国民年金と厚生年金、両方もらえる？自営業からパートへ、将来の年金不安を解消！
国民年金と厚生年金、両方もらえる？自営業からパートへ、将来の年金不安を解消！
この記事では、自営業からパート勤務への働き方を変え、将来の年金について不安を感じているあなたに向けて、具体的な情報とアドバイスを提供します。国民年金と厚生年金の仕組み、未納分の追納方法、将来受け取れる年金額など、疑問を解消し、安心して将来設計ができるようにサポートします。
すみません、知恵袋でも調べたのですが、良くわからないので教えて下さい。
現在自営業のため国民年金に加入しています。生活が苦しいので、扶養を外れパートとして来月から会社の厚生年金に加入して働く予定なのですが、国民年金と厚生年金は将来的に支払いがきちんとできていれば、両方もらえるのでしょうか？
自営業のため収入が安定しておらず、収入がない時もあり、国民年金は免除してもらった部分や未納分もあります。厚生年金に加入したら、国民年金の未納分を追納したいと考えています。
国民年金は25年払わないと貰えないと聞いていますし、両方貰えないなら、将来的に貰える方だけでもきちんと支払い、取り合えず考えて行きたいと思っています。
長くなりましたが、質問は両方貰えるか、また厚生年金は収入に応じて貰えるのか、お聞きしたいです。解りにくい文章で、すみませんが教えて頂けると助かります。
国民年金と厚生年金の基礎知識
まず、国民年金と厚生年金の基本的な仕組みについて理解を深めましょう。それぞれの制度がどのような役割を果たし、将来の年金受給にどのように影響するのかを解説します。
国民年金とは？
国民年金は、日本国内に住む20歳以上60歳未満のすべての方が加入する公的な年金制度です。保険料を納めることで、老齢基礎年金、障害基礎年金、遺族基礎年金を受け取ることができます。国民年金の保険料は定額であり、収入に関わらず同じ金額を支払います。
- 加入対象者: 日本国内に住所を有する20歳以上60歳未満のすべての人
- 保険料: 定額（令和6年度は月額16,980円）
- 受給できる年金の種類: 老齢基礎年金、障害基礎年金、遺族基礎年金
- 受給資格期間: 保険料納付済期間と保険料免除期間などを合わせて10年以上必要
厚生年金とは？
厚生年金は、会社員や公務員などが加入する年金制度です。厚生年金保険料は、給与と賞与に応じて決まり、会社と従業員が折半して負担します。厚生年金に加入すると、老齢厚生年金、障害厚生年金、遺族厚生年金を受け取ることができます。厚生年金は、国民年金に上乗せして支給されるため、将来の年金受給額を増やすことができます。
- 加入対象者: 会社員、公務員など（原則として70歳未満）
- 保険料: 給与と賞与に応じて変動（会社と従業員が折半）
- 受給できる年金の種類: 老齢厚生年金、障害厚生年金、遺族厚生年金
- 受給資格期間: 保険料納付済期間と保険料免除期間などを合わせて10年以上必要
国民年金と厚生年金、両方もらえる？
結論から言うと、国民年金と厚生年金は両方もらうことができます。厚生年金に加入すると、国民年金にも同時に加入していることになり、将来的に両方の年金を受け取ることが可能です。これは、日本の年金制度が2階建て構造になっているためです。1階部分が国民年金（基礎年金）、2階部分が厚生年金というイメージです。
自営業からパート勤務に変わることで、厚生年金に加入し、将来の年金受給額を増やすことができるのは大きなメリットです。ただし、年金を受け取るためには、それぞれの年金制度で一定の加入期間を満たす必要があります。
国民年金の未納分の追納について
自営業時代に国民年金の保険料を未納にしていた場合、厚生年金に加入した後に追納することができます。追納することで、将来の年金受給額を増やすことができますが、いくつかの注意点があります。
追納の条件
国民年金の保険料を追納できるのは、原則として、過去10年以内の未納分に限られます。ただし、経済的な理由で保険料の納付が困難だった場合は、免除や猶予の制度を利用することができます。免除や猶予を受けた期間についても、後から追納することができます。
追納の手続き
国民年金の保険料を追納するには、お住まいの市区町村の役所または年金事務所で手続きを行う必要があります。手続きに必要な書類や、追納できる金額については、事前に確認しておきましょう。
追納のメリット
国民年金の未納分を追納することで、将来の年金受給額を増やすことができます。また、年金受給資格期間を満たすことにもつながります。未納期間が長いほど、追納によって受給額が大きく変わる可能性があります。
追納の注意点
追納には、追納加算金が発生する場合があります。追納加算金は、未納期間が長くなるほど高くなります。また、追納できる期間には期限があるため、早めに手続きを行うことが重要です。
厚生年金は収入に応じて増える？
