バイク用シガーソケット取り付け完全ガイド：グラストラッカービッグボーイでの電源確保と安全な配線方法
バイク用シガーソケット取り付け完全ガイド：グラストラッカービッグボーイでの電源確保と安全な配線方法
この記事では、バイクのシガーソケット取り付けに関する疑問を解決し、安全かつ確実に電源を確保するための具体的な方法を解説します。特に、グラストラッカービッグボーイ（NJ4DA）のオーナーが抱える疑問に焦点を当て、ヒューズボックスからの電源取り出し方や、安全な配線方法について詳しく説明します。バイクでのスマートフォン充電やナビ利用を快適にするために、ぜひ参考にしてください。
バイク用のシガーソケットの取り付けについて質問です。グラストラッカービッグボーイ（NJ4DA）にシガーソケットを取り付けようと考えています。『－』はボディアースに付けるとして、『＋』に関しては直接バッテリーの端子から電源を取ろうと思ったのですが、『＋』に関してはヒューズボックスから電源を取った方がエンジンをOFFにした時に一緒に切れるからバッテリーへの負担がなくていいと言われたのですが・・・どうやってヒューズボックスから電源を取るのですか？参考にしたいので画像を添付していただけるとありがたいです^^
※あくまでも携帯（スマートフォン）の充電器（ナビ）として使いたいと思っています。補足回答をくれた方々、ありがとうございます。ひとつ気になったのですが・・・ＡＣＣオフの時に、電源が切れるヒューズというのはどれでしょうか？どのバイクでも同じヒューズから電源が取れるのでしょうか？
1. シガーソケット取り付けの基本：安全な電源確保の重要性
バイクにシガーソケットを取り付けることは、スマートフォンやナビゲーションシステムの充電を可能にし、ツーリングや日常の利用を格段に便利にします。しかし、誤った配線はバッテリー上がりや電気系統の故障を引き起こす可能性があります。安全な電源確保は、快適なバイクライフを送るための第一歩です。
1.1. なぜ安全な電源確保が必要なのか？
バイクの電気系統は、自動車に比べて容量が限られています。不適切な配線や過剰な電力消費は、以下のようなリスクを伴います。
- バッテリー上がりのリスク: 電源の取り出し方を誤ると、エンジン停止時にも電気が流れ続け、バッテリーが上がってしまう可能性があります。
- 電気系統の故障: 過電流は、ヒューズ切れだけでなく、配線の焼損や電装品の故障を引き起こす可能性があります。
- 火災のリスク: 配線がショートした場合、火災が発生する危険性があります。
1.2. 安全な電源確保のための基本原則
安全な電源確保のためには、以下の原則を守ることが重要です。
- 適切なヒューズの設置: シガーソケットのプラス側には、必ず適切な容量のヒューズを設置します。
- 適切な配線: 配線は、適切な太さの電線を使用し、確実に接続します。
- 確実なアース: アースは、ボディアースに確実に取り付けます。
- 消費電力の確認: 使用する電装品の消費電力を確認し、バイクの発電容量を超えないようにします。
2. グラストラッカービッグボーイ（NJ4DA）でのシガーソケット取り付け：具体的な手順
グラストラッカービッグボーイ（NJ4DA）にシガーソケットを取り付ける具体的な手順を解説します。ここでは、ヒューズボックスから電源を取り出す方法を中心に、安全かつ確実な取り付け方法を紹介します。
2.1. 必要な工具と部品
シガーソケットの取り付けに必要な工具と部品をリストアップします。
- シガーソケット: バイク用シガーソケット（防水タイプが望ましい）
- 配線コード: 適切な太さの配線コード（0.75sq～1.25sqが一般的）
- ヒューズホルダー: 適切な容量のヒューズに対応したヒューズホルダー
- ヒューズ: シガーソケットの最大消費電力に応じた容量のヒューズ（3A～5Aが目安）
- ギボシ端子: 配線コードの接続に使用
- クワ型端子: アース接続に使用
- 絶縁テープ: 配線の保護に使用
- 結束バンド: 配線の固定に使用
- 工具: プラスドライバー、マイナスドライバー、ペンチ、ニッパー、電工ペンチ、テスター
2.2. ヒューズボックスからの電源取り出し方法
グラストラッカービッグボーイ（NJ4DA）のヒューズボックスから、ACC（アクセサリー）電源を取り出す方法を説明します。ACC電源とは、キーをONにすると電源が供給され、OFFにすると電源が切れる電源のことです。これにより、エンジン停止時にシガーソケットへの電力供給が自動的に停止し、バッテリー上がりのリスクを軽減できます。
- ヒューズボックスの特定: グラストラッカービッグボーイのヒューズボックスの位置を確認します。通常、シート下やサイドカバー内にあります。取扱説明書を参照して、場所を特定してください。
- ACC電源のヒューズの特定: テスターを使用して、ACC電源が供給されるヒューズを特定します。キーをONにしたときに電圧が流れ、OFFにしたときに電圧がなくなるヒューズがACC電源です。多くのバイクでは、ヘッドライトやテールランプ、メーターなどのヒューズがACC電源に接続されています。
- ヒューズからの電源取り出し:
- 方法1：ヒューズ電源取り出しハーネスを使用する: ヒューズと差し替えることで、簡単に電源を取り出すことができます。ヒューズボックスのヒューズを外し、ヒューズ電源取り出しハーネスを取り付けます。ハーネスのプラス線をシガーソケットのプラス線に、マイナス線をボディアースに接続します。
- 方法2：ヒューズから直接配線する: ヒューズの端子にギボシ端子を接続した配線を割り込ませて、電源を取り出す方法です。ヒューズを外し、ヒューズの端子にギボシ端子付きの配線を接続します。配線を絶縁テープで保護し、シガーソケットのプラス線に接続します。
