フリマアプリでのトラブル：盗作疑惑と個人情報漏洩、どうすれば良い？弁護士？営業妨害？
フリマアプリでのトラブル：盗作疑惑と個人情報漏洩、どうすれば良い？弁護士？営業妨害？
この記事では、フリマアプリでのハンドメイド作品の販売を巡るトラブルについて、具体的な解決策と、今後に活かせる対策を解説します。盗作疑惑、個人情報の漏洩、営業妨害の疑いなど、複合的な問題を抱えている状況を整理し、法的観点とビジネス戦略の両面から、具体的なアドバイスを提供します。
ハンドメイドでピアスを作成し、フリマアプリで販売しております。そこでわたしが作成したものと、他の方が作成したもののデザインが似ているということで、その方から下記のメッセージが送られてきました。
「あなたと私のデザインは同じですよね？これ以上盗作するのであれば弁護士に相談することも考えています。盗作がいけないことだということはご存知ですよね？賠償金を払っていただき罪を償っていただきたいと考えています。また、価格の差は私への当てつけでしょうか？営業妨害です。」
確かにこの方の言う通り、私たちの作るものは似ています。しかしプラバンで小さなハートを作り、それに色を塗って作っただけのものや、プラバンで花型を作り、それに色を塗っただけのものという簡単なピアスです。盗作というよりもたまたま被ってしまっただけですし、他の方も似たようなものを作っています。
そして営業妨害とは、彼女がピアスを1000円ほどで販売しているのに対し、私は500円ほどです。多分このことを言っているのだと思います。
最初は彼女からのメッセージを無視していたのですが、毎日送られてくるようになりました。そして1番怖いのが、彼女が私の電話番号や家の住所を知っているということです。最初は気付かなかったのですが、私は以前に彼女から服の購入していて、その際に私の個人情報が向こうに渡ってしまい、彼女はそのときの荷物の出荷伝票を保存しているみたいなのです。「あなたの個人情報は把握しています。家に弁護士から書類を送付します。」とのメッセージも送られてきました。
フリマアプリの運営に相談しましたが、「2人で解決してください」とのことでした。
私はどうすれば良いのでしょうか？今は下手に動くのが怖くて何もしていません。
＊フリマ全体の取引数
彼女→966件
私→57件
＊ハンドメイドピアスを販売し始めた時期
彼女→6年ほど前から
私→１年ほど前から
＊フリマ全体での評価
彼女→良961件 普4件 悪1件
私→良56件 普1件 悪0件
私はだいたいハートか花か四角の形のピアスしか作っていません。彼女もハートや花や四角の形が多いのですが、他の形もたくさんあります。
フリマアプリでのハンドメイド作品販売は、手軽に始められる魅力的なビジネスですが、今回のケースのように、トラブルに巻き込まれるリスクも存在します。特に、デザインの類似性、価格設定、個人情報の漏洩など、複数の問題が複雑に絡み合っているため、冷静かつ適切な対応が求められます。
1. 現状の整理と問題点の明確化
まずは、現状を客観的に整理し、問題点を明確にしましょう。今回のケースでは、以下の3つの主要な問題が浮上しています。
- 盗作疑惑：デザインの類似性について、相手から「盗作」であると主張されています。
- 営業妨害の疑い：価格設定が低いことについて、相手から「営業妨害」であると主張されています。
- 個人情報の漏洩：相手があなたの個人情報（電話番号、住所）を把握しており、脅迫的なメッセージを送ってきています。
これらの問題点を整理することで、それぞれの問題に対する適切な対応策を検討できます。
2. 盗作疑惑への対応
デザインの類似性については、まず、客観的な証拠に基づいて判断する必要があります。具体的には、以下の点を検討しましょう。
- デザインの独自性：あなたのピアスと相手のピアスが、どれだけ独自性を持っているか。ハートや花といった一般的なモチーフは、デザインの独自性が低いと判断される可能性があります。
- 制作過程の記録：デザインの着想や制作過程を記録しておくことで、盗作の意図がないことを証明できる可能性があります。スケッチ、試作品の写真、制作日時の記録などが有効です。
- 類似品の調査：他のハンドメイド作家も同様のデザインのピアスを販売しているかどうかを調査し、一般的なデザインであることを示す証拠を集めることも有効です。
これらの証拠を基に、相手との話し合いや、必要であれば弁護士への相談を検討しましょう。弁護士に相談することで、法的なアドバイスを得ながら、適切な対応策を講じることができます。
3. 営業妨害の疑いへの対応
価格設定については、原則として、自由に設定できるものです。ただし、不当な目的で価格を不当に低く設定し、他の事業者の営業を妨害する行為（不当廉売）は、独占禁止法に抵触する可能性があります。しかし、今回のケースでは、価格差が2倍程度であり、一般的なハンドメイド作品の価格帯の範囲内であるため、営業妨害と認定される可能性は低いと考えられます。
