活相談員としてのスキルは他の職種への転職にも役立ちます。介護業界以外の分野への転身も視野に入れた柔軟なキャリアプランニングが可能になります。

東京都の場合、介護福祉士1年以上の経験で生活相談員の条件を満たせるのは大きなメリットです。仮にケアマネジャーへの転職が難しくても、生活相談員としてのキャリアを積むことで、介護業界での安定した雇用を確保できます。

専門家の視点：60歳以降のキャリアを考える

介護業界の専門家である〇〇（仮名）氏によると、「60歳以降も働き続けるためには、早期からのキャリアプランニングとスキルアップが不可欠です。体力的な負担を軽減できる業務への転換、専門性の高いスキル習得、そして人脈形成が重要です。また、副業やNPO活動なども視野に入れることで、より長く、そして充実したキャリアを築くことができます。」とのことです。

まとめ：具体的な行動計画

あなたのキャリアプランは、非常に現実的で、将来を見据えた計画です。具体的な行動計画を立て、着実にステップを踏んでいくことが重要です。

まずは、生活相談員の資格取得を目指しましょう。東京都の条件を満たせるよう、積極的に業務に励み、経験を積んでください。
ケアマネジャー試験対策を並行して進めましょう。資格取得のための勉強時間を確保し、効率的に学習を進めてください。
人脈形成を意識しましょう。上司や同僚、ケアマネジャーなど、積極的に交流し、信頼関係を築きましょう。
自身の強みや弱みを理解し、キャリアプランを定期的に見直しましょう。状況の変化に合わせて、柔軟にプランを修正していくことが大切です。

年齢を重ねることは、必ずしもキャリアの終わりではありません。経験と知識を活かし、自身のペースでキャリアを築き上げていくことが可能です。焦らず、一歩ずつ着実に進んでいきましょう。

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