- アースの接続: シガーソケットのアース線（マイナス線）を、車体の金属部分（ボディアース）に接続します。クワ型端子を使用して、確実に接続してください。
- 配線の保護と固定: 配線を絶縁テープで保護し、結束バンドで固定します。配線がエンジンや可動部に干渉しないように、適切な場所に配線してください。
- 動作確認: キーをONにして、シガーソケットに電気が供給されることを確認します。キーをOFFにして、電源が切れることを確認します。
2.3. バッテリーからの直接電源取り出し（注意点）
バッテリーから直接電源を取り出すことも可能ですが、以下の注意点があります。
- バッテリー上がりのリスク: エンジン停止時にも電源が供給されるため、シガーソケットに接続された機器が電力を消費し続けると、バッテリーが上がってしまう可能性があります。
- ヒューズの設置: バッテリーから電源を取り出す場合でも、必ずシガーソケットのプラス側にヒューズを設置してください。
- 配線の保護: 配線は、バッテリーのプラス端子に直接接続するため、ショートのリスクを避けるために、確実に絶縁してください。
3. 安全な配線方法と注意点
シガーソケットを取り付ける際の安全な配線方法と、注意すべき点について詳しく解説します。
3.1. 配線の選び方と接続方法
配線を選ぶ際には、以下の点に注意してください。
- 電線の太さ: シガーソケットの最大消費電流に対応した太さの電線を選びます。一般的には、0.75sq～1.25sqの電線が適切です。
- 電線の種類: 耐熱性、耐油性に優れた電線を選びます。
- 接続方法: ギボシ端子や圧着端子を使用して、確実に接続します。ハンダ付けも有効な手段ですが、技術が必要です。
3.2. ヒューズの選び方と取り付け位置
ヒューズは、シガーソケットの保護に不可欠です。以下の点に注意して、適切なヒューズを選び、取り付けましょう。
- ヒューズ容量: シガーソケットに接続する機器の最大消費電流を確認し、それよりも少し大きめの容量のヒューズを選びます。例えば、スマートフォン充電器が1Aの場合、2Aまたは3Aのヒューズを選びます。
- ヒューズホルダー: ヒューズホルダーを使用して、ヒューズを安全に取り付けます。
- 取り付け位置: シガーソケットのプラス線のできるだけ近くにヒューズを取り付けます。
3.3. アースの取り方
アースは、電気回路を正常に機能させるために重要です。以下の点に注意して、確実にアースを取りましょう。
- アースポイントの選定: 車体の金属部分（ボディアース）にアースを取り付けます。塗装が剥がれている部分や、ボルトで固定されている部分が適しています。
- アース線の接続: クワ型端子を使用して、アース線を確実に接続します。
- アース線の保護: アース線が振動や摩擦で損傷しないように、適切に固定します。
3.4. 防水対策
バイクは雨や水にさらされるため、シガーソケットや配線には防水対策が必要です。
- 防水シガーソケット: 防水タイプのシガーソケットを使用します。
- 配線の防水処理: 配線接続部分に防水テープや収縮チューブを使用して、防水処理を行います。
- 設置場所: シガーソケットを、雨水が直接かからない場所に設置します。
4. よくある質問とトラブルシューティング
シガーソケットの取り付けに関するよくある質問と、トラブルシューティングについて解説します。
4.1. シガーソケットが作動しない場合
シガーソケットが作動しない場合、以下の点を確認してください。
- ヒューズ切れ: ヒューズが切れていないか確認し、必要に応じて交換します。
- 配線の接続: 配線が正しく接続されているか、断線していないか確認します。
- アース接続: アースが確実に接続されているか確認します。
- シガーソケットの故障: シガーソケット自体が故障していないか確認します。
4.2. バッテリーが上がってしまう場合
バッテリーが上がってしまう場合は、以下の点を確認してください。
- 電源の取り出し方: ACC電源から電源を取り出しているか確認します。バッテリーから直接電源を取り出している場合は、エンジン停止時にシガーソケットへの電力供給が停止するように対策を講じます。
- 消費電力: シガーソケットに接続している機器の消費電力が、バッテリーの容量を超えていないか確認します。
- 配線の漏電: 配線がショートしていないか確認します。
4.3. シガーソケットの選び方
シガーソケットを選ぶ際には、以下の点に注意してください。
- 防水性: 防水タイプのシガーソケットを選びます。
- USBポートの有無: USBポート付きのシガーソケットは、スマートフォンなどの充電に便利です。
- 取り付け方法: 取り付け場所に合わせて、適切な取り付け方法のシガーソケットを選びます。
- デザイン: バイクのデザインに合うものを選びます。
5. まとめ：安全なシガーソケット取り付けで快適なバイクライフを
この記事では、バイク用シガーソケットの取り付け方法について、グラストラッカービッグボーイ（NJ4DA）を例に、具体的な手順と注意点について解説しました。安全な電源確保、適切な配線、防水対策を行うことで、安心してシガーソケットを使用し、快適なバイクライフを楽しむことができます。ご自身のバイクに合った方法で、安全に取り付けを行ってください。
シガーソケットの取り付けは、バイクの電気系統に関する知識を深める良い機会でもあります。この記事を参考に、安全で快適なバイクライフを実現してください。
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