ワンマン社長を懐柔！経理マンが職場で生き残るための交渉術
ワンマン社長を懐柔！経理マンが職場で生き残るための交渉術
今回の相談内容は、長年勤めている零細企業の社長との関係性についてですね。経理担当として、社長との関係改善、ひいては職場環境の改善を目指している、非常に真面目な方のようです。社長の言動に困惑し、どのように対応すれば良いのか悩んでいる状況が伝わってきます。この記事では、あなたの状況を深く理解し、具体的なアドバイスを提供することで、あなたがより良い職場環境を築けるようサポートします。
長文注意、ごめんなさい。
雇用主であるわが社長の態度を懐柔する方法を教えてください。
従業員（役員含め）10人未満の零細企業（株式会社）に5年程度継続勤務している経理マンです。
処遇は、経理担当ですが、役職手当は、給与明細上は、微々たるものですが、一応支給されています。
役員は、ごたぶんにもれず、社長が代表取締役、社長の妻女が、専務取締役で、監査役が社長のご母堂（90歳以上）で、事業所とはかなり離れた介護施設にいます。
株主は、表面上5名ということになっていますが、前期の決算まで4名でしたが、社長の一言により5名に増加しました（笑）。
経営内容は、社長が仕入を、すべて管理し社長の自由意思により仕入先が決定されます。
このほど、営業拠点を1か所に集約することになり、経理部門（っていうか僕だけですけど）も、社長の机のすぐ隣で事務を遂行することになりました。
拠点集約前は、経理は、本店で私の勤務地は、本店内に事務所がありそこが勤務先でした。
社長は、別の拠点で営業販売や仕入れ発注など行っており、顔を合わせるのは、朝礼前の社長との打ち合わせ時間小1時間程度と、営業終了後に本店に売上金を持参するので、その際のせいぜい10分程度でした。
以前から、特定の営業マンに対するサンドバック的なハラスメントが、表面化しており、従業員の間でよく話題に上がっており、拠点が統合して一緒に働く場合は、退職の懸念を私を除くすべての従業員がほのめかしていました。
私は、この企業に勤務してから社長と一緒の職場で勤務する経験が今までなかったことから、伝聞でのハラスメントについては、社長本人からの具体的な行為がなければ確認できないことだと思い一応様子見の姿勢でいました。
いままで、社長に意見する（歯向かう）者は、やめさせられてきた経緯があるようなので、誰も今は、意見するものは存在せず、また社長もそのような申し入れを訊くような性格でもなく、いわゆるワンマン経営者のを絵にかいたような社長です。
このような環境では、人材を育て上げるという環境ではなく、社長のうっぷん晴らしに特定の従業員が理不尽な理由により攻撃を受けていたという事実は、わたしも、うすうす感じていました。
ところが、拠点を集中して社長の隣の席（一応パーテーション的に仕切りはありますが会話は十分可能）で事務を遂行していて、私に対して以下の事例が起きました。
①この申し出は、拠点集約確定時の一か月ほど前の申し出なんですが、
拠点が1か所になったことで、社長の業務ひまになるため、今まで経理に任せきりだった経理事務を社長に教えろ、との趣旨から、今は、事務の流れや実務を教えている最中です。
銀行回りも同行するといわれています。
これは、私がある病気の再発で1週間程度入院予定が決まっているので、それまで、スキルを身に着け今までは、入院中の経理処理は誰も担当するものがなく、たまった処理を、私が退院後まとめて処理をしていたので、その補完をするつもりでそのような申し出となったのか、はたまた、このような小規模な零細企業で経理専担が必要なのかどうか判断するためにそのような申し出となったのか、真意を量りかねています。
拠点集約前に拠点集約後の事業シミュレーション計画を作成し社長に提示していますが、その人員計画では、しっかりした経理マンは必要との社長の意向から、私の勤務継続は望まれた状態で、パート1名の削減、営業マン1名の満60歳経過の理由による嘱託化による人件費の圧縮計画に留まり、2名に対する解雇、給与減額は留保されている状況です。それら施策の実行は、売上の推移を見ながら、臨機応変に実施していく意向のようです。
②営業を継続していくうえで、少人数で稼働しているため、従業員の指定日の有給休暇は、取りにくく、社長のスケジュールに合わせ、従業員を社長指定の日に休暇を取らせることが慣例となっています。
ここで、社長がインフルにかかったときに、どうしても社長と同行しなければならない取引に社長の車に同乗し取引を完了させました。
インフルの潜伏期間の5日目に私がインフル発病しました。社長自宅へ早朝8時に病院の受付を済ませてから出勤する旨伝え了解を取りました。診察の結果社長と同型のインフル感染が確認されました。
病院から戻り、その日の最低限の業務を済ませ、どうしてもインフルの症状で辛いので、早退の申し出を社長にしました。
そこで、社長から以下の言葉が、私に頭ごなしで投げつけられました。
「私が、インフルで苦しんでいるときに、勝手に無断で話しかけてきて、配慮が不足している。インフルの症状の辛さがわかっただろう。」といきなりどやしつけられました。
私としては、社長に移されたのにという思いもあり、心外です。
このような性格の社長を懐柔する良い接し方は、ないでしょうか？
アドヴァイス待っています。
