風俗経験者への慰謝料請求と法的責任：転職コンサルタントが解説

良ければどなたかご回答宜しお願い致します。私は以前、風俗で働いていました。そこで出会ったお客様に真剣に交際を申し込まれました。お客様は既婚者であり、離婚したいと私とのメールのやりとりの中で愚痴をこぼしていて、すでに夫婦中が破綻していたと思います。既婚者の方との交際や、不倫をする気はないとメールにてお返事しました。メールに残っています。それでもプレゼントをしてきたり、私からは一切要求していないのにお金を渡してきました。受け取れないしプレゼントもいらないとメールでおことわりしましたが相手の好意により受け取らざるお得ませんでした。また、自宅に行きたいと要求されましたが自宅には入れられないとメールにてお断りもしています。友人としてダイビングを教わりたいので旅行に行きたいと言われ、交際や不倫を断った上で了承しました。部屋が別と思っていましたが、実際は一緒の部屋を予約されており、それに関しての相手からの報告もありませんでした。実際予約はされましたが、行っていない状況です。相手の奥様から500万の慰謝料請求がありました。理由はわたしが原因であなたとの性的関係により夫婦がうまくいかなくなったとありました。内容証明を受け取った後にも旦那さんの方から連絡があり、すべての責任は俺にある。妻が怒った理由は俺の嘘と以前からの風俗遊びとのメールがあり、旦那さんも私が怒りの理由ではないようなメールを送ってきました。相手弁護士は手を繋いでる写真（手を繋いでるだけで不貞行為といえないのでは？）や、旅行の件（旅行で肉体関係が必ずあると立証できないのでは？）、あなたの家に旦那さんは行っている（自宅にいれることを拒否したメールあり）など証拠があるから和解で200万くらい払った方がお得ですよと説得されました。しかし、私は金銭的要求をしてない。交際不倫をお断りしてるメールがある。メールにて性的関係の継続を思わせる内容がない。夫婦中がうまくいってなく離婚をすると前から言っていて私がきっかけで離婚に至ったようなメールもないこと。私が以前は風俗嬢であり顧客管理のためのメールや営業であったこと。わたしから交際や離婚などを要求してないことなどこれらを踏まえてわたしには奥様に対し多額の慰謝料を払う義務があるのでしょうか？また私が相手方（旦那さん）に対し、この件に関する弁護士費用や慰謝料請求は可能でしょうか？どなたかご教授下さい

ケーススタディ：風俗経験者への不当な慰謝料請求とその対応

このケースは、複雑な事情が絡み合った慰謝料請求問題です。ご相談者様は、過去の風俗経験と、既婚男性との関係において、不当な慰謝料請求を受けています。ポイントは、「不貞行為の有無」と「因果関係の証明」にあります。

まず、重要なのは、ご相談者様が既婚男性との交際や不倫を断っていたという証拠メールの存在です。これは、不貞行為の意思がないことを示す重要な証拠となります。手を繋いだ写真や旅行の計画があったとしても、それだけで不貞行為が成立するとは限りません。不貞行為とは、単なる肉体関係だけでなく、性的関係を伴う継続的な交際を意味します。相手方から一方的にプレゼントや金銭が渡されたこと、自宅への侵入を拒否したメールなど、ご相談者様に不貞行為を積極的に行った意思がなかったことを示す証拠は十分にあります。

次に、重要なのは「因果関係」です。奥様からの慰謝料請求は、「ご相談者様との関係が原因で夫婦関係が悪化した」という主張に基づいています。しかし、ご質問文から、ご夫婦間の不仲はご相談者様との出会う前から存在していた可能性が高いことが伺えます。男性側からのメールからも、夫婦関係の破綻は既に始まっていたことが示唆されています。弁護士は「和解で200万円を支払う方がお得」と主張していますが、これは、証拠不十分な状況下での脅しとも捉えられます。

専門家の視点：法的観点からの分析

民法710条では、不貞行為によって婚姻関係に損害を与えた者に対して、配偶者から慰謝料請求が認められます。しかし、不貞行為の成立には、性的関係を伴う継続的な交際が必要です。今回のケースでは、ご相談者様は不倫を拒否しており、性的関係を継続的に持っていたという証拠は乏しいです。旅行の計画があったとしても、実際に性的関係に至らなかった場合、不貞行為として認められる可能性は低いです。

さらに、ご夫婦間の不仲が既に存在していたという点は、慰謝料請求の根拠を弱めます。仮に性的関係があったとしても、それが夫婦関係の破綻の直接的な原因であると証明するのは困難です。弁護士が提示した証拠は、不貞行為を明確に証明するものではなく、状況証拠に過ぎません。状況証拠だけでは、慰謝料請求を認めるには不十分な場合があります。

具体的なアドバイス：今後の対応策

1. **弁護士への相談:** まずは信頼できる弁護士に相談することが重要です。弁護士は、証拠を精査し、適切な法的戦略を立案します。ご自身の主張を明確に伝え、証拠となるメールや写真を提出しましょう。
2. **証拠の整理:** メール、写真、旅行の予約記録など、全ての証拠を整理し、弁護士に提出しましょう。特に、不倫を拒否したメールは重要な証拠となります。
3. **和解交渉への対応:** 相手方弁護士からの和解提案は、必ず弁護士を通じて対応しましょう。安易に和解に応じるのではなく、法的根拠に基づいて交渉を進めることが重要です。
4. **反訴の可能性:** 相手方（旦那さん）が嘘をついている可能性があり、その嘘が奥様の怒りの原因になっているならば、ご相談者様は相手方に対して弁護士費用や精神的苦痛に対する損害賠償請求を行うことも検討できます。

成功事例：類似ケースからの学び

過去には、不倫の事実があっても、夫婦関係の破綻が既に進んでおり、不倫が直接の原因とは言えないとして、慰謝料請求が認められなかったケースがあります。今回のケースも、同様の判例を参考に、ご自身の無実を主張することが可能です。弁護士は、過去の判例を参考に、最善の防御策を講じてくれるでしょう。

まとめ

今回のケースは、不貞行為の有無、因果関係の証明が争点となります。ご相談者様は、不倫を拒否していたという証拠メールを有しており、相手方との関係が夫婦関係の破綻の直接的な原因であると証明するのは困難です。弁護士に相談し、適切な対応を取ることで、不当な慰謝料請求から身を守ることができます。焦らず、冷静に、弁護士と協力して対応しましょう。

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