厚生年金は、収入に応じて将来の年金受給額が変わります。給与が高ければ高いほど、保険料も高くなり、将来受け取れる年金額も増えます。パート勤務の場合でも、給与に応じて厚生年金保険料が計算されるため、収入が増えれば、将来の年金受給額も増えることになります。
厚生年金の計算方法
厚生年金の受給額は、加入期間と給与によって計算されます。給与が高いほど、保険料の支払い額も増え、将来受け取れる年金額も増えます。また、加入期間が長いほど、年金額も増えます。
パート勤務における厚生年金
パート勤務の場合でも、一定の条件を満たせば厚生年金に加入することができます。具体的には、以下の条件を満たす必要があります。
- 週の所定労働時間が20時間以上
- 1ヶ月の賃金が8.8万円以上
- 学生でないこと
- 従業員501人以上の企業で働いている場合は、2ヶ月を超えて働く見込みがあること
これらの条件を満たせば、パート勤務でも厚生年金に加入し、将来の年金受給額を増やすことができます。
将来の年金受給額を増やすためにできること
将来の年金受給額を増やすためには、いくつかの方法があります。ここでは、具体的な対策を紹介します。
1. 保険料の追納
国民年金の未納分がある場合は、積極的に追納しましょう。追納することで、将来の年金受給額を増やすことができます。追納できる期間には限りがあるため、早めに手続きを行いましょう。
2. 付加保険料の納付
国民年金には、付加保険料という制度があります。付加保険料を納付することで、将来の老齢基礎年金に上乗せして年金を受け取ることができます。付加保険料は月額400円であり、納付することで、より多くの年金を受け取ることができます。
3. iDeCo（個人型確定拠出年金）の活用
iDeCoは、自分で掛金を拠出し、運用する年金制度です。掛金は全額所得控除の対象となり、運用益も非課税で再投資されるため、税制上のメリットが大きいです。iDeCoを活用することで、将来の年金受給額を増やすことができます。
4. 確定拠出年金（企業型）の活用
企業によっては、確定拠出年金（企業型）を導入している場合があります。確定拠出年金は、企業が掛金を拠出し、従業員が自分で運用する年金制度です。確定拠出年金を活用することで、将来の年金受給額を増やすことができます。
5. 働き方の工夫
厚生年金に加入できる働き方を選ぶことで、将来の年金受給額を増やすことができます。例えば、正社員として働く、または、厚生年金の加入条件を満たすパート勤務を選ぶなど、働き方を工夫することで、将来の年金受給額を増やすことができます。
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年金に関するよくある質問
年金に関する疑問は多く寄せられます。ここでは、よくある質問とその回答を紹介します。
Q: 年金はいつから受け取れる？
A: 老齢基礎年金は原則として65歳から受け取ることができます。ただし、繰り上げ受給や繰り下げ受給を選択することも可能です。繰り上げ受給を選択すると、年金額は減額されますが、早くから年金を受け取ることができます。繰り下げ受給を選択すると、年金額は増額されますが、受け取り開始が遅くなります。
Q: 年金はいくらもらえる？
A: 年金額は、加入期間や保険料の納付状況、収入などによって異なります。日本年金機構のウェブサイトで、年金額を試算することができます。また、年金事務所で相談することもできます。
Q: 年金を受け取りながら働くことはできる？
A: 年金を受け取りながら働くことは可能です。ただし、収入によっては、年金の一部が支給停止になる場合があります。在職老齢年金制度を利用することで、年金と給与を同時に受け取ることができます。
Q: 年金に関する相談はどこでできる？
A: 年金に関する相談は、お近くの年金事務所や、ねんきんダイヤルで行うことができます。また、社会保険労務士などの専門家に相談することもできます。
まとめ：将来の年金不安を解消し、安心した未来を
自営業からパート勤務への働き方の変化に伴い、将来の年金について不安を感じることは自然なことです。しかし、国民年金と厚生年金の仕組みを理解し、適切な対策を講じることで、将来の年金不安を解消し、安心した未来を築くことができます。
今回の記事では、国民年金と厚生年金の基本的な仕組み、未納分の追納方法、将来受け取れる年金額を増やすための具体的な対策について解説しました。これらの情報を参考に、ご自身の状況に合わせて、将来の年金計画を立てていきましょう。
もし、年金に関する疑問や不安が解消されない場合は、専門家への相談も検討しましょう。社会保険労務士やファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談することで、よりパーソナルなアドバイスを受けることができます。あなたの将来が明るいものになるよう、心から応援しています。
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