ご相談ありがとうございます。非常に難しい状況にあることが伝わってきます。ワンマン社長の下で、経理担当として、どのように関係を築き、円滑に業務を進めていくか、悩ましいですよね。今回の記事では、あなたの状況を詳細に分析し、具体的な対策を提示します。まずは、現状を整理し、問題の本質を見極めましょう。
1. 現状分析：問題の本質と原因を理解する
まずは、現状を客観的に分析し、問題の本質と原因を理解することが重要です。相談内容から、以下の点が問題として挙げられます。
- ワンマン経営： 社長の意思決定が絶対であり、従業員の意見が通りにくい環境。
- ハラスメントの可能性： 特定の従業員に対する理不尽な言動や、サンドバッグのような扱い。
- コミュニケーション不足： 社長との距離が近く、密接なコミュニケーションが求められるようになったことで、不快な言動を受けやすくなっている。
- インフルエンザ時の対応： 感染源である社長から、インフルエンザ感染後に心ない言葉をかけられた。
- 将来への不安： 人員削減や経理業務の共有など、将来的なキャリアへの不安。
これらの問題の原因は、社長の性格や価値観、そして会社の組織構造に起因していると考えられます。社長は、自身の決定に絶対的な自信を持ち、従業員の意見を聞き入れることに慣れていない可能性があります。また、零細企業特有の、社長と従業員の距離が近い環境も、問題が表面化しやすくなる要因です。
2. 社長とのコミュニケーション戦略：関係改善のための第一歩
社長との関係を改善するためには、効果的なコミュニケーション戦略が不可欠です。ここでは、具体的なアプローチをいくつか提案します。
2-1. 相手を理解する：社長の価値観や考え方を把握する
まずは、社長の価値観や考え方を理解することから始めましょう。社長が何を重視し、どのようなことに喜びを感じるのかを把握することで、効果的なコミュニケーションが可能になります。具体的には、以下の点を意識しましょう。
- 観察： 社長の言動を注意深く観察し、どのような時に機嫌が良いのか、どのようなことに不満を感じるのかを把握します。
- 傾聴： 社長の話を注意深く聞き、共感的な姿勢を示します。話の途中で遮ったり、否定的な意見を言ったりすることは避けましょう。
- 質問： 社長の考えを理解するために、質問を活用します。「なぜそう考えられたのですか？」「具体的にどのような点が重要だとお考えですか？」など、相手の思考を深掘りするような質問を心がけましょう。
2-2. 適切な距離感を保つ： 馴れ馴れしすぎず、距離を置きすぎない
社長との適切な距離感を保つことも重要です。馴れ馴れしい態度を取ると、軽蔑されたり、反発されたりする可能性があります。一方、距離を置きすぎると、孤立し、情報が入りにくくなる可能性があります。具体的には、以下の点を意識しましょう。
- 敬意： 相手への敬意を忘れずに、丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
- プロフェッショナルな態度： 仕事においては、プロフェッショナルな態度を貫きましょう。個人的な感情を前面に出すことは避け、冷静かつ客観的に対応します。
- プライベートへの配慮： プライベートな話題に深入りしすぎないようにしましょう。特に、批判的な意見や、個人的な感情を伝えることは避けるべきです。
2-3. 建設的な提案： 会社の利益に繋がる提案をする
社長に受け入れられるためには、会社の利益に繋がる提案をすることが重要です。社長は、会社の成長を第一に考えているはずですので、あなたの提案が会社の利益に貢献すると示せば、耳を傾けてくれる可能性が高まります。具体的には、以下の点を意識しましょう。
- 問題解決： 会社の抱える問題を解決するための提案をしましょう。例えば、業務効率化、コスト削減、売上向上など、具体的な目標を設定し、その達成に向けた提案を行います。
- データに基づいた提案： 提案をする際には、データや根拠に基づいた説明をしましょう。感情論ではなく、客観的なデータを示すことで、説得力が増します。
- Win-Winの関係： 提案が、会社とあなた自身の双方にとってメリットがあるように工夫しましょう。例えば、業務効率化によって、あなたの負担が軽減されるような提案も有効です。
3. 状況別の具体的な対応策：ケーススタディ
ここでは、相談内容に沿って、具体的な対応策をケーススタディ形式でご紹介します。
3-1. 経理業務の指導： 社長の真意を探り、上手に受け入れる
社長から経理業務の指導を受けることになったとのことですが、その真意は測りかねているようです。この状況を、ポジティブに捉え、関係改善のチャンスに変えましょう。具体的には、以下の点を意識しましょう。
- 目的の確認： まずは、社長に「なぜ経理業務を教えたいのか」を直接尋ねてみましょう。「〇〇さんのご経験を参考に、私も経理の知識を深めたいと考えています」など、謙虚な姿勢で質問することが重要です。
- 積極的な姿勢： 指導に対して、積極的に学び、質問する姿勢を示しましょう。わからないことは遠慮せずに質問し、理解を深める努力をしましょう。
- 感謝の気持ち： 指導してくれたことに対して、感謝の気持ちを伝えましょう。「〇〇さんのおかげで、経理の知識が深まりました。ありがとうございます」など、感謝の言葉を伝えることで、良好な関係を築くことができます。
