もう会社に行きたくない…限界を感じた時のキャリアチェンジと、無理のない退職方法
もう会社に行きたくない…限界を感じた時のキャリアチェンジと、無理のない退職方法
まず、ご相談内容を拝見し、大変な状況だと感じました。長年勤められた会社で、様々な困難に直面し、心身ともに限界を感じていらっしゃるのですね。お子様の病気、ご夫婦間の問題、そして過重な業務負担…これらが複合的に重なり、会社に行くこと自体が辛くなってしまったとのこと、お察しいたします。
会社に行きたくありません。
今年いっぱいで退職します。
7月末に営業所の所長に退職希望の話をし、引き継ぎ等もあると思うので９月末か１０月末に退職したいと話しました。
所長からは「あなたの仕事は代わりの社員を募集してすぐにできるような仕事ではないので、今年いっぱいはいて欲しい。」と言われ、承諾しました。
退職理由は、
①子供が病気がちでよく休むので同僚に迷惑をかけている、子供の為にもっと家庭の事をしっかりしたい。
②夫婦で同じ会社にいる為、仕事に弊害がある(旦那の独占欲、焼きもちがひどく、「あいつの近くは通るな、あいつとあいつとは話してはいけない」などと言われ、夜中に起こされて説教をされる事もありました）。
③仕事内容が他の社員より明らかに多く、体力的にも精神的にも辛かったので、個人面談の度に仕事の分担をお願いしていたのですが、聞き入れてもらえなかった。
年末までの勤務で１６年９か月働く事になります。
今まで頑張ってきたつもりですが、限界でした。
１０月になっても引き継ぎの話が出ないので、直属の上司に聞いた所、後任は入社３年目の営業の男性で、新入社員を採用するわけではない事と、私が休むとその方が対処してくれていた為、そんなにすぐに引き継ぎをする必要がない、決まり事等あればメモでもしておいて下さい、と言われました。
そしてその後任の男性が今携わっている仕事の後任は、本社から営業の男性が１名転勤されてくるのですが、１２月から配属されるとの事。
つまり、１２月までは引き継ぎをしないという事です。
私は、現在の仕事がきついという話もしていたので、引き継ぎをしながら徐々に仕事が減っていくと思っていたのですが、考えが甘すぎました。
私と同時期に退職される方がいて、その方の一部の仕事を営業事務の各担当者でやる事になり、逆に仕事が増えました。
１０月に入ってから、子供の病気、そして私も精神的に参ってしまい、計４日休んでしまっていたのに、今日も会社に行くと思うと頭痛と吐き気がして休んでしまいました。
同僚の反応は、私の事を気遣ってくれる人達の方が多いのですが、一部で休みが多いので呆れかえって、冷たい態度をとる人達もいます。
もう会社に行きたくありません。
充分な引き継ぎをせずにこのまま退職するのはあまりに無責任でしょうか？
今回の記事では、あなたが抱える「会社に行きたくない」という切実な思いに応えるべく、以下の3つのポイントに焦点を当てて解説します。
- 現状の整理と問題の本質： なぜ「会社に行きたくない」と感じるのか、その根本原因を改めて整理し、問題解決の糸口を見つけます。
- 無理のない退職準備： 無責任にならないための引き継ぎ方法や、円満退職に向けた具体的なステップを提示します。
- キャリアチェンジの選択肢： 今後のキャリアを考えた時に、どのような選択肢があるのか、あなたの状況に合わせた働き方を提案します。
1. なぜ「会社に行きたくない」のか？現状を整理する
まず、現状を客観的に把握することが重要です。ご相談内容から、以下の3つの大きな原因が考えられます。
- 過重な業務負担： 他の社員よりも明らかに多い仕事量、そしてそれが個人面談で改善されなかったこと。
- 家庭環境の問題： 病気がちなお子様の看病、そしてご夫婦間の問題。
- 職場環境への不満： 一部の同僚からの冷たい態度、そして十分な引き継ぎ体制が整っていないことへの不安。
これらの要因が複合的に絡み合い、心身ともに疲弊し、会社に行くことへの抵抗感が強くなっていると考えられます。特に、長年勤めてきた会社で、これだけの問題が同時に発生しているとなると、精神的な負担は計り知れません。
まずは、これらの問題を一つずつ整理し、それぞれの問題に対して、どのような対策が取れるのかを具体的に考えていきましょう。
2. 無責任にならないための退職準備：円満退職への道
「充分な引き継ぎをせずにこのまま退職するのはあまりに無責任でしょうか？」という問いに対する答えは、状況によります。しかし、あなたが心身ともに限界を感じている状況で、無理に引き継ぎを続けることが、必ずしも良い結果に繋がるとは限りません。
ここでは、無責任にならないための具体的な退職準備と、円満退職に向けたステップを解説します。
2-1. 上司との再交渉
まずは、直属の上司、または人事担当者に、改めて状況を説明し、退職時期や引き継ぎについて再交渉することをお勧めします。具体的には、以下の点を伝えましょう。
- 現在の心身の状態： 「会社に行くのが辛く、体調を崩してしまう」ということを率直に伝えます。
- 引き継ぎの進捗状況への懸念： 後任者の決定や、引き継ぎ期間の短さに対する不安を伝えます。
- 希望する退職時期： 最終的な退職希望日を明確に伝え、それまでの引き継ぎプランを提案します。
この際、感情的にならず、冷静に、具体的に伝えることが重要です。例えば、「現在の業務量が多く、体調を崩しやすくなっているため、年末までの引き継ぎ期間では、十分な引き継ぎが難しいと感じています。可能であれば、もう少し引き継ぎ期間を延長していただくか、業務の一部を他の社員に分担していただくことは可能でしょうか？」といったように、具体的な提案を交えながら交渉を進めましょう。
2-2. 引き継ぎの準備