ただし、相手が「営業妨害だ」と主張していることに対しては、誠実に対応する必要があります。具体的には、以下の点を検討しましょう。
- 価格設定の根拠：あなたの価格設定が、材料費、制作時間、販売手数料などを考慮して決定されていることを説明できるようにしておきましょう。
- 競合調査：他のハンドメイド作家の価格帯を調査し、あなたの価格が不当に低いわけではないことを示す証拠を用意しておきましょう。
- 丁寧な説明：相手に対して、あなたの価格設定の意図を丁寧に説明し、誤解を解くように努めましょう。
4. 個人情報漏洩への対応
個人情報の漏洩は、非常に深刻な問題です。相手があなたの個人情報を把握しており、脅迫的なメッセージを送ってきているため、早急な対応が必要です。具体的には、以下の点を検討しましょう。
- 警察への相談：相手の行為が脅迫罪やストーカー規制法に抵触する可能性があるため、最寄りの警察署に相談しましょう。警察に相談することで、加害者への警告や、場合によっては逮捕などの措置を講じてもらうことができます。
- 弁護士への相談：個人情報の漏洩に関する法的アドバイスを得るために、弁護士に相談しましょう。弁護士は、法的手段（損害賠償請求など）を含めた、適切な対応策を提案してくれます。
- フリマアプリ運営への再度の相談：フリマアプリ運営に、個人情報漏洩の事実と、相手への対応について再度相談しましょう。運営側が、相手のアカウントを停止したり、個人情報の削除を要請したりするなどの措置を講じてくれる可能性があります。
5. フリマアプリ運営への対応
フリマアプリ運営は、今回のトラブルに対して「2人で解決してください」という対応をしていますが、これは必ずしも適切な対応とは言えません。個人情報の漏洩や、脅迫的なメッセージの送信など、運営側が対応すべき問題も含まれています。
フリマアプリ運営に対しては、以下の点を伝え、対応を求めましょう。
- 個人情報漏洩の事実：あなたの個人情報が、フリマアプリを通じて漏洩した可能性があることを伝えます。
- 相手の行為：相手が脅迫的なメッセージを送信していることを伝えます。
- アカウント停止などの措置：相手のアカウント停止や、個人情報の削除など、適切な措置を講じるように求めます。
フリマアプリ運営が対応を拒否する場合は、弁護士に相談し、法的手段を検討することも必要です。
6. 今後の対策
今回のトラブルを教訓に、今後のハンドメイド作品販売におけるリスクを軽減するための対策を講じましょう。
- 個人情報の保護：フリマアプリでの取引において、個人情報を安易に開示しないように注意しましょう。住所や電話番号などの個人情報は、できる限り開示しないようにし、どうしても必要な場合は、相手に直接連絡するのではなく、フリマアプリのメッセージ機能を利用するなど、安全な方法でやり取りするようにしましょう。
- デザインの保護：あなたの作品のデザインを保護するために、著作権表示や、デザインの登録などを検討しましょう。
- 契約書の作成：高額な取引や、特殊な条件での取引を行う場合は、契約書を作成し、トラブルを未然に防ぎましょう。
- 記録の徹底：制作過程、取引履歴、相手とのやり取りなど、すべての情報を記録しておきましょう。これらの記録は、トラブルが発生した場合の証拠となります。
- 専門家への相談：トラブルが発生した場合や、不安を感じた場合は、弁護士や、知的財産権に詳しい専門家、キャリアコンサルタントなどの専門家に相談しましょう。
これらの対策を講じることで、今後のハンドメイド作品販売におけるリスクを軽減し、安心してビジネスを続けることができます。
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7. まとめ
フリマアプリでのトラブルは、精神的な負担が大きく、解決までに時間がかかることもあります。今回のケースでは、盗作疑惑、営業妨害の疑い、個人情報の漏洩など、複数の問題が複雑に絡み合っています。まずは、現状を客観的に整理し、問題点を明確にしましょう。そして、それぞれの問題に対して、適切な対応策を講じることが重要です。個人情報の漏洩に関しては、早急に警察や弁護士に相談し、法的手段を検討しましょう。また、今後のハンドメイド作品販売においては、個人情報の保護、デザインの保護、記録の徹底などの対策を講じ、リスクを軽減するように努めましょう。
今回の経験を活かし、より安全で、安心してハンドメイド作品販売を楽しめるように、積極的に情報収集し、対策を講じていきましょう。
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