- 情報共有： 経理業務に関する情報を積極的に共有し、社長とのコミュニケーションを深めましょう。例えば、会計ソフトの使い方、税務に関する知識など、役立つ情報を共有することで、信頼関係を築くことができます。
3-2. インフルエンザ時の対応： 感情的にならず、冷静に対応する
インフルエンザ感染後の社長の言動は、非常に心外だったと思います。しかし、感情的にならず、冷静に対応することが重要です。具体的には、以下の点を意識しましょう。
- 感情のコントロール： まずは、自分の感情をコントロールしましょう。怒りや不満を感じても、それを露わにすることは避け、冷静に状況を分析しましょう。
- 事実の確認： 社長の言動の意図を理解するために、事実を確認しましょう。「今回の件で、〇〇様はどのような点について不満を感じられたのでしょうか？」など、相手の意図を尋ねることで、誤解を解くことができます。
- 謝罪： 自分が何か不適切な行動をした場合は、素直に謝罪しましょう。「今回の件では、〇〇様にご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ございませんでした」など、誠意をもって謝罪することで、相手の感情を和らげることができます。
- 今後の対策： 今後のために、インフルエンザ感染時の対応について、社長と話し合いましょう。例えば、「今後は、体調が悪い場合は、無理せず休むようにします」など、具体的な対策を提示することで、同様の事態を避けることができます。
3-3. ハラスメントへの対処： 証拠収集と、第三者への相談
もし、ハラスメントを受けていると感じたら、証拠を収集し、第三者に相談することが重要です。具体的には、以下の点を意識しましょう。
- 証拠の収集： ハラスメントの証拠となるものを収集しましょう。例えば、言動を録音する、メールやメッセージを保存する、日記に記録するなど、客観的な証拠を確保することが重要です。
- 相談先の選定： 信頼できる第三者に相談しましょう。社内の相談窓口、労働組合、弁護士など、相談できる相手は様々です。
- 対応策の検討： 相談相手と協力して、今後の対応策を検討しましょう。例えば、社長との面談、弁護士への相談、退職など、様々な選択肢があります。
- 記録の重要性： ハラスメントに関する記録を詳細に残しましょう。いつ、どこで、誰から、どのような言動を受けたのか、具体的に記録することで、証拠としての価値が高まります。
4. 長期的なキャリアプラン：自分の価値を高める
ワンマン社長の下で働き続けることは、精神的な負担が大きいかもしれません。しかし、この経験を活かし、長期的なキャリアプランを立てることも可能です。具体的には、以下の点を意識しましょう。
- スキルアップ： 経理に関する専門知識やスキルを向上させましょう。簿記、税務、会計ソフトなど、様々なスキルを習得することで、市場価値を高めることができます。
- 資格取得： 経理に関する資格を取得しましょう。日商簿記、税理士、公認会計士など、資格を取得することで、専門性を証明することができます。
- 人脈形成： 業界関係者との人脈を形成しましょう。セミナーや交流会に参加したり、SNSを活用したりすることで、情報交換やキャリアアップの機会を広げることができます。
- 転職： 状況が改善しない場合は、転職も視野に入れましょう。あなたのスキルや経験を活かせる企業は、必ずあります。
自分の価値を高めることで、将来的に、より良い職場環境で働くことができる可能性が広がります。積極的に自己投資を行い、キャリアアップを目指しましょう。
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5. まとめ：困難を乗り越え、キャリアを切り開くために
今回の相談は、ワンマン社長の下で働く経理担当者の方の悩みでした。社長との関係性、ハラスメントの可能性、将来への不安など、様々な問題に直面している状況でしたね。
この記事では、現状分析、コミュニケーション戦略、具体的な対応策、長期的なキャリアプランについて解説しました。これらの対策を実行することで、社長との関係を改善し、より良い職場環境を築くことができるはずです。
困難な状況ではありますが、諦めずに、積極的に行動することが重要です。あなたの努力が実を結び、素晴らしいキャリアを築けることを心から応援しています。
最後に、今回の内容をまとめます。
- 問題の本質を理解する： 現状を客観的に分析し、問題の原因を特定する。
- コミュニケーション戦略を立てる： 相手を理解し、適切な距離感を保ち、建設的な提案をする。
- 状況別の対応策を実践する： 経理業務の指導、インフルエンザ時の対応、ハラスメントへの対処など、具体的なケーススタディを参考に、状況に応じた対応をする。
- 長期的なキャリアプランを立てる： スキルアップ、資格取得、人脈形成、転職など、自分の価値を高めるための行動を起こす。
これらのステップを踏むことで、あなたはワンマン社長との関係を改善し、より良い職場環境を築き、自身のキャリアを切り開くことができるでしょう。
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