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夫婦で整体院経営、アルバイト収入と専従者給与の扱い方|税理士が解説する確定申告対策

夫婦で整体院経営、アルバイト収入と専従者給与の扱い方|税理士が解説する確定申告対策

自営業で夫婦で整体院を営んでいます。売り上げも減り、家計のために私はアルバイトに行くことになりました。整体院では専従者給与として毎月83000円計上しています。これからアルバイトをしても専従者給与として計上できますか?ちなみに一週間の仕事の割合は4日間12時から17時まで(一日5時間)がアルバイト、自営の整体院は6日間、アルバイトの4日間は朝8時から11時と17時半から19時半で(一日5時間)とあと2日間は9時から19時半で(10時間半) アルバイト20時間、自営41時間となります。このアルバイトの時間数でも専従者給与として扱いできますか?よろしくお願いします。

ご質問ありがとうございます。夫婦で整体院を経営されているとのこと、大変な状況の中、家計を支えるためにアルバイトを始める決断をされたのですね。専従者給与の扱いに関して、ご心配されている点について詳しく解説いたします。結論から申し上げますと、現在の状況では、アルバイト収入を専従者給与として計上することは難しい可能性が高いです。 専従者給与の要件を満たしていない可能性があるためです。詳細を以下で説明します。

専従者給与の要件とは?

専従者給与とは、事業に専従して働いている家族に対して支払われる給与のことです。 「専従」とは、その事業にほぼ専念している状態を指します。 税務上、専従者と認められるためには、いくつかの要件を満たす必要があります。主な要件は以下の通りです。

  • 事業に専従していること:他の仕事をしていない、または、他の仕事をしているとしても、事業への従事が圧倒的に多いこと。
  • 給与の支払いが合理的であること:支払われる給与額が、その業務内容や時間数に見合ったものであること。
  • 事業主との親族関係にあること:配偶者、父母、子など。

ご質問のケースでは、週20時間(一日5時間×4日間)のアルバイトと、週41時間の整体院業務を並行して行われています。アルバイトの時間が全体の労働時間における割合を考慮すると、整体院業務に「専従」しているとは言えません。 アルバイトと整体院業務の合計労働時間が週61時間と長く、体力的にも負担が大きいため、健康面にも配慮する必要があります。

ケーススタディ:専従者給与とアルバイトの兼ね合い

仮に、週41時間の整体院業務がメインで、アルバイトが副業的な位置づけであれば、専従者給与として認められる可能性があります。しかし、現状ではアルバイトの時間が少なくなく、専従要件を満たしているとは言い切れません。 税務署の調査が入った場合、専従者給与ではなく、事業所得の一部として扱われる可能性があります。その場合は、税金が高くなる可能性があるため、注意が必要です。

例えば、Aさんという方が、整体院を経営しながら、週10時間程度のアルバイトをしているケースと、ご質問者様の週20時間アルバイトのケースを比較してみましょう。Aさんの場合は、整体院業務が圧倒的に多いため、専従者給与として認められる可能性が高いです。しかし、ご質問者様のケースでは、アルバイトの時間が多いため、専従者給与の要件を満たしていないと判断される可能性が高いのです。

税理士への相談が重要です

現状のアルバイト時間と整体院業務の兼ね合いでは、専従者給与として認められる可能性は低いと言えるでしょう。 正確な判断は、税理士などの専門家に相談することが重要です。税理士は、個々の状況を詳細にヒアリングし、最適な税務処理方法をアドバイスしてくれます。 確定申告の際に問題が発生しないよう、早めに相談することを強くお勧めします。

具体的なアドバイス:税金対策と事業継続のための戦略

税金対策だけでなく、整体院の事業継続についても考えてみましょう。売り上げ減少の原因を分析し、集客戦略の見直しやサービス内容の改善などを検討することが重要です。 例えば、インターネット広告を活用したり、地域密着型のイベントに参加したり、顧客満足度を高めるための取り組みを実施するなど、様々な方法があります。 また、アルバイト収入を補うため、整体院の経営効率化も検討してみましょう。経費削減や業務の効率化など、具体的な対策を立てることで、家計の負担を軽減できる可能性があります。

さらに、国や自治体から提供されている中小企業向けの支援制度も活用できるかもしれません。 融資制度や助成金など、事業継続を支援する様々な制度がありますので、積極的に活用を検討してみてください。 専門機関への相談も有効です。経営コンサルタントや税理士などの専門家のアドバイスを受けることで、より効果的な対策を立てることができます。

チェックリスト:専従者給与の要件を満たしているか?

ご自身の状況が専従者給与の要件を満たしているか、以下のチェックリストで確認してみましょう。

  • 整体院業務に週40時間以上従事しているか?
  • アルバイト等の他の仕事は、整体院業務に比べて圧倒的に少ない時間か?
  • 支払われる給与額が、業務内容や時間数に見合っているか?
  • 事業主との親族関係にあるか?

もし、上記の項目に一つでも当てはまらない場合は、専従者給与として扱えない可能性があります。 税理士などの専門家に相談し、適切な対応を検討しましょう。

まとめ

現状のアルバイト時間では、専従者給与として扱うのは難しい可能性が高いです。税務上のリスクを避けるためにも、税理士などの専門家にご相談されることを強くお勧めします。 同時に、整体院の事業継続のための戦略も立て、多角的な視点から問題解決に取り組むことが重要です。 ご自身の状況を正確に把握し、専門家のアドバイスを得ながら、最適な解決策を見つけていきましょう。

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