上司との交渉と並行して、引き継ぎの準備を進めましょう。具体的には、以下の3つのステップで進めます。
- 業務の可視化： 担当している業務をリストアップし、それぞれの業務について、具体的な手順、必要な資料、連絡先などをまとめます。これは、後任者がスムーズに業務を引き継ぐために不可欠です。
- マニュアル作成： 複雑な業務や、特定の知識が必要な業務については、詳細なマニュアルを作成します。図解や、動画などを活用すると、より分かりやすくなります。
- 後任者への指導： 後任者が決定したら、積極的に指導を行いましょう。OJT（On-the-Job Training）を通じて、業務のノウハウを伝授し、質問に答えるなど、サポート体制を整えます。
引き継ぎの際には、以下の点に注意しましょう。
- 優先順位をつける： 全ての業務を完璧に引き継ぐことは難しいかもしれません。後任者が、まず何から取り組むべきか、優先順位を明確にし、重要な業務から引き継ぎを行いましょう。
- 記録を残す： 引き継ぎの進捗状況や、後任者からの質問、回答などを記録しておきましょう。これは、万が一、トラブルが発生した場合の証拠にもなります。
- 感謝の気持ちを伝える： 16年9ヶ月もの間、会社に貢献してきたのですから、感謝の気持ちを忘れずに伝えましょう。退職時に、上司や同僚に感謝の言葉を伝えることで、円満な退職に繋がります。
2-3. 退職までの心構え
退職までの期間は、心身ともに不安定になりやすい時期です。以下の点に注意し、心穏やかに過ごせるように心がけましょう。
- 休息をしっかりとる： 体調が優れない場合は、無理せず休みを取りましょう。
- ストレスを溜めない： 趣味に没頭したり、友人との時間を楽しむなど、ストレスを発散する方法を見つけましょう。
- 専門家への相談： 精神的に辛い場合は、専門家（カウンセラーなど）に相談することも検討しましょう。
3. キャリアチェンジの選択肢：あなたの未来を考える
退職後、あなたはどのような働き方をしたいですか？お子様の看病に時間を割きたい、ご夫婦間の問題を解決したい、という思いがあるかと思います。あなたの状況に合わせて、様々なキャリアチェンジの選択肢があります。
3-1. 転職
これまでの経験を活かして、別の会社に転職するという選択肢です。16年9ヶ月という長いキャリアは、あなたの大きな強みになります。これまでの経験やスキルを活かせる仕事を探すことで、新たなキャリアをスタートさせることができます。
転職活動を始めるにあたっては、まず、自己分析を行い、自分の強みや弱み、キャリアプランを明確にすることが重要です。その上で、求人情報を収集し、自分に合った企業を探しましょう。転職エージェントを利用するのも良いでしょう。あなたの経験やスキルを評価し、最適な求人を紹介してくれます。
3-2. 独立・フリーランス
自分のスキルを活かして、独立したり、フリーランスとして働くという選択肢です。時間や場所にとらわれずに働くことができるため、お子様の看病や、家庭との両立がしやすくなります。また、自分のペースで仕事を進めることができるため、精神的な負担も軽減されます。
独立・フリーランスとして働くためには、まず、自分のスキルを棚卸しし、どのような仕事ができるのかを明確にする必要があります。その上で、顧客を獲得するための営業活動や、スキルアップのための自己投資など、様々な準備が必要です。
3-3. パート・アルバイト
正社員として働くのではなく、パートやアルバイトとして働くという選択肢です。勤務時間や、勤務日数を調整しやすいため、お子様の看病や、家庭との両立がしやすくなります。また、比較的、未経験でも始めやすい仕事も多いため、新たな分野に挑戦することも可能です。
パートやアルバイトを探す際には、自分の希望する条件（勤務時間、勤務地、給与など）を明確にし、求人情報を収集しましょう。ハローワークや、求人サイトなどを活用するのも良いでしょう。
3-4. 副業
本業を持ちながら、副業として働くという選択肢です。収入を増やしつつ、自分のスキルアップや、新たな経験を積むことができます。また、本業とは異なる分野に挑戦することで、視野を広げることができます。
副業を始めるにあたっては、まず、自分のスキルや興味関心のある分野を明確にし、どのような副業ができるのかを検討しましょう。クラウドソーシングサイトなどを活用して、仕事を探すのも良いでしょう。本業に支障が出ない範囲で、無理なく取り組むことが重要です。
どの選択肢を選ぶにしても、まずは、あなたの希望する働き方、そして、あなたの状況に合った働き方を選ぶことが重要です。焦らず、じっくりと検討し、自分にとって最適なキャリアプランを見つけましょう。
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4. まとめ：未来への一歩を踏み出すために
「もう会社に行きたくない」というあなたの切実な思いに、この記事が少しでも寄り添うことができたなら幸いです。今回の記事では、現状の整理、円満退職に向けた準備、そして、キャリアチェンジの選択肢について解説しました。
あなたが抱える問題は、決して一人で抱え込むべきものではありません。まずは、現状を客観的に見つめ、問題の本質を理解することから始めましょう。そして、上司との再交渉や、引き継ぎの準備を進めながら、円満退職を目指しましょう。退職後、あなたの希望する働き方、そして、あなたの状況に合った働き方を選択し、未来への一歩を踏み出してください。
あなたのこれからのキャリアが、より良いものとなることを心から応援しています。
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