エステ商社の40代女性が直面するキャリアの岐路：退職、再就職、そして未来への道
エステ商社の40代女性が直面するキャリアの岐路：退職、再就職、そして未来への道
この記事では、エステ商社で9年間勤務し、結婚を機にキャリアの転換期を迎えている40代女性の悩みに焦点を当てます。具体的には、会社からの突然の経営方針転換、給与カット、そして将来への不安といった複合的な問題に対し、退職を視野に入れた場合の具体的な対応策と、その後のキャリアプランについて、転職コンサルタントの視点から詳細に解説していきます。
エステ商社に９年間勤めてきた４０代の正社員・女性です。今年の１月に結婚しました。オープンして１年半のサロンには私以外の６名は全てパートさんです。先日「エステ会議」という事で社長と話をしました。内容は以下の通りです。
①私と売り上げの高い２名のパートさんを残し３名で運営をしていく。その条件は私が主として売り上げを上げ、残り二人はお手伝い。※ただし、私が体調を崩したり妊娠した時点でサロンは閉鎖する。
②完全閉鎖にの方向で既存のお客様は消化していく。
③私が個人的にサロンを引き継ぎ運営していく。場所の名義は会社のままで家賃や光熱費など会社に払い、人件費や運営費は私が個人で支払っていく。
そもそも、売り上げが悪いというのをこの日初めてしりました。なぜなら、１月に２０１６年の売上目標を提出するように。とのことで年間売上目標を提示されたので、それを元に１２か月で振り分けたものを提出しました。
上半期で５月以外は全て目標を上回っており、５月も急な本社のイベント参加のため私を含めスタッフ２名がそちらの仕事に参加したため、サロンは１週間ほど半日営業になりました。なので、売り上げも当初の目標の90％程度をなりました。
本社からも特に売り上げに関しての修正なども入らず、特に話もなかったので年間の目標を順調にクリアしていっていると思いこんでいました。
急に上記のような選択肢を出され、意味が分かりませんでした。
実際、話の最初に社長が持ってきた資料は2015年のオープン当初の計画書でした。「それはオープン前にたてた最初の計画書です。実際に１年オープンしてみて２年目の計画の際に年間目標数字なども変わりました。ご提示された金額で目標（年間計画書）を作成しました。そちらで話をしていただけないでしょうか。」と伝えましたが、「ああ、見たかもしれない。」という返答のみでした。
もともとエステサロンをオープンしようと計画されていた所に私が声が掛かりスカウトというような形で入社しました。雇用の際に私の条件を伝えました。
①日曜日は働けません。（急なトラブルや突発的なお仕事なら対応しますが、常時日曜出勤という形では無理です）
②エステティシャン（技術者）ではなく、管理者として主な仕事はスタッフ育成・サロン運営・本社のインストラクター業務との兼務
③前職の給料と同等を希望する。
実際は
①に関してはサロンは日曜定休とし、突発的な仕事があった場合は日曜でも出張でも出ておりました。
②完全にお客様に入らない。というスタンスではなく、打ち合わせや他の仕事が無い時や人でが足りない時にはお客様に入っておりました。
③給料は最初のスタートは前職より１０％ほどダウンしたお給料でのスタートでの話し合いできまりました。しかし、その2年後くらいに景気が悪くなり本社のリストラが入り残った人も全員給料１０％カットとなりました。以後、１度も給料は上がりませんでした。
急にサロンは赤字だ。数字を出され、上記のような条件を出された場合。私としてはこの先妊娠もせず、一生体調も壊さず１技術者として働いていく。という自信はございません。会社に対しても社長に足しても不信感しかありません。
辞める方向で検討しているのですが、辞め方としてどのように話をして辞めるのが良いのでしょうか。昨年中古ですがマンションを購入し、ローンも始まったばかりです。できれば退職金や失業手当など頂けるものはいただき、次の仕事を探して行く時間を作りたいと思っております。
頭が混乱しており、情報として不足している部分も多いかと思います。
なんとぞ、ご提案、アドバイスなどございましたら、よろしくお願いいたします。
1. 現状分析：直面している問題の整理
ご相談ありがとうございます。現在の状況は、非常に複雑で、将来への不安が大きいことと思います。まずは、抱えている問題を整理し、一つずつ紐解いていきましょう。
- 経営状況の不透明さ： 会社側からの説明と、ご自身の認識との間に大きな乖離があります。売上目標を達成していたにも関わらず、突然の赤字という話が出てきたこと、初期の計画書を提示されたことなどから、会社の経営状況に対する不信感が募るのは当然です。
- キャリアプランの不確実性： 今後のキャリアパスが明確に示されておらず、妊娠や体調不良を理由にサロンが閉鎖される可能性があるという条件は、将来設計を大きく揺るがすものです。
- 待遇への不満： 入社時の約束（給与、働き方）が守られていない上に、給与カットも経験しているため、会社への信頼が失われています。
- 経済的な不安： マンションのローンを抱えている状況で、退職後の収入に対する不安は大きいでしょう。退職金や失業手当の受給を希望されているのも当然です。
これらの問題を総合的に考えると、現在の会社に留まることのメリットは少なく、退職を検討するのは自然な流れと言えます。しかし、退職後の生活を考えると、慎重に進める必要があります。
2. 退職に向けた準備と具体的なステップ
退職を決意した場合、以下のステップで準備を進めましょう。
2-1. 情報収集と確認
- 就業規則の確認： 退職に関する規定（退職願の提出期限、退職金の有無、手続きなど）を確認します。
- 退職金の有無と金額の確認： 会社の人事部または経理部に問い合わせ、退職金の有無と、概算の金額を確認します。
- 失業手当の受給条件の確認： ハローワークで、ご自身の雇用保険加入期間や受給資格を確認します。自己都合退職の場合、受給開始までに時間がかかる場合がありますので、注意が必要です。
- 会社の経営状況に関する情報収集： 可能であれば、会社の財務状況や今後の事業計画について、情報収集を試みます。
2-2. 退職交渉
退職の意思を伝える前に、以下の点を考慮しましょう。
- 退職理由の明確化： 会社への不信感、キャリアプランの不確実性、待遇への不満など、退職理由を具体的に整理しておきます。
- 退職時期の決定： 会社の就業規則に基づき、退職希望日を決定します。
- 交渉の準備： 退職条件（退職金、有給休暇の消化など）について、事前に希望をまとめておきます。
社長との話し合いでは、以下の点に注意して交渉を進めましょう。
- 冷静な態度： 感情的にならず、冷静に自分の考えを伝えます。
- 具体的な理由の説明： 退職理由を具体的に説明し、会社への不信感や将来への不安を伝えます。
- 希望条件の提示： 退職金、有給休暇の消化など、希望する条件を明確に伝えます。
- 記録の保持： 話し合いの内容は、メモを取るなどして記録しておきましょう。
2-3. 退職願の提出と手続き
退職の意思が固まったら、会社所定の退職願を提出します。退職願は、内容証明郵便で送付すると、証拠として残すことができます。
退職手続きは、会社の指示に従い、必要な書類を提出します。離職票は、失業手当の申請に必要ですので、必ず受け取りましょう。
3. 退職後のキャリアプラン：再就職に向けた準備
退職後のキャリアプランを考える上で、以下の点を考慮しましょう。
3-1. 自己分析
- これまでの経験とスキルの棚卸し： エステ商社での9年間の経験を通じて得たスキル（スタッフ育成、サロン運営、インストラクター業務など）を整理します。
- 強みと弱みの分析： 自分の強みと弱みを客観的に分析し、今後のキャリアプランに活かします。
- 興味関心と価値観の明確化： どのような仕事に興味があり、どのような働き方をしたいのか、自分の価値観を明確にします。
3-2. キャリアの選択肢
これまでの経験を活かせる選択肢としては、以下のようなものが考えられます。
- エステサロンの運営： 独立してエステサロンを開業する、または、他のサロンで管理者として働く。
- 美容関連のコンサルタント： エステサロンの経営コンサルタントとして、ノウハウを提供する。
- 美容商社の営業職： これまでの経験を活かし、美容商社の営業職として働く。
- インストラクター： 本社でのインストラクター業務の経験を活かし、他の企業でインストラクターとして働く。
- 異業種への転職： これまでの経験を活かしつつ、新たな分野に挑戦する。
3-3. 求職活動
再就職に向けて、以下の準備を進めましょう。
- 求人情報の収集： 転職サイト、求人情報誌、企業のホームページなどを活用し、求人情報を収集します。
- 履歴書と職務経歴書の作成： 自分の経験やスキルをアピールできる履歴書と職務経歴書を作成します。
- 面接対策： 面接で聞かれる可能性のある質問を想定し、回答を準備します。
- 情報収集： 転職フェアやセミナーに参加し、情報収集を行います。
転職活動は、一人で行うことも可能ですが、転職エージェントを利用することも有効です。転職エージェントは、求人情報の紹介、履歴書・職務経歴書の添削、面接対策など、転職活動を全面的にサポートしてくれます。
4. 経済的な安定と将来への備え
退職後の生活を考えると、経済的な安定も重要です。以下の点に注意しましょう。
- 生活費の見直し： 退職後の生活費を試算し、無駄な出費を削減します。
- 貯蓄の確保： 可能な限り、貯蓄を確保しておきましょう。
- 失業手当の活用： 失業手当を受給し、生活費の足しにします。
- 副業の検討： 在職中または退職後に、副業を検討することも可能です。
- 資産運用： 余裕資金があれば、資産運用を検討することもできます。
経済的な安定を確保することで、将来への不安を軽減し、新たなキャリアへの挑戦を後押しすることができます。
5. まとめ：未来への一歩を踏み出すために
今回の相談内容から、あなたは非常に大きな転換期に立たされていることがわかります。会社への不信感、将来への不安、経済的な問題など、様々な課題を抱えながら、今後のキャリアについて模索している状況です。しかし、これらの課題を一つずつ解決していくことで、必ず未来への道が開けます。
まずは、現状を正確に把握し、退職に向けた準備を進めましょう。そして、自己分析を通じて、自分の強みや興味関心を明確にし、キャリアの選択肢を広げましょう。経済的な安定を確保しながら、積極的に求職活動を行い、新たな一歩を踏み出してください。
今回のケースでは、退職後のキャリアプランを具体的に検討し、再就職に向けて準備を進めることが重要です。自己分析、情報収集、求職活動、経済的な安定確保など、やるべきことは多岐にわたりますが、一つずつ着実にこなしていくことで、必ず理想の未来を掴むことができます。
焦らず、着実に、未来に向かって歩んでいきましょう。あなたのキャリアを応援しています。
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